方針と総括2012

スローガン

 「理念経営の実践で人が育つ魅力ある企業づくりをめざそう

~採用と共育が強靭な組織をつくる~

意義

地域の暮らしの安定は、その大半を担う私たち中小企業が担っています。特に、中小企業の安定と発展は、企業を支える〝ひと〟で決まります。そのためにも私たち中小企業は、更に共育力を高め、求人活動に力を入れることが重要です。自主自立の人間像をめざし、人間尊重の経営を進めることで、社員はより成長します。雇用の拡大、障害者・高齢者・女性がいきいき働く職場づくり、ワークライフバランスなど、時代と社会が私たちに期待する課題は山積みにあります。こうした地域の多様な人材雇用の期待に応えることのできる企業づくりと、多くの社会的課題に取り組む中から経営の革新や新しいビジネスチャンスを生み出すことのできる人づくりをめざします。

そのためにも今後の課題として、社員共育活動と共同求人活動が経営指針の成文化とその実践の具現化である状態をめざします。

社員共育をより進めるためには経営指針が不可欠であり、経営理念や経営目標を個々の社員に落としこむ営みが社員共育活動です。そのような考えを前提にして、経営者だけでなく、会員企業の社員さんが学べる場を増やしていきます。社員共育に粘り強く取り組むには、経営者自らが学び成長する意欲とともに、「人は変わる(成長する)」という確信をもち、同友会の提起している人間観・社員観(「労使見解」、「共に育つ」、「自主・民主・連帯の精神」)を高めることが必要です。

また、共同求人活動は、単なる「人採り」活動ではなく、「若者にとって魅力ある企業づくり」という企業革新の取り組みでもあります。また、「中小企業憲章」の具現化をめざし、中小企業の社会的使命と魅力を広げる活動を推進します。

基本方針

2012年度の共育委員会では、より地域社会を良くしていく主体者を増やしていくために「良い会社」を支える「人づくり」に取り組みます。そのために、経営労働委員会と協力して、〝経営指針経営の実践〟に取り組む会員企業の〝共育ち〟を深める各種事業を開催いたします。特に、「理念経営」をめざす会員企業の〝共育〟を「科学性」「社会性」「人間性」の視点で高めていきます。

また、地域の期待に応えながらより〝魅力ある企業づくり〟をめざしていくために、〝共同求人活動〟に取り組む会員企業を増やしていきます。

活動目標

①委員会の活性化
(1)共育委員会のメンバーを各支部4名以上選出し、毎月15名以上の委員の参加による活発な委員会活動で多面的な共育活動の場を提供できうる組織づくりをめざします。
(2)『人材育成こそ企業発展の原動力(共育が自社の経営を確かにする)』であること確かにするために、共育委員会メンバーが自らに対する共育を充実し、主体的に自社の経営課題の解決につながる活動と一体的な委員会事業を多面的に取り組み、そこから各支部、各会員へと広めていきます。
(3)毎月の共育委員会活動において委員会活動の企画運営のみならず、会員の社会保険労務士等の専門家にも参加やアドバイスしていただく中で、参加委員が学べる委員会活動をめざします。
(4)「共育」こそ、何よりも〝社会貢献〟につながる活動として推進していき、各支部での共育活動が活発化するためのアドバイザーとして共育委員会を活用してもらえる委員会づくりをめざします。

②共育力のある委員会事業
(1)共同求人活動
ⅰ.新卒者の採用・育成のできる〝魅力ある企業づくり〟をめざします。
ⅱ.共同求人事業の参加を会員の3%以上にふやすために、新卒採用活動の意義や取り組み方を理解するためのオリエンテーションや各種説明会等の開催を致します。
ⅲ.この地域で働きたい若者の夢を実現するためにも、JOBWAY(学生就職情報サイト)の登録を会員の5%以上をめざし、会員の雇用促進につながる活動を多面的に開催します。
ⅳ.これから社会に出る若者(学生)や学校(中学/高校/大学等)及び社会に、職場体験、インターンシップ、就職説明会など諸活動を通じて、『地域を支える中小企業の使命と役割や魅力』を外部発信していきます。そのためにも、定期的な学校訪問や就職懇談会を開催します。

(2) 共育活動
ⅰ.自立型企業づくりの推進力となる自立的・創造的な社員を育てるために、〝人間力あふれる共育〟活動の場を増やし、会員企業の雇用者の10%の社員が参加できうる共育事業の開催をめざし、会員の〝共育〟をサポートします。
ⅱ.経営者・経営幹部・中堅社員・一般社員の各階層別の課題や労務・税務・マーケティングなどの経営スキル向上をめざした研修会など、多様な〝学びと気づきの場の提供〟を致します。

活動計画

①委員会の組織化と役割分担
(1)共育委員会を第一部会:求人/啓発、第二部会:共育/連携、第三部会:経営/哲学に役割分担し、活動の裾野を広げると共に同友会運動の主体者を増やします。

<各部会の主な役割>
ⅰ.第一部会:求人/啓発
・合同企業説明会の開催や共同求人(JOB WAY等)による会員の採用支援
・求人から採用までの各種助成支援策の紹介や斡旋
・学校訪問や職場体験、インターンシップ、合同就職説明会等の活動を通じての啓発活動
・新入社員合同入社式とその後のフォローアップ研修の開催
ⅱ.第二部会:共育/連携
・一般社員から中堅社員、幹部社員から経営者までの各種研修会、セミナー等の開催、支援
・各支部の共育活動との連携、外部機関の共育活動の紹介や共催、支援
ⅲ.第三部会:経営/哲学
・経営の軸を定める連続研修の開催
・経営哲学学習会の開催
・雇用~採用、キャリア形成までの人材育成の支援
・就業規則、賃金規程等の人事制度の改善支援
②各種共育活動の開催
(1)「経営の軸を定める連続研修」の開催:対象/経営者・経営幹部
(2)「理念経営塾」の開催:対象/一般社員・中堅社員及びその上司
(3)「幹部社員研修会」の開催:対象/中堅社員・幹部社員
(4)「経営基礎力アップ連続講座」の開催:対象/一般社員・中堅社員 (5)「マナー・コミュニケーション講座」の開催:対象/新人社員
(6)「新入社員合同入社式」の開催:対象/新入社員及び経営者
(7)「新入社員フォローアップ研修」の開催:対象/新入社員及びその上司
③共同求人活動の開催
(1) 学校就職担当者と経営者・人事担当者の「就職懇談会」の開催
(2) 京都同友会との「合同就職懇談会」「合同企業説明会」の共催
(3) 聖泉大学との「ビジネス・スタディカフェ」の共催
(4) 新卒採用に取り組みたい会員のための「求人企業オリエンテーション」の開催
(5) 中小企業の魅力を伝える定期的な「学校(大学)訪問」
④各支部との連携や他の雇用育成機関と提携・紹介による共育事業の多面化
(1) 各支部活動に合わせた共育事業を支援し、また、後援することで全県的な共育活動の充実を図ります。
(2) 中小企業の『人づくり』を支援する育成機関の取り組む研修会等を積極的に会員紹介していきます。
(3) 経営管理者の育成から、財務や各種人事制度の改善につながるセミナーや講座の共催、ビジネスキャリア形成など、中小企業の人材の“採用”“共育”に係る幅広い活動支援をめざします。

前期の総括

2011年度の共育委員会は「共育力のある人と組織が明日を創る!~地域を支える共育ち型の企業づくり~」をスローガンとして、以下のように活動に取り組みました。

1)共育委員会/委員登録23名
共育活動の裾野を広げると共に同友会運動の主体者を増やすために本年度は、共育委員会を第一部会:求人/啓発、第二部会:共育、第三部会:経営/哲学に役割分担し、委員会登録会員23名で委員会とスタートいたしました。毎月の委員会では、事業の企画の検討を行い、「人間尊重の経営」をテキストとして学習会も数回開催いたしました。しかしながら、スムーズな部会運営や各種事業の開催がさほど活発にされず、また、委員会の参加も平均半数程度で、組織運営の活性化と委員会事業を今後どのように行っていくのかが今後の課題です。

2)共育事業
①経営の軸を定める連続研修(全6講) /参加者22社42名
開催日/2011年6月20日(月)~11月21日(月)18:00~21:00 会場/ホテルニューオウミ
私たちを取り巻く環境が大きく激変している時代背景のなかで、私たちは「どの方向を目指すべきなのか」「どのように生きていけばよいのか」、そして「どのように変革していけばよいのか」などの問いに対して、物事を本質から学ぶ機会としました。社会全体がよくなる方向へ導くリーダーづくりを目指し、まともな社会(よい共同体)を模索するもの「考えること」と「秩序や公共意識」「美徳や公徳心」などを「共同体」「関係性」「美徳」「社会性・公共性」という概念を様々な著書を読み解きながら、社会を担うリーダーとしての経営の軸の視点を深め合いました。
②新入社員合同入社式/参加者 新入社員16社41名+付添・委員23名+事務局2名
開催日/2011年4月1日(金)13: 30~16:00 会場/クサツエストピアホテル
震災直後の中、蔭山 孝夫代表理事の心強いご祝辞の後、先輩社員から新入社員への「激励の言葉」と新入社員代表からの「決意の言葉」で、これから社会に踏み出す心構えとその迎い入れを確認しあいました。その後、「これからの時代に、社会に出て働くあなたの果たすべき役割は何ですか?~何のために、何をめざして、働くのか?~」というテーマで参加者のお互いの様々な想いを論議致しました。
③新入社員フォローアップ研修会/参加者13社39名 付添23+事務局2名
開催日/2011年6月25日(土)10:00~18:00 会場/ホテルラフォーレ琵琶湖
この研修では、〝新社会人に求められる心構え〟を「心地よい社会人同士の関わり方」というテーマでの会員経営者の報告と、「この会社で働き続ける意義」というテーマでの会員企業社員の報告の中から、仕事に取り組む基本姿勢を思い起こし、抱えている悩みやぶつかっている問題をはじめに整理していただきました。
その後グループディスカッションで更に課題を深め、新入社員の腹の割ったグループ討論で、自分自身で問題解決の方策に気づく場づくりとしました。さらに、その後の研修ゲームを通して、情報整理、活用、マナーなどを学び、同時に活発な情報交換を通してメンバー間の親近感を増し、チームづくりの重要性を認識していただく学びの場となりました。
④新人社員と共に学ぶ研修会/参加者15社53名+事務局1名
開催日/2011年11月12日(土)9:30~18:00 会場/北近江の湯フォーラムアンサンブル
この時期新人社員は、新たな課題や不安に惑い、特に人と人との関わり方において多かれ少かれ悩む時期でもあり、また、仕事も学びも次なるステップを踏み出す重要な時期でもあると考え「仕事と人間関係を円滑にするコミュニケーション能力とは」というテーマでの、お二人の先輩社員の報告の後グループディスカッションで課題を討論致しました。その後、講師にTVでスパルタ式マナー講師でもおなじみの平林都さんお越しいただき、社会人としてのマナーの必要性と、いかなる状態においても力の発揮できる強い社会人を目指すためのコミュニケーション能力の向上をめざした「接遇から学ぶ社会人としてのマナーとプロ意識」という内容で付き添いの先輩社員と共に深めました。
⑤会社力をつける連続研修会(全9講)/参加者22社53名+事務局2名
開催日/2012年1月28日(月)~3月16日(金)9:30~18:30 会場/聖泉大学 他
『良い会社』づくりをめざすには、経営者と社員双方の共育ち必要です。そのためにも、「経営理念」の具現化と実践が求められています。本研修会では、『「経営理念」から働きがいのある会社や選ばれる会社づくりを社員と共に考える』という課題で、「経営理念」で全社一丸体制をつくり、社員が働きがいを感じ、地域や顧客からもあてにされるような会社(組織)や〝企業風土〟を築いていくには、どうすべきかを会員経営者と社員さんの問題提起と、その後のグループ討論及び基本的な経営知識講義を通じて深めました。
⑥共同求人活動
(1)合同企業説明会
開催日/2012年5月26日 参加13社(内、滋賀1社) 学生241名(京都・滋賀合同)
7月 7日 参加24社(内、滋賀2社) 学生399名(大阪・京都・滋賀合同)
近年、京都・大阪同友会と合同で開催している合同企業説明会への滋賀同友会の会員参加がほとんどされず、県内で働きたい若者の期待に応えることのできない結果でした。会員企業に共同求人活動の意味や意義を理解していただく活動をまず一番行う必要性感じています。
(2)学校訪問活動
合同企業説明会への参加及びJOB WAYへの会員参加が少ないため、学校訪問を行いませんでした。しかしながら、中小企業の魅力や社会的役割を大学等に理解していただくためにも、定期的な学校訪問の継続が必要と考えています。
3)その他
中同協の社員教育活動全国研修交流会(神奈川11月14/15日開催:参加4名)及び全国共同求人交流会(宮城12月8/9日:参加3名)及び、社員教育委員会(東京8月開催:参加3名)、共同求人委員会(2月:参加1名)などへ、複数の委員会メンバーが参加することで多くの学びと、今後の委員会活動の課題が確認できました。

2012年度は、多くの会員企業の経営者と社員さんが、さらに成長し、「良い会社」「良い経営(社会)環境」をつくり出していくことのできる、質の高い“学びの輪”広げていきたいと思っています。

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