経営理念の創り方

経営理念は作るものでしょうか?そうではなくて実は“気付くもの”ではないでしょうか。

会社や組織を経営している、我々経営者にはそれぞれ何らかの“想い”があるはずです。

「社員が幸せであってほしい」「仕事に誇りを感じたい」「未来に希望が持てる会社にしたい」・・

まず、経営者自身が「なぜ、何のために経営してきたのか?これからも経営していくのか?」を自らに問いかけ、自分の内なる答えに気づいて行くことから、後々、力を発揮する「経営理念」が生まれてくるのだと思います。

滋賀同友会で、過去15年にわたって続けてきた「経営指針を創る会」の、豊かな経験を元に「経営理念の気付き方」「経営指針の創り方」の一端をご紹介して行きましょう。

そして、本当に「経営理念」に気付き、自社の維持・発展のカナメとなる「経営指針書」を創りたい経営者の方は是非、滋賀同友会をお尋ねいただければと思います。

経営理念の創り方―①―

まず、以下の6つの質問を紙に書き出して、思いつくままにご自身なりの答えを書いてみて下さい。

  • あなたは何のために経営をしていますか?
  • 我が社がなすべき、我が社でなければ出来ない固有のお役立ち(存在意義)は何でしょうか?
  • あなたが大切にしている価値観・人生観は?
  • 顧客・取引先・仕入れ先に対する思いは?
  • 社員に対する姿勢は?
  • 地域社会や環境に対して思う事は?
すぐに筆が進む人は素晴らしいと思います。多くの場合、文字を見つめたまま固まってしまわれるのでは無いでしょうか?

まず、これまで経営者として一番苦しかった事、悲しかった事、困った事、くやしかった事、あるいは楽しかった事、充実感を感じた事などを、出来るだけリアルに思い出してみて下さい。それをそのまま書いてくださって結構です。
あなたの感情が激しく動いた事件の中に、あなたの「理念」の源があるはずです。
これからも同じような事が合ったらとても我慢できない、そんな事になるならやめた方がまし、と心から思えることが「譲ることのできない」あなたの価値観なのです。
さらに、今まではしたかったけれど、出来ていない事柄でもかまいません。
是非、そうなりたい、そうありたいことも「経営理念」の重要な要素です。


自社の年表を作ってみることも役立つかも知れません。
先代の時代も含めて、自社で合った事柄だけでなく、その時々の社会の動きや事件も書いて見ると、よりリアルにその頃を思い出せて、気づきのきっかけになるかも知れません。

これと平行して、「経営」や「働く意味」に関する本を読み漁ってみるもの必要な事です。
働く事は、生活するためのお金を稼ぐ以上に、成長できたり、やりがいを感じれたりする面と、苦痛であり、悩みの源である両面があります。この労働が持つプラスとマイナスの両面をどのように考え、より高いレベルで統一していくのか?すぐに答えが出る問題ではありませんが、時間をかけて考え、自分なりの答を見出していくべき課題です。あなたの「経営理念」が、この働く事の持つ矛盾にも、正面から向き合うものであるかどうかも、それが社員に理解され共感されるために重要な要素です。

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