方針と総括2008

スローガン

「強じんな企業づくりで地域の安定と発展に貢献する!」

~地域からあてにされ期待される企業(人と組織)をつくろう~ ~」

意義

私たちの暮らす“街(地域)”が生活の場として安定していくためには、私たちは自社事業の商品やサービス、そこに携わる人(仲間)と組織で、地域や顧客の役に立っていく必要があります。また、より社会の発展に寄与するためにも、新しい仕事をつくり出し、雇用を生み、人を育て、「あてにされる企業」になっていかなければなりません。また、地域に根ざした中小企業は、障害者や高齢者の雇用や子育て支援、教育、文化などの地域活動をはじめ、地球環境の保全に至るまで多くのことを期待されています。

その期待に継続的に応えていくためにも、「自立型企業」になっていく必要があります。本年度の大津支部の運動方針は、会員企業が、更に「地域からあてにされ期待される企業(人と組織)」=「良い会社」をめざし、地域の安定と発展ための役割を担える「強靭な企業づくり」に取り組みます。


重点課題

1)強じんな企業づくりのための学びあい
同友会は、会員各々の企業が自主的に強じんな経営体質をつくることをめざしています。そのためにもひろく会員の経験と知識を交流する学びあいの場をつくり出すことを運動の中心としています。本年度の大津支部の活動は、会員企業が今まで以上に、地域や顧客からも信頼されあてにされながら、成長していくために、「経営課題の解決の糸口」につながる多くの場をつくりだします。

支部例会では経営体験報告を中心に「経営姿勢」や「経営戦略」、「人づくり」を深めていきます。また、本年度は、会員の交流と相互の学びをより深めるために『研究グループ会』を始めます。研究グループ会では、「異業種からの学び」や「経営スキル向上の講師講義」など、よりテーマを絞った勉強会はじめ、その後の懇親会や食事会などでの交流においても各々の経験と知識を交流し、学びあう機会を増やします。また、運営委員会などでも組織運営論議だけに終わらず、参加会員の経営課題交流の時間をできるだけ取り、学びの場の一端とします。

2)地域からあてにされる「人と組織」の集団をめざす
同友会がめざす「良い会社」とは、“地域からあてにされる人がたくさんいる組織”です。事業そのものの商品やサービスを通じて顧客に役に立つことは当然のこと、地域の暮らしを確かにしていくためにも、新たな仕事を創り出し、雇用を増やし、地域の生活の場を守る。自らの社員教育と一体的に取り組む地域の将来を担う子供たちの教育支援(職場体験学習・キャリア教育)、障害をもった人や子育て、高齢者の方たちの仕事づくり。そのほかにも、私たちには、生活・教育・文化・環境・自治etc.などなど多くの部分で重要な役割を担う必要があります。その期待に、高い次元で応え、地域の誰もからあてにされる“ひと”を多く育てることのできる“組織”をめざします。

運動計画

1)研究グループ会の発足による活発な会員交流で、支部組織の活性化を図ります
大津支部は、県庁所在地を有する滋賀同友会の“要(かなめ)”的位置にありながら、ここ近年、会員相互の交流が徐々に希薄になりがちで、例会の参加率も低下してきました。そこで、全員参加型の支部活動をすすめるために、「例会を補充する身近な親睦交流の場」として、また、「会の参加率を高め、会を活性化する」目的で『研究グループ会』を本年度より開催いたします。 (資料別紙参照)
「研究グループ会活動」は、会員相互が互いに教師、生徒となり、経営の辞書の一頁という同友会の学び合いの精神に基づき、知り合い、学びあい、励まし合う輪を広げる場とします。
また、同友会三つの目的に基づいた具体的経営テーマを互いに経営経験を基にしながら学びあう場とし、例会をはじめとした支部全体の活動に多くの会員が積極的に参加し、新しい仲間を増やし、同友会活動を活性化させる支部活動の基本組織という位置づけとします。

2)「仲間づくり」で組織を強化し 地域経済の振興と地域社会づくりの担い手になります
同友会で、学ぶ企業が増えるということは、社会的存在意義を高め社会的使命感に燃えて事業活動を行なう企業が増えるということです。
中小企業に課せられた使命とも言うべき“地域経済の振興”と“地域おこし”を推進していくためにも、「学びあう会員」を増やしていく必要があります。
仲間同士が“学びあう”ことで、郷土を愛し、より事業を発展させていきたいと願う企業家が増え、各々の経営に磨きがかかり、雇用が促進され、地域の暮らしを支える人材が増えます。
“誇りを持って働く”人材が中小企業で育つことで、地域は元気になります。将来を担う人材を育てる“頼れる学校”として、同友会の「仲間づくり」を大きくすることは、地域の永続的発展を支える力ともなります。

3)常に学びあい高まり合う、同友会運動の主体者づくり
支部活動の基本である例会の充実により、参加会員各々が“自社の経営をどうすべきか”“自らの経営に間違いはないのか”などの論議を深めることで、会員相互の「経営姿勢」を問いただし、まずは、「経営者の責任」について理解を深めることが、“学び”を進めていく上で大切な位置づけとなります。
そのためにも、多くの会員やゲストを誘い合い“学びの輪”を広げ、相互に高まりあい、“自己革新していくバネになる組織”をめざします。組織運営も「同友会運動と自社の経営を不離一体」として捉え、学びと実践を主体的に取り組む会員を増やしていきます。
個々の企業の経営課題やその取り組みについて実践を語れる仲間を増やし、「同友会理念の体言者(経営指針づくりとその実践)」となるべく“主体者”づくりを支部運営の基本として取り組みます。

4)地域からの期待に応える、さまざまな活動や取り組み
地域がより活性化するためには、「地域と共に育つ(歩む)企業」が数多くその地域に存在する必要があります。零細・中小企業が力を合わすことで、一社では取り組むことの出来ない地域の持続的安定繁栄を確かなものにしていくことが出来ます。
地域における「圧倒的多数者の幸せ」を実現するために、“まちづくり”や“くらしづくり”から“地域産業施策への提言”や“地球環境保全”に至る活動まで、誰もの「幸せのみえる社会」の実現のためのさまざまな活動に取り組んでいきます。 また、支部活動の取り組みの中でも、将来の「中小企業憲章」実現に向けた“地域経済振興条例(中小企業振興基本条例)”の制定運動に圧倒的多数者の支持を得ていく活動をより進めていきます。 

活動目標

<研究グループ会>
本年度から開催する「研究グループ会」は、大津支部の会員が、それぞれの課題意識を元に、自主的な「研究グループ会」を作り、月例会などを自主開催して、年間を通じて共に学びます。
また、2009年4月の支部総会で、各研究グループの年間の研究結果を報告します。
初年度の取り組みとしては、五つの研究グループ会<第1グループ「経営技術」/労務・税務・法律、営業(マーケティング)・販促、人材育成などの経営技術学ぶ。第2グループ「異業種交流」/各業界業種のプロである仲間(会員)の交流を深め、雑学・経営情報から自社PRによる各々の仕事へのつながりを増やす。第3グループ「The・後継者」/事業継承や真の経営者になるための考え方や技術を先輩と共に本音で語り合うことで学ぶ。第4グループ「経営理念」/経営理念の確立と浸透を深め、より強固な経営体質の企業をつくる。第5グループ「同友会入門」/入会3年未満の会員を中心に、同友会の組織や同友会理念、労使見解の精神など、同友会の学び方を学ぶ。>をつくり、正副グループ長中心に、原則として本会例会以外に、二ヶ月に1回程度、自主的な運営で学びの輪を広げます。

<高島ブロック会>
昨年度より発足した高島ブロック会では、毎月の“高島ブロック例会の開催”を通じて、地域企業の経営者や経営幹部のゲストをお誘いし、あらたな仲間づくりを積極的に行い、早期に「高島ブロック会員数50名超」の組織をつくり、支部発足をめざします。 また、高島地域の会員の交流を深め、更なる同友会運動推進のために、要望に応じて、高島地域で「会員基礎講座」や「経営指針成文化短期講座」などを開催いたします。

<大津支部設立30周年記念事業実行委員会準備会>
大津支部は、来年8月に支部設立30周年を迎えます。そこで、次年度「大津支部設立30周年記念事業」を開催するにあたり、今年度より“実行委員会準備会”を具体的にスタートさせます。 「支部設立30周年記念事業」では、支部の設立当時から今日に至るまで、永年にわたり地域経済の繁栄と同友会運動に邁進して来られた先輩経営者をお迎えし、次世代を担う後継者や若き経営者に“自らの経営体験”を通しての「経営観」や「使命感」などを熱くお話し頂き、更に、“同友会運動の語り部”として更にご活躍頂きます。また、当然のこと、今日の時代を創り出してこられた先輩経営者らに敬意を払い“表彰”の場をつくるなどの企画を本年度一年かけて準備を始めます。

<例会委員会>
本年度の例会委員会は、“魅力ある例会づくり”を行い、積極的にひろく会員に会へのお誘いを行なうことで会員の“例会参加率30%以上”をめざします。また、新たな会員候補のお誘いの場として“例会ワンゲスト運動”を定着させるために、組織活性化委員会と連携し、各運営委員よりご紹介された入会候補のリストに基づき、例会ゲスト参加の推進を図ります。 また、自らの例会の参加確認は、積極的にe.doyuを活用し、支部会員の例会出欠状況を確認し、委員による担当会員への参加呼びかけを丁寧に行い、会員へ参加依頼することにより、多くの例会参加を促します。

<組織活性化委員会>
組織活性化委員会は、本年度末までに『大津支部会勢240名』の“仲間づくり”をめざします。 そのためにも、運営委員全員が1年間の増強目標と対象者を明確化し、毎月の運営委員会で入会おすすめの状況を把握し、お誘い漏れを防ぎます。また、新たな会員に早期に同友会理念の浸透を図り、同友会になじんでいただくためにも、“毎月2回の会員基礎講座を開催”します。 会員基礎講座への参加は、担当役員が新会員を入会2ヶ月以内にお誘いし同席参加することにより、新会員との交流を深めていきます。

<運営委員会>
運営委員会は、支部活動を推進するための重要な位置づけにあり、それを担う運営委員一人ひとりは“同友会運動の主体者”として「常に学び続ける活力のある経営者」をめざします。 そのためにも、“常に学べる運営委員会”をめざし、すべての場を成長の場として捉え主体的に活動し、会員相互の交流と活性化を図り、組織的に計画的に事業を行える体制をつくります。 また、運営委員は、例会の企画や組織運営のみならず、自らの経営能力の向上と企業の成長も同時に図り、多くの場での自らの“経営体験報告”を行い、仲間づくりと学びあいを積極的に致します。 “運営委員会の出席率は70%以上”とし、自らの参加確認はe.doyuの活用で行い、返事のない委員には各委員長より呼びかけを行います。また、「増強行動デー」の開催や支部会員への働きかけなど「新たな会員候補への呼びかけ」を積極的に行ないます。

<その他事業>
「地域づくり」の真の担い手として、近年取り組んできた、地元中学校の“職場体験学習”への協力(受け入れ企業数を会員の20%を目標)や“障害者の自立支援”や“障害者雇用”に向けた様々な活動(「障害者週間」などの事業協力)などにも、積極的に取り組みます。 また“地域産業振興”など、行政や教育機関、金融機関その他、他の経済団体とも連携を図る中で、より私たち中小企業家が果たすべく役割に主体的に広く社会参加する“人と企業”を増やしていきます。

活動報告

大津支部2008年度活動報告

2008年度は「強じんな企業づくりで地域の安定と発展に貢献する!~地域からあてにされ期待される企業(人と組織)をつくろう~」をスローガンとして、さまざまな活動に取り組みました。

例会は、4月定時総会での村井良隆氏(㈱あさ開 代表取締役)の『激変の業界を逆手に新市場創造』というテーマでの記念講演で、「地域の未来に貢献する企業づくり」を学ぶことから始まり、6月例会では、岩田康子さん((有)Blueberry Fields紀伊国屋 社長)から「自然と人間との共生を追求し自立型の企業をめざす」をテーマに地域力経営のあり方を学び合いました。

7月には、滋賀県障害者雇用促進セミナー事業の後援で、福島同友会副理事長の千葉政行氏(㈱サン・ベンディング福島 代表取締役)にお越し頂き、障がい者の雇用から見えてきた「社会福祉型企業経営」という報告で、障がい者の雇用は〝身近なところ、できることから〟と気づかされました。

また、8月例会には、滋賀同友会湖南支部長の永田咲雄氏(㈱ビイサイドプランニング 代表取締役)から『社員をいかす活性化した企業づくり』をめざす経営者の〝経営姿勢〟を痛感させられ、9月例会は、兵庫同友会副代表理事の仲内悦治氏(㈱ナビック 代表取締役)から「業態転換による第二創業」で〝自ら仕事を創り出す提案型企業〟へ成長する経営実践報告で、これからの私たちの経営戦略を共に論議いたしました。

10月は、大津支部組織活性化委員長の青木孝守氏(㈱あぐり進学 代表取締役)に『同友会と出会って何かが見え始めた』との報告の中、〝経営指針の成文化〟で“自己変革”していく経営者の成長過程を分かりやすくお話しいただきました。12月は、びわこ銀行専務執行役員 中務 雅憲氏にお越しいただき「発展し魅力ある企業に必要なポイント」というテーマで〝地域金融機関が取り組む経営支援の実例〟を交え〝経営者の責務〟を金融機関の目でお話し頂き、その後の恒例の〝望年会〟では、会員相互の交流を大いに深めることが出来ました。

2月例会では、大津支部例会副委員長の辻井博行氏(㈱辻井造園 代表取締役)に、三代目経営者としてのジレンマを乗り越えて、今は「魅力ある会社づくり」に向けて新たなスタートで奮闘中の〝熱い想い〟を語っていただき、3月は〝地域の活性化〟に取り組む、支部会員の戸所新太郎氏(㈱日本ビーコム 代表取締役)に、『中小企業だからこそ取り組める〝元気な地域づくり〟』で「地域に役立ち愛される企業への気づきと実践」を参考に熱心にグループ討論いたしました。

また、新会員歓迎会をはじめ、会員基礎講座の定期開催や運営委員会、例会委員会、組織活性化委員会等さまざまな取り組みを行う中で、会員相互の交流と学びと仲間づくりを深めました。

高島ブロックは例会を原則毎月独自に開催し、ブロック運営委員会では将来の高島支部設立に向けた〝仲間づくり〟に向けて、議論いたしました。

2008年度から会員相互の交流を深め「例会を補完する身近な親睦交流の場」及び「会の参加率を高め、会を活性化する」目的で、5つの研究グループ会①経営技術②異業種交流③The後継者④経営理念⑤同友会入門を開催してきました。初年度は運営面や研究会の内容等多少戸惑いながらも、会員相互の交流を深めてきました。異業種交流や経営技術の研究グループ会では、会員の人前・会社は知っていても、何をつくり・販売し・得意としている会社なのか、また雇用助成や節税対策、債権回収の知識など、今までの活動では知り得なかったことを知り、同友会理念を共有する会員間での知恵のやりとりと経済面での交流も始まりました。経営理念では自社の理念を成文化する会員も生まれるなど、同友会運動と会社の繁栄に繋がり、会を活性化させる研究グループ会活動の第一歩を踏み出すことができました。

そのほか、地域の中学校の「職場体験学習」や「障がい者の自立支援」などへのお役立ちもでき『良い地域社会』づくりのために “活動の輪”が少しずつ広がってきたと思います。

しかしながらその反面、例会の会員参加率は15.4%(前年度19.6%)に後退。新たな会員のお誘いも目標を達成できず、期首よりも会員数を大幅に後退させたことが反省点となっています。

2009年度は、多くの会員企業が、さらに「良い会社」をめざし、「良い経営(社会)環境」をつくり出していくためも、「良い経営者」になるべく“学びの輪”広げていきたいと思っています。

2008年度会員増強結果

◆入会12.5人 ◆退会39人 ◆増減▲26.5人 ◆会勢169人(期首191人)

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