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中堅社員研修会を開催いたしました。(第3回終了)

2013年2月4日、龍谷大学瀬田キャンパスREC滋賀(ホール)にて中堅社員研修会が開催され、経営者・社員・共育委員等を含む45名が参加しました。
第3回は「理念」を軸として、第7講~第9講それぞれテーマ別で報告・講義を受け、各グループでディスカッションし、新たな気づき・学びを得ました。

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第7講は「働きがい」というテーマで、社会福祉法人 八身福祉会 の職員である岡本聡氏より報告がありました。
八身福祉会は、平成2年に無認可の作業所としてスタートしました。その後、多くの苦労を乗り越え、今では県下トップクラスの工賃を支払える作業所にまで成長を遂げました。工賃の全国平均は14,000円/月、そのような中、八身福祉会の工賃は45,000円/月という実績をあげておられます。
岡本さんが福祉に目覚めたのは中学生の頃、祖母の影響が大きかったとのこと。そして、大学生で就職活動をする時期になり、ちょうどその頃に流れたニュースで福祉の道に進むことを決意されます。そのニュースとは、「親の介護に疲れ果てて、無理心中」というもの。
新卒で八身福祉会に就職し、当時は10名もの同期がいました。それが、過酷な業務、厳しい環境によって、ひとり、またひとりと辞めていき、16年が経過した今、他の同期は全員辞めてしまい、自分ひとりだけが残りました。
このような厳しい状況で、なぜ自分は頑張ってこられたのか?その理由は、まさに「やりがい、働きがい」にあったとおっしゃいます。
10年目に経験した、工賃改定プロジェクトのリーダーを任され、絶対に必要なんだという岡本さんの強い想いによって組み込まれた「精勤手当」のお話。
心臓と血管に障がいを持っておられる中、ひたむきに働き続けられたNさんのお話。
障がいを持っている方々の企画展「ing展」の実行委員会でのお話。
多くの事例を交えながら、臨場感あふれるご報告をいただきました。
グループ討論では「私のやりがい、働きがい」のテーマでディスカッションし、発表となりました。

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第8講は「社会貢献」のテーマで、滋賀県中小企業家同友会の事務局長・大原学氏より報告がありました。
学校を卒業後、長崎にて民間企業に勤めた後、出身地である滋賀に戻り、滋賀県中小企業家同友会に就職。そして14年間もの経験を積んでいく中で、社会貢献に関しても、いろいろと考えるようになったとのこと。
まず、アンケートに回答をし、その結果を踏まえて講義をという形式を採られました。アンケートの質問内容は、「あなたの会社の社会貢献とは何ですか?」、「あなたの社会貢献とは何ですか?」、「反社会貢献とは何ですか?」という3項目でした。
アンケートには、正解も不正解も無いという前提で、「会社が存続していることそのものが社会貢献である」という言葉を述べられ、事例提供が始まります。その中では、社会復帰の支援に関する事例、工務店からお施主様への提案事例(家を建てる時に、全て全自動の設備にしてしまったら、果たして本当に子供にしつけを教えることができるのか?)等、具体的な事例をお話しいただきました。
グループ討論では「我が社の社会貢献、私の役割」のテーマでディスカッションし、発表となりました。

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第9講は「経営理念」というテーマで、株式会社サンクフルハートの代表取締役・山岡健一氏より報告がありました。
ご両親ともに身体障がい者という家庭にて生を受けられ、「健一」というお名前には、「とにかく健康に育ってほしい」というご両親の強い願いが込められているとおっしゃる山岡社長。当時、大手メーカーの脱下請け方針により、お父様が経営をされていた会社が倒産の危機に陥りました。その時のお父様の辛そうな姿。その時、お父様がポロっとおっしゃった「俺は、ほんまは障がいを持つ人の役に立つ仕事をしたいんや」という言葉。そんな境遇の自分が、「いったい何をすべきか?本当にやりたいことは何なのか?」と自問自答を繰り返し、そしてようやく見つけられたのは、福祉事業によって、介護や健康という分野で社会に貢献したい、ということでした。福祉事業の立ち上げ後、程なくして、会社の倒産。壮絶な苦難を乗り越えて、株式会社サンクフルハートを立ち上げられます。ワラをもすがる思いで、同友会の「経営指針を創る会」に参加し、自身の進むべき道を固め、新しいことに挑戦し続けてこられました。
また、竹中社長との「命の4時間」、その中でお聞きになった「1本のつまようじ」の話。これにより、思い込みを捨てることの大切さに気づいたとのこと。
「生まれてきたこと」・「自分の周りの環境」・「今の仕事に出会ったこと」、これら全てに意味があり、必ず理由がある。それを見つけられるかどうかが重要。「自分に与えられた役割に気づいておられますか?」と、強くメッセージをされました。
グループ討論では「私と会社の理念を実践するとは?」のテーマでディスカッションし、発表となりました。

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<永井委員長からのご挨拶>
全9講、のべ3日間、期間としては約3ヶ月間にわたって実施をさせていただいた中堅社員研修において、全講を通して「仕事のやりがいや働きがい、自らの役割や存在意義、働くこと生きることを考える」ということをメッセージさせていただきました。また、「個々人の考え方(意思)が意欲を生み出し、行動することが、自分と会社と社会を変える」ということも意識していただきたい。そのためには、「志・使命感・覚悟」が必要です。「自分のため」という考え方から、「人や社会のために」という発想への転換が大切ですとまとめられました。(記:安土建築工房 小南一樹)