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北近江支部12月例会「女性社員さんこそわが社の競争力の源泉」

滋賀県中小企業同友会北近江支部12月例会報告

 滋賀県中小企業家同友会北近江支部12月例会は、25日(木)午後6時30分から9時まで北ビワコホテルグラツィエにて「小粒でもピリッと魅力ある会社創り」というテーマで北近江支部の福岡産業株式会社取締役工場長の中川繁さんに報告して頂きました。
当日は会員企業より27人、ゲスト経営者2人、他支部より1人の計30名の参加で開催されました。
 水野透支部長(渡辺工業社長)より「総選挙後も円安株高が続いていますが、中小製造業の場合原料高が利益を圧迫し、これ以上の円安は企業の存亡にかかわります。大企業とゼネコン頼みの経済政策一辺倒ではなく、地域の中小企業や小規模企業を第一に考える姿勢が必要です。同友会は法人税減税の財源としての中小企業への外形標準課税に反対しています。こういう問題にも目を向け、見解を持っていくことが必要です」ととあいさつがあり、例会をスタート。
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 報告者の中川さんは、中学卒業後に地元中学からは初めてとなる高校へコンピューターを学びたいという思いで、進学校ではなく工業高校へ進学されました。卒業後はソフト開発会社へ就職され、プロジェクトリーダーを務めるなど、同年代、同期の中ではトップの売り上げ実績を上げられていましたが、学歴社会の中で同期入社の中では最低レベルの給料だったそうです。
 そこで、学歴社会に反抗し「業績の見える企業(中小零細企業)」への転職または独立を目指すとともに、とにかくトップ(社長)になりたいという強い思いを持ち退職されました。
そこで、現在の福岡産業株式会社に就職され40歳の時に工場長に就任。2年前に中小企業家同友会に入会され、入社20年で取締役工場長に就任されました。
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 福岡産業株式会社の取扱であるハーネス業界とは、手作業に依存する加工が多い為に大手企業は海外に生産拠点を移し、安い製品をアウトインする仕組みが出来上がり、価格破壊が起きているそうです。そんな中でどうやって生き抜いていくか・・・。
 福岡産業さんではコスト競争との決別を選択されました。
 しかし、決別と言っても安く売らないと売れない。そこで、海外に拠点を移すのではなくお客様に喜んで頂ける製品をという思いで1本から提供する、他品種、少ロット生産に特化されています。
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 多品種小ロット生産をこなすためには、女性のきめ細やかで粘り強い個性をいかすこと、さらにローコスト体質で生産するのは、短時間でも条件が合えば働きたいという地域の女性の要求にこたえ、パート社員さんを戦力の中心に据える組織を目指します。
 工場長として納期に間に合わすために率先して徹夜仕事をこなす大変な時期を乗り越え、現在では従業員の8割がパートタイマー、さらに80人の内職さんを組織し、安定した生産体制を築いてこられました。
 取引先1社当たりの売り上げ比率を20%以下に抑え、景気に左右されにくい会社作りも進めています。
 今後の課題として、同友会に入会され先輩経営者と積極的に関わり、楽しく学びながら成長して行きたい。全社員との個人面談や懇親会を通じて社員とのコミュニケーションを密にし、地域との関わりを増やし、地域で名前を知られた会社にして行きたい、パートで働くなら福岡産業が良いといわれる会社を目指していますと目標を掲げられていました。
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 G討論では、「あなたは、共育をどのように考えますか、あなたの会社は共育を実践されていますか?」というテーマで討論しました。
 討論の中でも共に育つ事によって真の強い会社作りが出来る。という意見でまとまり、今回の例会では社員共育の重要性を改めて認識する例会になったと思います。(記 前川 真人)
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