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びわ湖輝きカンパニーvol.8 (株)日吉

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昭和30年の創業以来、人々の暮らしに密着した環境保全事業を手掛け、海外へも躍進する、株式会社日吉の代表取締役社長村田弘司さんにお話しを伺いました。

○50年以上にわたり会社を維持・存続してこられましたが、その企業戦略とは?
 
□創業当時は公衆衛生問題、高度成長期には公害問題、経済の成熟期には環境やエコロジー問題、そして今後は化学物質等との共生の時代へと、激変する社会の背後には常にその時代の課題が山積していました。これらの変化に対応したイノベーションは不可欠で、当社は常に「兆しを見つめ流れに乗る」ための準備に尽力しています。
 1960年代から、国内外での学会活動や産官学連携で、高度かつ最新の技術に気づきを得て、多くの優れたヒューマンネットワークを構築して来ました。さらに「法律」の中にアンテナを張り巡らせ、社員一人ひとりが経営する会社を目指し、国家資格をいくつも取得してスキルアップをはかり、企業としても多岐にわたる分野で80種以上の事業許認可を取得し続けています。例えば「測定・分析」、
「廃棄物の収集・運搬」、「上下水道や工場等の施設管理」など幅広い分野で企業活動や人々の暮らしをサポートしています。

○私たちの暮らしに関わる具体的な環境維持の取り組みを教えてください。
 
□一般廃棄物収集のほか、琵琶湖の水質調査や、水道施設管理、食品検査など他分野に渡り活動しています。また昨年は震災における災害支援も積極的に取り組みました。生きるために欠かせない清潔な「水」確保のため、水道滅菌剤を無償提供し、更に壊滅状態の被災地ですぐに問題になった「し尿処理問題」を軽減すべく作業員と車両を現地に派遣しました。またガレキ処分の際におけるアスベストのボランティア測定、放射能検査のほか、3名の被災者を雇用しました。そして滋賀県内では近江牛の放射能を測定し、数ヶ月間は夜中までかかってデータを県庁に届けました。出来る限りの“日本人としての絆”を実践しました。
 社是である「社会立社・技術立社」(会社は社会に貢献しなければ存続できない。またそれを支える技術をもってはじめて社会に貢献できる)のもと、可能な限りの企業努力で、会社としての意義・存在価値を見出そうと日夜取り組んでいます。

○海外での活動も積極的にされているとのことですが。

□「環境問題に国境なし」と言う考えのもと20年以上前から海外技術研修生の受け入れや専門家の現地派遣など国際貢献事業を積極的に進めて来ました。今後はさらに事業発展させるため、昨年はインドに子会社を設立しましたが、今年は中国に共同分析室を開設し、ベトナム、そしてマレーシアも視野に入れています。これらの経済発展が目覚ましい国々は、モノづくりが優先され、まだ環境に関するプライオリティが低く、法整備も十分ではありません。現地で弊社と競合するヨーロッパの企業などは、莫大な資金力に加え、自国政府からのサポートまで得て数十年も先のプロジェクトを提案しており、日本にとって大きな脅威となっています。日吉は、これらの国々に「日本の標準」を入れることができれば次世代へ残す大きな財産となると考え取組んでおります。

○今後の主な課題や目指される企業の姿とは。

□アジア諸国へ行くと、語学が堪能な若者が多く、活気にあふれています。日本製の電子機器がもてはやされていた時代は過ぎ去り、韓国・サムスンや米国・アップルの家電が並ぶ市場。日本の存在価値が薄れつつある現状を目の当たりにし、日本経済への強い危機感を感じずにはいられません。
 国内の空洞化を懸念しつつも、インドのチェンナイには5万人規模の日本人街をつくる構想が出ており、日系企業や在住日本人をトータルサポートするプロジェクトを進行中です。今年は米中仏など海外の主な国々で選挙などトップが変わる年と言われ、相互依存が高まる近年の国際社会では、日本国内でも様々な分野で大きな影響が出るのは必至だからです。
 日吉は、「百年企業」を目指しつつ、時勢に沿った新たな歩みを進め、国内外すべての人々の安全・安心な暮らしをサポートしていきたいと願っています。

株式会社 日吉
近江八幡市北之庄町908番地
TEL:0748-32-5111 FAX:0748-32-3339
http://www.hiyoshi-es.co.jp/