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理事・支部役員研修会(大津・湖南コース)第1講が開催されました。

○「同友会理念の実践こそが、自社を発展させる!」

 滋賀県中小企業家同友会(以下・滋賀同友会)理事・支部役員研修会(大津・湖南コース)第1講が、2月21日(火)午後6時から9時まで龍谷大学REC滋賀小ホールで開催され、20名が参加しました。
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 連続研修会の開会に当たり、坂田徳一代表理事から「このところ役員研修は理事会や支部単位で行われてきましたが、地域経済の再生、雇用の拡大、中小企業振興のための条例づくりなど、同友会運動に対する地域の期待が高まるなかで、その担い手である私たち役員が同友会理念の体現者となることがますます求められてきました。そこで、役員相互の共育ちのために、大津と彦根の2カ所で4回シリーズの研修会を開催することにいたしました。同友会理念を解釈するだけではなく、我が社の経営で自分なりに考えて実践するための研修会です。同友会運動と企業経営を車の両輪・不利一体とするために、役員をやって自分も会社も本当に変わって良かったなぁと実感できる同友会にするために、学びあって参りましょう」と挨拶。
 続いて、宮川卓也副代表理事から、「同友会理念の実践こそが、自社を発展させる」をテーマに問題提起が行われました。
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 同友会は良い会社・良い経営者・良い経営環境をめざすことを3つの目的に掲げています。では、良い会社とは?良い会社を目指すとはどういうことでしょうか?。良い会社とは誰にとって「良い」のか?、何故「良い会社」を目指すのでしょうか
 同友会では良い会社・良い経営者を目指すことが当たり前のように思われていますが、実はそれはとっても変わっていることです。
 たとえば商工会議所は「地域の商工業者の世論を代表」すること、すなわち商工業者の主張を無批判に代表することが会の目的です。しかし、果たして我々経営者自身の主張が本当に正しいと言えるのでしょうか?
 「会社は社会のために存在し、利益のためではなく、人間を幸せに導くために存在する」とのドラッカーは言いましたが、こういう話を聞いたとき、本音では“そんなきれい事・・・”と思ってしまうのでは?。そういう経営者の声を無批判に代弁することが、果たして良い社会をつくることになるのでしょうか?
 どのような問題も賛否両論ある中で、我々は世の中の正しいあり方は何なのかを多面的に捉え、謙虚に自分の考えを省みないといけません。
 人は毎日の主要な時間を会社の中で過ごし、そこから物的・精神的な豊かさを得ています。だから、会社のありようで、人は幸せにも不幸にもなり得ます。つまり、良い会社とは人と人とが共に働きながら幸せになっていく、人と社会を幸せにすることができる会社ではないでしょうか。
 良い経営者とは?良い経営者を目指すとは?を考えるとき、経営者や会社の理論だけで物事を判断していないか、社員との関係を捉えていないか、よく自分を振り返ってください。
 たとえば、社員が仕事上何らかの理由で体調不良となったとき、それは「嫌々な気持ちで仕事をしたり、怠け心があるからダメなんだ」とか「病気になっても仕事に打ち込んでいれば回復してくるものだ」などと思ったり言ったり(言ってしまうと労働安全衛生法違反!)してないでしょうか。労働三法には経営者目線で言うと困ってしまうようなことがたくさん並んでいますが、ILO(国際労働機関)は日本は法的整備は進んでいるものの、企業での遵守率は低いと指摘しています。これが現実です。
 数ある経営者団体の中で「良い経営者を目指す」ことを理念に掲げているのは同友会だけです。これは倫理観・道徳観から言われているのではなく、今の社会状況では私たち中小企業こそが人を幸せにする機能という役割を担わなければ多くの問題を解決することができなくなっているからです。その担い手こそが私たち経営者なのですから、良い経営の「良い」の本質を深く見極めようとする真摯な姿勢こそ「同友会理念」の本質ではないでしょうか。
 自主とは誰かが決めた基準に従うのではなく、自分が意志決定の主人公になること。理論は討論と実践の中で検証されなければ真理にちかづかず、社会の進歩、人々の幸福に寄与しない。
 民主とは、みんなが主人公であると言うこと。連帯とはなすべき任務を帯びた人々が連なること・・・。

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 今回の研修会ではおおむねここまでの問題提起を受けてしっかりと二回、延べ90分近いグループ討論を行いました。

 参加者レポートから抜粋して紹介します。
○「同友会へ入会して日も浅く、理念もまだ勉強できていない中で、今回参加して非常に感銘を受けました。良い会社とは?良い経営者とは?とのお話で、自社の経営理念や自分の信条が正しいものであると確信できる会であり、非常にうれしく思います」
○「同友会の役員研修会では、いつも自分の経営姿勢を問われます。誰にとって良い会社なのか?、私は4つの側面から捉えています。①家族②従業員 協力店 仲間③お客様 ④地域社会 それは、経営者の考え方と生き方が①~④どこで切っても同じ勢がそこにあることだと考えます。家族からあてにされ、従業員や仲間から頼りにされ、お客様のお役に立ち、地域社会に貢献する姿だと思います。そのような生き方を、科学性・社会性・人間性から成文化したものが経営指針書だと思っています」
○「同友会の基本理念である3つの目的と自主・民主・連帯の精神について理解を深めることができました。良い会社の意味、誰にとって良い会社か、どのような状態であれば良い会社だと言えるのか、そもそも幸せとは何か?希論の中で意味をつかみ直すことができました」
○「グループ討論の中で、どのような人を雇うかと話し合いました。私は“誠実な人”だと答えましたが、それに対して“出来ない人”という意見が出ました。はじめから出来る人を採用するのではなく、社員を育てることが経営者として成長できる機会であり、お互いの成長に感動できるという気づきを得ました」
○「社会のためとは?人間を幸せにするとは?幸せとは?普段当たり前に使っている言葉でも、一つひとつを見つめ直すことで、本質的な考えが生まれる気がしました。大変意義のある研修会でした」
○「良い会社とは人と社会を幸せにする会社、働くことを通じて幸せの輪を広げる会社。このような理想の会社を実現するために我が社がどのような方針で具体的に何を行うのか、指標を定めて年々改善してゆきたい。今年よりも来年、その先と、着実に・・・」
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 役員研修会(大津・湖南コース)の日程は以下の通りです。役員の方、同友会理念の体現者を目指す方は奮ってご参加を。
 時間は18:00~21:00 会場は龍谷大学REC滋賀
第2講 3月26日(月)「国民や地域とともに歩む事が、自社の発展のキーワード」
第3講 4月16日(月)「同友会運動と自社経営は不離一体の本当の意味」
第4講 5月25日(金)「同友会の役員は何をし、何を得るのか?」