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○第4回アジア視察研修会~企業視察「Ecobus Company」「Sanko Solar company」~

○企業視察 「Ecobus Company」
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 8月27日(木)宿泊先のフラワーホテルを午前8時30分に出発。ホテル前の駐車場にやってきたチャーターバスは、何と視察先エコバスカンパニー製造の「路線バス」ではないですか! これは驚きです。この様なバスで市内を走行していたら、きっと勘違いして一般のお客さんが乗ってくる(実際に手をあげて乗ろうと知る方がいらっしゃいました)。

 その様な驚きもなんのその、我々は市内の渋滞の中を一路エコバスカンパニーへ向かいました。バスに乗って、先ず気が付いたのは、エアコンがありません。朝夕の気温は低いウランバートルですが、日中の気温は30度近くになりました(珍しいことだそうです)ので、社内は実に 熱い、熱い、熱い。
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 エコバスカンパニーでは、エンジニアのボルトさんにお話を伺いました。年間100台のバスを組み立てるのが目標で、従業員は100人。1日三交替で24時間稼働。現在工場で10台組み立てているそうで、創業1年ですがすでに20台を納めているそうです。
 部品はロシアや韓国から、エンジンとシャーシーは中国から輸入し、現在窓ガラスを作れるように研究中だとか。
 ボディーはモンゴル製ですが、FRPのようで、強度はちょっと疑問。でも国の安全基準を守っているとのこと。スピードは100キロ出るそうで、モンゴルの交通局や民間バス会社に販売しています。
 バス1台を5人掛かりで、1週間で組み立てるそうです。政府はバスの輸入にかかる税金を高く設定していますので、部品から組み立てるエコバス社からの購入が増えているそうです。
 いくつもの国から部品を集めて組み立てるのは、なかなかの技術だと思います。
 バス1台は、約1,500万円。エコバスのエコは環境に良いという意味だと聞きましたが、エンジンに特別な環境システムが採用されているようには見えませんでした・・。(M・H)


企業視察「Sanko Solar company」
 筒井長徳 龍谷大学エクステンションセンター コーディネーター
 Ecobus LLCの視察後、Ecobus社のバスに乗り、日系の企業で、「SANKOU SOLAR MONGOLIA Co.,Ltd.」と「SANKOU TECH MONGOLIA Co.,Ltd」を訪問させていただきました。これらの2つの企業は、埼玉県の賛光精機㈱という企業のグループ会社です。これら2社は同じ建屋の中にあり、それぞれ950m2、280m2で合計1230m2の面積を持つと説明がありました。
 それぞれの会社の立上げ期には日本人が教育に来ていたようですが、現在は経営者を始め従業員はすべてモンゴル人の方々によって運営されています。また、日本から運ばれてきた装置が工場に設置され、生産が行われています。品質管理や製造工程の管理は日本式が導入され、朝礼、掃除といった日本企業の習慣も取り入れられています。
 「SANKOU SOLAR MONGOLIA Co.,Ltd.」は2011年に設立され、ソーラーパネルの製造・販売を事業としています。製造したソーラーパネルの98%が日本向けとのことです。
 ソーラーパネルに使われる太陽電池素子は台湾製で、1枚当たり4.7Wの能力を持っています。ソーラーパネルは、この太陽電池素子を60枚アセンブリして一枚のパネルになっています。ソーラーパネル1枚当たりの発電能力は260Wとのことです。ソーラーパネルの年間当たりの生産量は発電能力換算で10MWとのことでした。
 従業員数は27名でその内12人が製造で、残りがエンジニアや管理職、事務職等とのことです。現在は、交代勤務は行われていなく、8時間勤務とのことでした。
 「SANKOU TECH MONGOLIA Co.,Ltd」は2005年に設立され、マシニングセンター7台により機械部品の製造を行っています。ここも同様に日本式の管理方式を導入して生産を行っています。顧客は賛工精機㈱が100%であり、年間の製造部品数は4万から5万個で、1日当たりでは100から1000個とのことでした。加工用の原材料は日本製とのことです。生産された部品の日本への輸送は、納期の関係があり、航空便で行っているとのことでした。
 加工の技能者は日本で5年間の教育、研修を受けてモンゴルに戻ってきた、有能な人たちを採用しているそうです。従業員30名の内、部品生産に関わる12名は2回交代制で1日当たり10.5時間(2.5時間は残業扱い)労働していますが、2日働いて1日休暇というサイクルで就業しています。また、従業員の平均年齢は25歳ぐらいで若い方が多い企業です。
 この視察の終わりに、我々が建物から出た瞬間に驚いたのは、従業員の皆さんが一列に並んで見送りをしてくださいました。このような経験は今までの視察の中で初めてでした。非常に教育が行き届いていることや社員方々の資質の良さを改めて感じさせられた一場面でした。
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●モンゴルでも実践される理念型経営
 写真は「SANKOU SOLAR MONGOLIA Co.,Ltd.」の工場内に掲げられた経営理念です。
 品質方針と共に、朝礼で日本語とモンゴル語と両方で唱和されていますので、従業員さんも良く意味を理解されているそうです。
 経営理念を浸透させるということは、仕事への取り組み方や接客などすべてに活かされると言うこと。私たちも見習わなければと思いました。
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甲賀支部 8月例会開催しました。

開催日:8月26日水曜日 18:30~21:00
会 場:サンライフ甲西
問題提起者:川崎博治氏
 (㈲ワークロード 代表取締役
         滋賀県中小企業家同友会 甲賀支部長)

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 甲賀支部8月例会は支部長の川崎博治氏に「指針経営と歩んだ15年~よい会社づくりを目指す!!~」というテーマでお話しいただき、22名が参加しました。

前半は起業してから同友会入会までのいきさつなどについてのお話でした。
  入会のきっかけは義理と打算との事でしたが、例会に参加するとまじめに学ばれている経営者が多く、参加されている経営者の前向きな姿勢に勉強の大切さを学ばれます。入会当初から多くの研修に参加され、経営指針成文化セミナー(現:創る会)や労使見解等を学ばれます。
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後半は同友会での学びを実践にうつされ、自分自身がかわったが、社員もかわり、期待していた社員が会社をさっていってしまうということも経験されます。経営者の責任とは、経営責任を負うという側面と、企業という組織を、自身を含め、一人ひとりの人間としてとらえ、共に成長していく姿勢を確立すること。そうでなければ、企業都合の組織と命令になると語ります。学びと実践の難しさや社員共育とは何なのかを改めて考えられるようになります。
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 グループ討論では質問もたくさん出ていましたが、質問したいことが多すぎて後日個別に相談しにいくといわれる会員さんが多かったのが印象的でした。学ぶことの多い報告内容でしたが、それよりも経営者ひとりひとりが考えさせられる内容の報告だったように感じられる例会でした。

湖南支部 9月例会事前打合せのご報告

7月16日、9月例会の報告をお願いするジュンブライタル代表取締役前川順様を宇治市の会社に訪ねました。
参加者井内さん、北野さん、田井さん、岩泉さん、中村。

9月例会は、広報委員会に担当をお願いしています。
広報委員会のメンバー田井さんが県のユニバーサル委員会の委員長をされています。

ユニバーサル委員会のスローガンは、
「障がい者をはじめとする就労困難者が、地域で共に働き・暮らすことができる社会の実現をめざした人間尊重経営を」です。

就労困難者への対応は企業が決して避けて通ることができない社会的責任です。
また、少子化、労働力不足が進む現状を考えれば、積極的な取り組みが必要な分野であると言えます。

報告をお願いする前川さんは、1959年生まれ、55歳。京都同友会会員です。仕事は写真スタジオ・貸衣装です。
見た目は人の良さそうなどこにでもいそうな「おっちゃん」です。
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そのおっちゃん・おばちゃんの取り組みが先月、
NHK NEXT未来のために「おっちゃんは君らの未来をあきらめへん」として放送されました。

親の死去、虐待、ネグレクト(育児放棄)、収監などで養育が受けられず、児童養護施設で暮らす子供たちがいます。
行政の保護を受けられるのは18歳までです。

施設を離れた人の中には所在すら分からなくなる例も多いと聞きます。全国で3万人、県内にも4つの施設があります。

前川さんの活動は、施設の子どもたちに仕事の実習を通じて社会に出る準備をさせること。

そのための適職検索です。前川さんは語られます。

「3日か4日の職場体験で、仕事が分りますか?何が変わりますか?」

自分たちの活動は適「人」検索だとおっしゃいます。

「この子に合う社長はだれなんや」

余儀なく大人と離れる生活を送っている子どもたち、愛された経験が少ない子どもたちに、「経営者が自らの生き様を見せて欲しい。
そして自分たちのことをこんなに思ってくれる大人がいることを伝えて欲しい」

前川さんの活動にはきっかけがありました。前川さんの会社は各階にテラスがあるおしゃれなテナントビルの3階にあります。

前川さんはこのビルのオーナーです。
しかし、テナントは宅配ピザ1店舗だけ。10年前、1階に進学塾京進がありました。
そこで当時小学校6年生の女児が大学生の塾講師に刺殺されるというショッキングな事件がありました。

写真スタジオ・貸衣装は、人生の喜びに立ち会い、演出する仕事です。
テナントはもとより、自分の仕事への大きな影響を覚悟されました。
しかし、次の年の七五三の売上が前年を上回りました。


「これは何か返さないかん」


それまでも記念写真の撮影で児童養護施設との係わりがあった前川さんの活動が変わりました。
この子らの人生にもっと寄り添ってやろう。


「おっちゃんは君らの未来をあきらめへん」


 就労体験。私はすぐに考えます。
「そんなんうちの仕事では無理やわ」「受け入れたらなんかメリットあるの」

前川さんは語れます。
「彼等に必要なものは仕事を覚えることではない。仕事を一生懸命している大人とふれあうことです」
「直接的なメリットを求めることは無理です。でもこの子たちを受け入れる経営者は優しくなれます。そして人に優しい会社になれます」

9月例会ではグループ討論を実施します。9月例会にご期待ください。

(中村例会委員)

湖南支部 9月例会のご案内
2015年9月15日18:15~20:30 会場はクサツエストピアホテルです。
お申し込みはe.doyuからお願いいたします!

ゲスト参加も大歓迎です!参加登録は下記URLからお願いします。
お申し込みは、こちらから!

湖南支部 9月例会予告レポート 報告者「ジュンブライダル前川社長」

9月例会の報告者ジュンブライダル前川社長を経営されている宇治の写真スタジオにお尋ねしました。

前川社長は、京都同友会で児童養護施設の子供達の就労体験の斡旋活動を7年やっておられます。
子供と面談を重ねて、その子の就労体験先を会員企業中から選び紹介していらっしゃいます。

「児童擁護施設の子が逞しいなんて嘘や。幼い頃に愛されなかった経験は、人を脆く弱くする。
就労体験で子供に本当に知って欲しいのは、仕事の内容やない。大事に思ってくれる会社がある、大切にしてくれる社長が世の中にいるということや。
別の会社に入っても、そう思うだけで仕事を続けていけるんや!
そやから、斡旋は、この子にはあの社長の話を聞かせたいと思ってやるんや!」前川社長の思いは強く熱い!

また、「就労体験と就職は別。就職までと考えると動けない。皆で出来ることをちょっとずつやるんや。」
というところに、リアリストの逞しさを見ました。

幸せと仕事は切り離せません。

全ての人に自分に向いた遣り甲斐のある仕事があり、自分をアテにしてくれる気のいい仲間がいて、
そこそこの収入がある社会。そんな社会を誰かに期待することできません。誰が背負っても大きすぎる重すぎる課題です。

皆でちょっとずつ、コンビニの小さいビニール袋分くらいを持って、疲れたら隣の人に持って貰って、
元気になったらまた受け取って、皆でそんな社会をつくれたらいいなあーと思いました。

(井内委員)

湖南支部 9月例会のご案内
2015年9月15日18:15~20:30 会場はクサツエストピアホテルです。
お申し込みはe.doyuからお願いいたします!

ゲスト参加も大歓迎です!参加登録は下記URLからお願いします。
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湖南支部 9月例会 予告編レポート

「9月例会の大義は、『人間尊重経営』の実践です。

同友会が目指す『理念』そのものだと考えています。


前川さんのお話は、児童養護施設の児童との交流ですが、

児童養護に協力して下さいというのが本質ではありません。

もちろん大切取り組みですので、
支援の輪を広めることは大切なことです。

同友会の例会は、常に自社の課題との向き合い、
報告から課題解決のヒントや
自分が気づいていない課題を認識する事に意義があると思います。

例えば今回の報告では、

① 児童養護支援への取り組み⇒企業の社会的責任

② 児童との心の繋がり⇒社員とのかかわり方(コミュニケーション)

例えば障がい者雇用では、

③ 働きやすい環境の整備(5S的、人間関係)

障がい者雇用を促進されている社長さんは、

障がい者雇用に際して、『障がいに対する配慮は必要はありません。仕事に対する配慮はして下さい。』とおっしゃります。

障がいを個性ととらえた場合、健常者にも通じる部分です。」


湖南支部 9月例会のご案内
2015年9月15日18:15~20:30 会場はクサツエストピアホテルです。
お申し込みはe.doyuからお願いいたします!

ゲスト参加も大歓迎です!参加登録は下記URLからお願いします。
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大津支部8月度 例会報告

大津支部8月例会が8月26日水曜日にびわ湖大津館桃山会場にて参加者28名の中行われました。

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8月例会はオーパルオプテックスの山脇秀錬 代表取締役に「元気!創造企業を目指して」という内容で講演いただきました。

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講演内容は簡単な自己紹介からスタートしましたが、実は以外にオーパルオプテックスの歩みをはじめ山脇社長の素顔を存じる方が少なく、和気あいあいといしたムードで事業内容の紹介へと進みます。


オーパルオプテックスは会員制スポーツクラブとしてスタートしたものの、思うように会員が伸びず、業績は低迷、社長に就任してからは、売り上げを高めるためにレストラン事業など展開し多角経営をとるものの、未経験な事業ということや、当時の会社運営は数字があってこそという考えのもと経費削減に走り、人が続かずに、事業も、また会社運営も危機を迎えます。

そんな時に、経営指針を作る会に参加、会社のあり方、人と繋がり発展させていく運営など会社の根底となる「元気創造企業」というワードが浮かびます。

社員を元気に、お客様を元気に、地域を元気に。という柱を元に、事業を見直し、個人向けのアクティビティーをはじめ、学校等を対象にした体験学習事業を展開したことで業績は回復します。

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文字通り社員、お客様、地域の縁や絆が生まれ、これからも夢や目標、やりたいことがドンドン溢れ出して止まらない、そんな想いの伝わる講演となりました。


グループ討論では講演を聞き、自社で行おうとするヒントになったことは何か?をテーマにディスカッションを行いましたが、講演内容自体はオーパルオプテックスさんの事業内容がメインだったため、少し心配があったものの、みなさん、それぞれの事業に置き換え、事業のあり方、また社員とのコミュニケーション強化等様々な意見が飛び交い盛り上がりました。

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最後には、NPO法人 琵琶湖ローイングCLUBの小原隆史さんより、ローイングスクールの取り組み報告が行われました。

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                          大津支部 例会委員 松井敬樹

○第4回アジア視察研修会~ウランバートルへ到着!~

○ウランバートルに到着!
 シベリア鉄道「K23号」は、8月26日(水)に無事ウランバートル駅に到着しました。そして、プラットホームでお迎え下さったのが、松本電機さんのお友達で今回の視察をアレンジしていただいたSMART ENERGY社のEXECTIVE DIRECTOR AMARSANAA Tur-Amagalan様(通称:アマちゃん)です。第一印象「で・・でかい!」まさにモンゴルの男そのものです。アマちゃんの満面の笑顔にホッとしながら、モンゴルの地へ足を踏み出しました。
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 駅舎を出た第一印象は「車が多い!」道行く車のほとんど(7割以上)が右側通行にもかかわらず、右ハンドルの日本の中古車ではありませんか。しかも驚いたのは、その9割がトヨタ車で、圧倒的に初代から二代目のプリウスが占めていることです。
 「何故プリウス?」答えは簡単、ハイブリッド車に対する税金がうんと安いからだそうです。でもバッテリーの積み替えはしているのか?ハイブリッドでも、環境性能はガソリン車と変わらないのではないか?などと思ってしまいました。
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 渋滞の中心部道路を通過し目指したのが、宿泊先のフラワーホテル。ここは日系ホテルで、日本語の通じるスタッフが常駐しています。ゆえに、日本人宿泊者御用達と言うところ。
 部屋にはエアコンがありません。バスタブもなくて、お湯の出具合もいまひとつでした。
 ペットボトルの水もサービスではついていません。救われたのは、日本式の大浴場があることです。
 こちらのホテルで二泊して、ウランバートルを訪問しました。
 到着日の午後6時半からアマちゃんのご友人も参加していただき、ウェルカムパーティー。
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 立命館大学政策学部へ留学されていて、最近までコマツのウランバー取り事務所に勤務されていたザヤさん。通訳をご担当していただきました。その他、シンクタンクで北東アジアの安全保障関連の仕事をされているドルジさん、モンゴル教育省にお勤めのガンバさんなど、お顔ぶれも様々な方にお越しをいただき、交流することが出来ました。アマちゃんは「モンゴルで物作りを行いたい」と挨拶。日本の中小企業の技術を是非モンゴルへとエールを贈っていただきました。(M・H)
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○第4回アジア視察研修会~「シベリア鉄道」~

◇「シベリア鉄道」
 視察団 団長 小林 清

 そう、鉄道ファンや旅好きの人間にとって、この6文字は見た瞬間に心がときめく、憧れのマジックワードだ。

 そして今回、区間は北京―ウランバードル間の小区間ではあるが、シベリア鉄道の1等寝台という超絶贅沢な空間で、その非日常的な時を1昼夜過ごすという、私のような鉄道ヲタクには垂涎モノのドリーム企画が実現した。

 8月25日。午前10時過ぎの北京中央駅。

 私たちの贅沢な旅の始まりを待ち受けていたのは、無情にも中国式の手厳しいお出迎え。

 平日の午前だというのに、駅構内は旧正月の帰省ラッシュかと見間違うような人、人、人の渦。
割り込み旅行者に押され、スリや置き引きに気を配り、大きいスーツケースを引っ張りながら人の波をくぐり抜け、何とか我々のプラットフォームに到着。

 そこは、数分前の雑踏が嘘のような、異次元の空間。そして左手には、深緑を基調とした、優雅なフォルムのモスクワ行き列車が私たちをお出迎え。
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 「おっ~お!」
 童心に返った15人の大人たち。誰もが目を爛々と輝かせながら、列車の先頭を一目見ようと走り出す者、列車のロゴや行き先のパネルを写真に収める者、車掌さんと記念写真を撮る者などなど、各々が思い描いていた「シベリア鉄道」の、最高の旅の始まりを演出し始めた。

 午前11時22分。我々を乗せたモスクワ行きシベリア鉄道は、定時に北京中央駅を出発。
 さあ、これからの28時間、どんなスペシャルな“時”が、我々を待ち迎えているのだろう。
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 果てしなく続く平原に沈む、真っ赤な夕陽。
旅番組の中の世界でしかないと思っていた、食堂車で味わう鉄道ディナー。
 列車の中で迎える国境越え。
 宝石箱をひっくり返したような、満天の星空。
 誰もが言葉を失った、地平線から昇る朝日の光景。

 私の拙い文章力ではとても表現できない、数々の異次元な体験を経たのち、車窓からは多くのゲルと低層ビルが見え始めた。この街が、どうやら私たちが下車するウランバードルだ。

 楽しかったお祭りが、フィナーレを迎えてしまった空虚感。そして、いよいよこれから始まるモンゴル大草原の旅。

 寂しさとワクワク感を併せ持ちながら、28時間のシベリア鉄道の旅を終え、私たち15人は遂にモンゴルの大地に足を踏み入れた。


小林団長のポエジーな記事のあとですが、国際列車をもう少し写真にてご紹介します。

○トイレは懐かしのタンクレス!排泄物はそのまま線路へGO。大自然のなせる技です。
○食堂車 最初は中華料理。お味は・・程々です。モンゴルに入る前に車両の入れ替えがあり(中国からモンゴルへの国境沿いの駅では、それぞれの国の鉄道の線路幅が異なるので車輪台車を交換します)、その時に食堂車も中国風からモンゴル風に(料理も)がらっと変わります。

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8月25日は中国風 料理も中華
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翌26日朝にはモンゴル風 料理もUB仕様

○第4回海外ビジネス研究会~北京から国際鉄道にてモンゴル・ウランバートルを目指す!

○北京から国際鉄道にてモンゴル・ウランバートルを目指す!

 8月25日(火)、北京から国際列車「シベリア鉄道」にてウランバートルを目指しますが、出発時間まで北京中心部を散策。タクシーで景山公園へ。公園頂上からは故宮を眺めることが出来ました。特筆すべきは、北京の空が結構澄んでいたことです。世界陸上の関係で工場の操業と車の走行が制限された結果だと聞きました。

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 朝の市場を散策し、地域の暮らし、活気を感じたあと、いよいよ北京駅へ移動。これまた荷物をひっさげて徒歩にて・・・。同友会の視察研修は、ハードです。
 北京駅前の広場は、人ひとひと!。まいりました。なめていました。構内入場は長蛇の列。しかもセキュリティッテックがあるではありませんか!。驚きました。東京駅でこんなことをしたら、大パニックでしょう。
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 辰野(株)・上海辰野貿易有限公司 経理 朝克様の手助けで、何とか難関を乗り越えた私たちは、ウランバートル行きの列車に辿り着くことが出来ました。
 はい、この列車、K23号です。記念に全員ではいポーズ。
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 皆さん鉄道マニアで、嬉しくてしょうがないご様子です。
 ちなみに部屋のグレードは「高包」。写真の通り一部屋二人使用です。シャワールームがあるのですが、水圧弱く使用不可!
コップやアメニティグッズは一切なし。
 驚きの連続でした。
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(M・H)

○第4回アジア視察研修会レポート「モンゴル視察の意義と目的」

○第4回アジア視察研修会レポート~モンゴル視察の意義と目的~

 大洋産業(株)
 代表取締役 小田柿喜暢 (視察研修会企画委員)


 “モンゴル”と聞くと、草原の国、チンギス・ハン、相撲というイメージを抱く人がほとんどだと思います。モンゴルは、北朝鮮と関係が深く、かつ親日国のモンゴルはこれまでも拉致問題解決に向け、日朝協議の場を提供するなど日本政府に協力してきたことはあまり知られていない事実です。また、日本の伝統文化の相撲においては、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜の横綱を輩出しているにも関わらずモンゴルを深く知る人がいないのは不思議なことです。
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 今回、2013年の日本のODA供与相手国上位10か国に入るモンゴル(10位 165百万ドル)を実際に訪問し、企業、街、自然を見て感じることで、その国を知るきっかけやビジネスのヒントを得る良い機会になると思います。
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 <JETRO資料より引用>
〇一般概況
面積:156万6,600平方キロメートル(日本の約4倍)
人口:299万5,949人(2014年末、国家統計局(以下、NSO))
首都:ウランバートル(人口137万2,100人)(2013年、NSO)
民族:モンゴル人(全体の95%)およびカザフ人等
言語:モンゴル語(国家公用語)、カザフ語
宗教:チベット仏教等(1992年2月の新憲法は信教の自由を保障)

〇基礎的経済指標
主要産業:鉱業、牧畜業、流通業、軽工業
経済成長率:7.8%(2014年速報値、NSO)
インフレ率:11.0%(2014年平均、NSO)
失業率:7.7%(2014年末時点、NSO)

〇経済動向
1.民主化以降、日本を始めとする各国や国際機関の支援により市場経済化に向けた構造改革を推進し、1994年に初めてプラス成長に転じた。その後も順調に経済が発展してきたが、世界的な金融危機の影響を受け、2009年にはマイナス成長となった(-1.3%)。2010年に入り鉱物資源分野の順調な発展に加え、鉱物資源の国際相場の回復が内需の拡大を後押しした。これより、同年の経済成長率は6.4%、2011年は7.3%、2012年も12.3%と高い成長率を維持した。
しかし、2013年は11.6%、2014年は7.8%と鈍化した。
2.経済分野における諸問題として、(1)中・露両隣国に過度に依存した経済(モンゴルの輸出全体の9割は対中国。石油燃料のほぼ100%はロシアからの輸入に依存)、(2)インフレ率高騰の懸念、(3)格差の拡大などに対する懸念が挙げられる。特に、資源ナショナリズムの台頭及び外資規制の結果として、外国直接投資の大幅な減少や、資源価格の低迷等により、国際収支が悪化し、モンゴルの経済は厳しい局面を迎えている。
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