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県議会 チーム滋賀との政策懇談会を行いました。

 県議会チーム滋賀との政策懇談会が11月20日(金)午前11時10分から11時40分まで滋賀県議会委員会室で行われました。
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 滋賀同友会より蔭山孝夫代表理事、坪田明副代表理事、井内良三副代表理事、北野裕子理事、大原学事務局長、廣瀬元行専務理事が参加し、チーム滋賀からは8人の県議会議員様にご対応をいただきました。
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 「2016年度滋賀県への中小企業家の要望と提案」をもとに、中小企業活性化条例を活かすために産業振興会議の設置と地域や経営課題別の円卓会議を設けること、中小企業の魅力を学生や多様な人材に知らせ「大企業に行けなかったから中小企業に行く」というネガティブな思想をなくし主体的な進路選択が行える条件整備、教員の新規採用者に対して中小企業を理解してもらう実習の実施等、短い時間ではありますが、中身の濃い提案と意見交換が行われました。(M・H)
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第26回滋賀県経営研究集会 第3分科会 『新卒採用は新たな仕事づくりの第一歩』

第3分科会
『新卒採用は新たな仕事づくりの第一歩』
 ~新卒と共に挑む10年間の取り組みと100名企業のビジョン~

報告者 堂上 勝己氏 梅南鋼材株式会社 代表取締役 (大阪同友会 代表理事)
座長  前出 博幸氏 前出産業株式会社 代表取締役
室長  山岡 朗氏 株式会社 松屋 代表取締役

第3分科会では 堂上氏に 新卒採用は新たな仕事づくりの第一歩をテーマに報告していただきました。

同友会入会後、雇用の意義を学び、新卒採用に取り組み 現在では採用・定着で業績、収益を著しく向上させ成長を続けられています。

梅南鋼材株式会社は堂上氏が社長に就任された当初、鋼材の販売を中心に事業を行っていたがコスト競争の激しさより、このままでは将来の経営が厳しいとの考えより、鋼板の加工に取り組み加工業者(メーカー)への事業転換を実行されました。

そのような事業展開の中、同友会の考え方である 新卒採用、定期採用の取り組みを開始されました。バブル崩壊後、厳しい経営環境、人が余っている状況の中、新卒を採用するには既存の取引先の仕事を増やすか、新しい仕事を始めるしかありませんでしたが、世間は大変厳しい状況でした。

しかし、新卒採用は新しい仕事づくりの原動力だとの思いにより、展示会、見本市等へ出向き設備投資を実行し新しい仕事に取り組まれました。ただし、新卒採用を実施したものの、定着率はなかなか上がらず厳しい状況が続いたそうです。

そこで従業員に対し、魅力ある企業とはと問いかけ、すぐに出来ることは実行し、検討すべきことは検討するなど 従業員に応えるようなかたちで少しずつ信頼関係を築くことが出来るようになりました。

そして近年定着率が上がってきた理由に、前年入社した先輩が後輩を育てる仕組み、社風を創ることにより定着率が上がり始めたそうです。
新卒採用により、社員研修も充実し、採用部門以外から順次全ての部門で研修を実施することなど新入社員は育ち、育てる側も成長することが出来るようになったと言われます。
そして定着率が良くなり雇用が増えることにより、ますます新しい仕事を増やすことが必要となり設備投資を進めることとなったそうです。

そして2008年、リーマンショックが到来しましたが、厳しい状況においても定期採用を続けられました。ですが、売上げがダウンする前に内定を出していた学生を雇用せざる得なかったとの事です。

経営指針においては将来のビジョンを立てるが、幹部社員と共に『社員100人の企業』との計画を立て事業を進められています。100人企業とは大きい会社をめざす訳ではなく、介護休暇、産休、育児休暇が取れる企業で復帰後も働く場所、仕事がある魅力ある企業をめざしておられます。
また、事業を継続するには技能を承継する必要があり、その為には定期採用を続け、引き継ぎを行い後継者の育成が重要であると考えらます。

最後に 仕事があって採用するのは誰でも出来ることであって、採用してから新しい仕事を見つけるのが経営者の醍醐味であると考えられています。

今の世の中、絶対保証のある仕事なんてありえない。そんな状況の中、一生懸命仕事に取り組み常に会社が変わっていくことが重要であると報告していただきました。

グループ討論においても、まだまだ人が余っている状況のなかで、採用する考え方が出来ない方が多くおられるようです。仕事があって利益があって採用するという考え方が多く根付いています。
現在、世間では労働者不足が騒がれています。そのような状況になる前から新卒採用、定期採用を継続して実行されている 堂上氏の報告は非常に学ぶところが多く、良い会社とは何か、のめざすべき企業であると分科会で感じました。

第26回滋賀県経営研究集会 232名の参加開催されました!

 第26回滋賀県経営研究集会が11月16日(月)午後1時から午後8時30分までクサツエストピアホテルで開催され会員、
幹部社員、会員外の経営者、ご来賓の皆様を含めて232名が参加しました。
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  【ご来賓の皆様 順不同 敬称略】
 山口 知之様   次長  滋賀県商工観光労働部
 橋川 渉様    草津市長  草津市
 伊吹 一弘様   次長  滋賀県工業技術総合センター
 うえの 賢一郎様 衆議院議員   
 武村 展英様   衆議院議員 
 田島 一成様   衆議院議員
 林 久美子様   参議院議員
 南 史朗様    政策秘書  衆議院議員大岡敏孝氏 代理 自由民主党 
 石橋 広行様   秘書  衆議院議員武藤貴也氏 代理
 須藤 豊様    秘書  衆議院議員 川端達夫氏 代理
 駒井 千代様   県議会議員  チームしが 県議団
 中村 才次郎様  県議会議員  公明党 滋賀県議団
 節木 三千代様  県議会議員  日本共産党滋賀県議会議員団
 坪内 茂樹様   校長  滋賀職業能力開発短期大学校
 若林 忠彦様   特任教授  滋賀大学 社会連携研究センター
 濱崎 一志様   理事  滋賀県立大学
 野間 圭介様   センター長  龍谷大学エクステンションセンター
 鍋嶋 幸富様   就職課 書記  びわこ成蹊スポーツ大学 スポーツ開発・支援センター
 栗山 俊之様   課長  立命館大学研究部BKCリサーチオフィス
 鍋山 明嗣様   事業統轄  日本政策金融公庫大津支店中小企業事業
 大野 敬様    営業統轄部参事役  滋賀銀行
 沼尾 護様    理事長  滋賀中央信用金庫
 佐々木 勝之様  常務理事  滋賀県信用組合

 第1部の基調講演では「全ての人を生かす経営により中小企業が幸せな社会を創る」をテーマに、渡邉 幸義氏(アイエスエフネットグループ代表)より報告いただきました。
 第2部は3つの分科会に分かれて、指針経営・全社一丸の企業づくり、中小企業戦略、採用と共育を主なテーマに報告とグループ討論で学び合いました。

 【報告者とテーマ】
   《第1分科会》
     テーマ:「一人ひとりが輝き、成長する組織へ~結果の出せる社風づくりが経営者の責任~」
    報告者:中野 愛一郎氏 ㈱イベント・トゥエンティ・ワン 代表取締役 奈良同友会理事・奈良青年部会幹事長
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   《第2分科会》
    テーマ:「相手が欲しいものをつくる!~“地産他消”と“水平展開”が売れる市場づくりの決め手!~」
    報告者:田中 正志氏 義農味噌㈱代表取締役 愛媛同友会代表理事
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   《第3分科会》
    テーマ:「新卒採用は新たな仕事づくりの第一歩~新卒と共に挑む10年間の取り組みと100名企業のビジョン~」
    報告者:堂上 勝己氏 梅南鋼材㈱代表取締役 大阪同友会代表理事
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 第3部の懇親会では、恒例となりつつある、会員有志による演奏も披露され、盛大に開催されました。
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三日月大造滋賀県知事に「2016年度滋賀県に対する中小企業家の要望と提案」を提出しました!

 滋賀県中小企業家同友会では1997年より滋賀県に対して中小企業家の要望書を提出しております。
 11月13日(金)11時から県庁知事室において三日月大造知事へ「2016年度滋賀県に対する中小企業家の要望と提案」を提出しました。
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 蔭山孝夫代表理事より「中小企業家同友会は経営者の自主的自助努力によって強い体質の企業を作り、地域の雇用を拡大して、滋賀県の経済、人々の暮らしを確かなものにするために活動しています。滋賀県経済をより良くするために、提案しますので回答と意見交換の場を持っていただきたい」と挨拶。
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 高橋信二政策委員長は「人口が減少するもとで、地域の暮らしを維持発展させるには、外部資源に依存するのではなく、内発的な経済循環をつくり出すことがカギ。その主人公は地域と共に歩む中小企業。県民の暮らしと繋がる産業振興について県としての見解を持っていただきたい」と提案。井内良三副代表理事は「地域の働きづらい人々を雇用して、会社でイキイキと働き戦力になってもらうことが中小企業経営の役割。人々の個性や能力を生かす経営、生きる力を育む経営を学び、実践するのが同友会。会社経営の目的は幸せに生きる人、自立して生きる人を育てることです。そういうことを県としてもっと光を当てて欲しい」と強調。永井茂一副代表理事は「県内大学の卒業生が地元に就職する比率が低い。中小企業ももっと魅力を高め知らせないと行けない。同友会では立命館大学経済学部と協力して2016年度からキャリア講座を始める。そういう取り組みが広がるように協力を」と発言。
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 三日月知事からは、要望提案について参道をいただきながら、加えて地域でのエネルギー自給についての取り組みにも言及されました。
 参加者からは、エネルギーと食糧と人材は地域課題。すなわち中小企業の経営課題。滋賀のニート6500人、引きこもり6500人と言われる中で、この人たちへの就労支援は重要。児童養護施設の子どもたちの自立支援や障害のある人の支援も地域の課題。福祉の課題を就労の課題と一体化して同友会でも取り組んでいきたいなど、短い時間で盛りだくさんの意見交換が行われました。
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(M。H記)

彦根地区会を盛況に開催しました!

 滋賀県中小企業家同友会北近江支部の彦根地区会が11月11日(水)17:30~21:00まで、彦根駅前の中国料理 龍鱗さんで行われました。
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 「今こんなことで困っています!!」をテーマに、水野透(株)渡辺工業 社長、青柳孝幸(株)プロシード 社長、小田柿喜暢 大洋産業(株) 社長より話題を提供していただきました。

 3名様のお話は、「ここだけの話」ゆえ書くことができない実践事例も含めて、実に興味深く、教訓的なものでした(参加者にとっては刺激的でした)。
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 しかしながら、そこは同友会での学びの場らしく、やはり人材の採用と教育(共育)が中心課題。自社の強みや魅力をいかにして発信するのか、賃金だけでは図れない労使の信頼関係をいかにして築くのか、自主的社員が育つ考え方を伝える共育、財務体質を強くする経営者の姿勢などがディスカッションされ、アッという間に60分が過ぎました。
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 学びのあとは懇親会!!
 新会員さんやゲスト参加の方もいらっしゃって大いに盛り上がり、彦根地区で同友会メンバーを増やしていこうと意気を上げました。
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 次回は2016年1月に開催を予定しております。

南比良同友の森「琵琶湖森林づくりパートナー協定」延長調印式開催~パートナー企業募集中!(大津支部)~

 滋賀県中小企業家同友会大津支部では、20010年11月より滋賀県の「琵琶湖森林づくりパートナー協定」を南比良生産森林組合と調印し、5年間にわたって整備費用の提供、森林づくり体験と環境学習、森を育てる地域の人々との交流に取り組んできました。
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 そして、5年間の協定期間が終了するにあたり、さらにこれから5年間協定を延長するための延長調印式を、11月5日(木)午前10時から滋賀県庁で行いました。
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 調印式には南比良生産森林組合より山口重行組合長ほか理事の皆さん、滋賀県中小企業家同友会大津支部からは、村田健二支部長、坂田徳一森林づくり委員長他、担当役員が参加。滋賀県と大津市のご担当者も同席をしていただきました。
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 調印にあたり、村田支部長は「同友会は良い会社・良い経営者・良い経営環境をめざす3つの目的があります。経営者相互の学び合いによる企業づくりをベースに、社員共育、さらには地域を良くするために、障がい者や若年無業者の就労支援、職場体験の受入など人が生きる企業と地域づくり活動を進めています。加えて、私たちが生まれ育ち、経営の基盤としている滋賀の自然環境をより良くすることは、地域と共に歩む私たち中小企業家の役割です。これから5年間、我々も参加して森林づくりの活動を進めてゆきたいと思っています」と挨拶。
 山口組合長は「5年間のパートナー協定を通じて、現状を維持する組合からCO2の削減、間伐、作業道の整備、間伐材の売買による収益確保など、活動的な組合へと変化してきました。これからも交流させていただき、相互に刺激を受けて変化してゆきたい」と組合の変化にも触れながら挨拶されました。
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 同友会大津支部では、間伐材等の森林資源を活用した商品づくりの研究、社員と共に環境学習の場づくり、地域との交流活動に取り組んで参ります(計画は随時告知いたします)。
 また、その活動に参加する「森林づくりパートナー企業」を募集していますので、多くのご参加をお待ちしています。

 協賛金 一口・一万円(年額 5年間継続をお願いします)
 機 関 平成27年11月から平成32年10月 原則5年間
 パートナー企業申込用紙
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唐崎中学校の2年生4クラスで職場体験事前講座を行いました~大津支部~

中学2年生が1週間の職場体験をする「中学生チャレンジウィーク」の事前講座としての依頼をいただき、10月の日吉中学校に引き続き、平成27年11月4日(水)11時50分から大津市立唐崎中学校へ訪問いたしました。
報告者は㈲浜本新聞舗濱本さん、まもる会計事務所白澤さん、あぐり進学目片さん、㈲西常商店西村の計4名。2年生4クラスの生徒さんを対象に「働くことを考える」をテーマに報告しました。

 今回は、昨年度も唐崎中学で報告された濱本さん、唐崎中学出身の地元の白澤さん、及び日吉中学校でも報告して頂いた目片さん・西村でしたので、少しは慣れた報告が出来たかと思います。

目片さんの報告では、チャイムが鳴った後も生徒さんの質問攻めが止まらず、他3人の報告者も、「若い目片さんは、いったいどんな報告をしたのだろう」と興味津々でした。また、濱本さんの報告には、読売西大津総合センター㈱の小谷さんが同行され、「次年度は是非報告したい」と仰って下さいました。宜しくお願いをいたします!。

 日吉中学校での報告と同じ感想になりますが、生徒さんに「地域」で働くことの意義を伝えることが、中小企業の魅力や役割をアピールすることに繋がるので、依頼して下さった各中学校の期待に応えられるように、引き続き魅力のある企業づくりに向けて研鑚し、続けていきたいと思います。
 大津支部では地域の共に歩む企業づくりの重要な課題として、働くことを通じて地域の子どもたちと共に育つ職場体験学習に取り組んでいます。多くの仲間がこの取り組みの参加されることを願っています。
(大津支部職場体験学習担当 西村記)

自由民主党滋賀県会議員団との意見交換会を開催しました。

 滋賀県中小企業家同友会の理事会では、良い経営環境の実現に向けて要請のある県議会の各会派との意見交換会を行っています。
 11月2日(月)午後4時から4時30分まで、県議会自民党議員団との意見交換会を県庁議員控え室にて開催し、滋賀同友会からは蔭山孝夫代表理事(滋賀建機(株)会長)、井内良三副代表理事((株)タオ社長)、廣瀬元行専務理事が参加をしました。
 自民党県議団からは12名と国会議員秘書および議員立候補の予定者参加されました。
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 吉田清一自由民主党滋賀県議団代表よりご挨拶をいただき、蔭山孝夫代表理事は「滋賀で600名を超える中小企業家が自主的に集まり良い会社・良い経営者・良い経営環境の実現を目指し学び合っているのが同友会です。他団体のように業界の利益代表であったり予算要求をすることなく、自力で会社も地域も良くする運動を行っています。政策要望も、県に対してあれこれ要求するのではなく、一緒に考えて施策を創る姿勢で作成しています」と挨拶。
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 続いて井内副代表は「中小企業の最も重要な社会的役割は、雇用の創出です。滋賀で80パーセント以上を担っています。中小企業や小規模な事業所の重要な役割をよく認識していただきたい」と報告。
 廣瀬専務は「県の中小企業活性化条例を活かすために、何をすればよいのか。調査活動と条例制定と産業振興するために会議体を設置する。これは中小企業振興を進めるための現時点で最も進んだ定石です。年に数回開催される県の活性化審議会だけでは、施策の推進は出来ません。主人公は中小企業家自身であることを県行政もよく認識していただきたい。人が生きる滋賀の実現では、ニート、引きこもりと言われる若年無業者への就労支援を、福祉と中小企業の連携で推進することが必要」と提案。愛媛県松山市の事例なども紹介しながら、県議会としても商工観光労働部へ問うていただきたいことを提案しました。
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 このあと出席された議員の皆さんと意見交換しました。

「滋賀でいちばん大切にしたい会社」を目指す社員共育ツール「月刊共育ち」のご案内

 滋賀県中小企業家同友会では会員企業が社員共育に取り組み、「滋賀でいちばん大切にしたい会社」を目指していただくための共育ツールを普及しています。
 その名も「月刊共育ち」。
 毎月1回発行され、社内で同友会での学び合い活動の特徴である「グループ討論」を行い、仕事や社会での諸課題に対して一人ひとりが見解を持つ力を養っていくものです。
 この「月刊共育ち」を多くの会員企業が活用され、社員との共育ちの輪が広がり、「滋賀でいちばん大切にしたい会社」が地域の多数派になることを願っています。

○「滋賀でいちばん大切にしたい会社」の説明
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○「月刊共育ち」のお申込み
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○「月刊共育ち」の見本
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びわ湖かがやきカンパニーvol.53 中村石材株式会社

びわ湖かがやきカンパニーvol.53 2015 年11月発行

中村石材株式会社

全国的にみても滋賀県は古くから石造加工技術が発達していました。創業140年余りの石工石屋の老舗「中村石材株式会社」、代表取締役の中村真人さんにお話をお伺いしました。(取材/9月25日)
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石産地、石造技術で栄えた湖西
高島で今も継承される「中村石材」

 石工石材業界の歴史や御社のこれまでの歩みについて教えてください。

中村 古くからの渡来系民族の影響で湖西地域では優れた石造技術が伝承されていました。江戸時代後期から明治、大正時代にかけて旧志賀町は最大の石産地として栄え、80軒以上もの石屋、300人以上の職人が石
材業に従事していました。県内各地に今でも残る石屋の歴史をたどれば、ほとんどが旧志賀町をルーツとしていたことがわかります。当社も同じく、大正時代には旧志賀町の本店のほか、大津、高島に工場付き
の店舗を構えていました。やがて交通手段や石の運搬手段が利便化していくと、旧志賀町は採石場としての役割を終え、石材加工にも急速な機械化が進んでいきました。安価な二流品が大量生産され、伝統技術を柱とする多くの石屋が廃業していくなか、当社はここ高島を残し、5代目の私が先祖からの石材業を受け継いでいます。最高の素材を使い、最新技術と職人技にこだわる部分を使い分けながら、石工石屋の老舗としての誇りを守り続けています。

一万基を超える墓石の建立
さまざまな建築石工工事
豊富な施工実績を積む

 主な石材加工や施工例とは。

中村 創業以来の墓石のほか、高島市役所本庁舎の床や階段、湖東スタジアムのゲートの門柱などの石工工事、湖西地域を中心とする多数の神社仏閣の建築工事なども手掛けています。また石碑などの石工彫刻やモニュメントまで、小さなものから大規模なものまで、すべてデザイン設
計から加工、および施工まで幅広い実績を積んでいます。

台風で再起不能の危機
「人の思い」に支えられ復活

 商談事務所が新しいですね。お墓に関する冊子や案内パンフレットな
ども豊富にそろっています。

中村 この事務所は、出来てまだ一年余りです。前の事務所は、一昨年の台風18号で、山手の川が氾濫し、床上まで浸水する被害に遭いました。あっという間に腰の深さまでの水が来て、事務所はもちろん工場の機械や資材なども水没し、貴重な資料なども泥まみれに。テレビで見ていた東北の津波を思い起こし、改めて自然災害の恐ろしさを痛感しました。
 しかし、甚大なダメージを受けながらもこうして復活できたのは、「人の思い」に支えられたからです。普段は話したこともなかった近くの企業や工場の人たちとの励まし合い、ボランティアの方々、そして長靴を履いて駆けつけてくれた元従業員たち。玄関に設置していた自販機が壊れ、飲み物が不足して困っていたところ、飲料メーカーの方々が迅速に動いてくださり、この地域で一番最初に復旧させてくださいました。「がんばろう鴨」というステッカーまで作って自販機に貼り、毎
日欠かさず補充に来てくださいました。心配して様子を見に来てくださったお客さま、キャンセルせずに営業再開を待っていてくださったお客さまもいらっしゃいました。
 想像もしなかった、さまざまな温かな「人の思い」に触れ、「人が動くこと」こそ、物事を前に進める原動力になるのだと実感しました。この台風での出来事は、人生観が変わるような、言葉では言い表せない経験となりました。

人と人とのつながりを大切に
「日本人の心」を伝えて行く

 大変な荒波を乗り越えた今、これからのビジョンとは。

中村 最近は、日本人が古来から大切にしてきた宗教意識が薄れ、葬儀を行わず、墓石も用意しない人が増えてきました。
 先祖の墓に参ることで、家族の絆や生きている喜び、有り難みを知り、幼いころから神仏に手を合わせる習慣を持つことで、悪の抑止にもつながっています。墓は日本人の根幹ともいえる大切なものではないでしょうか。
 これまでも、墓石の提供だけでなく、ご遺族の心のケアまでできればと考えていましたが、人と人とのつながりの大切さを感じた先の台風での経験から、その想いは一層深くなりました。
 永年にわたり美しさを保ち続けられる石製品を提供しながら、仕事を通じて、生と死を目の当たりする私たちだからこそ伝えられる「命の尊さ」や「礼拝の大切さ」について、今後も伝え続けていけたらと思っています。

中村石材株式会社
高島市鴨1506番地
TEL 0740-36-1481
http://www.nakamurastone.com/