過去ログ

2010年度以前の記事

滋賀同友会
携帯からも最新の
情報が見られます。

記事一覧

トップ

湖南支部 10月例会開催しました

 支部例会が、13日火曜日、18時15分よりクサツエストピアホテルで開催しました。
会員、ゲスト他、59名が参加。報告者は、河村 朱美さん(㈱古川与助商店 代表取締役)より「下請けからオリジナルへ~「出来ない」は「出来る」のヒントかも?~」をテーマにスポーツ少女の経験から経営者への道、そして未来について報告いただきました。

 以下報告内容です
ファイル 1501-1.jpg
◎再びオリンピックを目指して◎

 かつて春高バレーで準優勝、国体優勝メンバーにも入っていた河村さんが、いま東京オリンピックを目指しています。バレーで?いえいえ和紙で

 河村さんは1960年草津市生まれ、両親とも滋賀県生まれ生粋の滋賀県人です。
東レのバレーボール選手だったお母様の影響で始めたバレーボールでは、
高校2年生の春高バレーでは準優勝、国体の優勝メンバーにも入っておられたそうです。

中学1年のときに亡くなったお母様への思いも込めて、目指すのは全日本そしてオリンピック。しかし高校3年の夏に膝に怪我を負い、バレーボールを諦めざるを得なくなりました。

 短大を卒業後、アパレルの仕事に就き、22才でアパレルチェーンの店長、売上、恋愛、お父様とのお親子関係に悩み、体を壊し入院、臨死体験、幽体離脱を経験。「体を粗末にするな」のメッセージを聞いたそうです。

 退院後、バレーボールで培ったスポ根「・・・ねばならない」、常に上のハードルに向かうことを考えていた、今までの生き方に疑問を持ちます。

河村さんは、様々な本を読み漁る中で出会った「すべては無である」というメッセージに衝撃を受けます。あんなに頑張ってきたのに、全ては無って?
私は何のために生まれてきたんだろう。これからどこへ向かえばいいのだろう。

 そんな時、友人から「インド・ネパールに一緒に行かないか」の誘いがあります。
ネパールの空港に着いた瞬間「懐かしい」まるで故郷に帰ったような感じがしたそうです。子供の目がきらきらしている。それなのに、何でも揃っている日本では、みんな疲れ切っている。

それ以来、河村さんは、東南アジアの魅力に取り付かれ、スリランカでバレーボールを教える海外青年協力隊に応募、最終選考の2人にまで残ったものの落選。しかしこのとき、人に貢献したいという思いが、自分の奥底からマグマのようにあふれ出るのを感じたそうです。ボランティアや寄付など、ただ与えるだけでは、支援を受ける側は自立できない。現地の人と仕事によって結びつくような社会貢献がしたいと思うようになり、
プチ織りキットをダンボールでつくり、現地の子どもたちに織物体験もしてもらったそうです。
ファイル 1501-2.jpg
◎事業承継◎
河村さんは20台後半から、後継者がなかった母の実家の仕事、古川与助商店をやむなく手伝い始めます。しかしそこは高齢者が多い撚糸工場。自分の思いとは全く違う仕事でした。
6年後従兄弟が養子として入社、しかしその9年後、やはり自分には継ぐことができないと養子縁組解消することになります。TVをつけると、9.11の映像が流れてきました。

その映像を目にした河村さんは、自分にできることがあるのではないか?という思いに駆られます。
ふと、「会社をやってみようかな?」、「やってみよう」と思い立ち、44歳の時、古川与助商店3代目を継ぐことを決心します。

古川与助商店
創 業 昭和10年、設立 昭和37年
資本金 1000万円
業 種 撚糸業 金銀氏の製造。
昭和60年代から日本で最初の機械による和紙カットを開始


◎工場移転◎
継承したときは、問題が一杯だったそうです。その中でも一番の問題が工場の移転でした。当時の工場は河川法に違反した場所に建っており、長年、行政から移転を求められていたことを、河村さんは会社を継いでから知ります。移転先として市街化調整地域にある田んぼを候補地としますが、当然行政には認められませんでした。何度も役所に足を運びましたが一向に話は進みません。1年半が経過し、いよいよ八方ふさがりになったとき、同友会の広瀬専務理事に相談されたそうです。そのおかげで、事態は急展開。「前例がないことはできない」が「こうすればできるかも」に転じていきます。建築も高島の同友会会員(株)澤村に依頼。平成18年に新工場が完成しました。

「同友会に入ってなければ、今の工場は立たなかったんです。しばらくの間、毎日ほっぺたをつねりながら出社しました。あー、本当に工場が立ったんだ、って。」
河村さんは、こう当時を振り返ります。
ファイル 1501-3.jpg
◎レシーブからアタックへ◎
 業務の中心は、需要が減少する金銀糸に代わって、大手の下請けの不織布のカットへと移行、毎月5tonもの受注があり収支も順調でした。しかし、この状態は長く続きませんでした。中国の工場に発注が行くようになり、仕事が大はばに減ってしまいます。しかし、河村さんは、「あー、これでゆっくり考える時間ができた。」そう思ったそうです。「これまで下請けの悔しさを何度も体験してきた。バレーでいえばレシーブばかり、アタックがしたい。しなければ・・・。自社で何か製品を作ってみたい。」

◎展示会◎
 平成18年初めて展示会に出展。和紙糸の生産を開始。平成21年県環境ビジネスメッセ出展。平成23年イギリスで開催のデザイン・エキジビション「テントロンドン」に和紙糸と生地を出展し、大きな反響を得ます。下請けの仕事では見ることができなかった光景がそこにありました。目の前で自社製品に「アメージング!」と鳥肌を立てながら感嘆の声をあげるバイヤーの姿、あのときの感動は、今でも河村さんを揺さぶっています。その後、和紙糸からシャツの製造を開始、平成25年中小企業庁ものづくり助成金に採択され、本格的に和紙ジャケット、コートの製造を開始。多くの注目を集めるようになりました。数多くのメディアにも取り上げられ、TVにも出演。平成27年国際アパレルEXPO出展されました。
ファイル 1501-4.jpg
◎これから◎
 スリッター(細切り)技術のさらなる向上と開発。そして展示会で高い評価を得た和紙糸Paper yarnと紙布(和紙生地)Paper textileではオリジナルブランドを確立したいそうです。また、自社だけではなく和紙糸で国内外の織機産地とのコラボも進めたいと考えておられます。

 そして、和紙の生地を東京オリンピックのユニフォームに使ってほしいと、
今、再びオリンピックを目指しています。

◎思い◎
 糸は撚ると強度を増します。織物は縦糸を張るのに時間がかかります。しかしでき上がった生地で目立つのは横糸です。横糸が替わること思いがけない柄になることがあります。縦糸がしっかり張られていれば、どんな横糸、どんな素材も受け入れることができます。しっかり張られた縦糸は、どんな横糸も生地の味わいとして表現します。
これからも、自分という縦糸をしっかり張って、様々な人との出会い交流を通じて、
自分という生地を織り重ねていきたと考えています。

◎皆さんにお伝えしたいこと◎
 ご自分のそして社業という縦糸をしっかりと張ること、背筋を伸ばすこと。縦糸がしっかりすると、見えるものが変わります。感じ方が変わります。どんな横糸、出会いにも自分を軸に対処することができます。チャンスを捉えることができます。異業種との連携も広がります。自分という縦糸をしっかりと張ること、そこがスタートだと思います。
ポイントは、頑固に経糸を張るのではなく、どんな横糸も受け入れますよ~という、素直な心で縦糸を張ることです。

◎可能性が可能性を呼ぶ◎
・自社で、できることがまだまだあるかも~!!!と思う。
・遊び心でいいので、最終製品を作る。


◎可能性を呼んだ?◎
・使わなくなった機械で和紙糸や他の糸をよったらどうなるんだろう?
 やってみてもいいかも。→やってみたら、綺麗な糸が出来た!「わぉ!」
感動したものには、縁(仕事)が生まれます。
ファイル 1501-5.jpg
◎これから◎

叶えたい事 その1
大手が真似できない、ひと手間掛けたものづくりを、いろんな方々と連携していきたい。

叶えたい事 その2
今ある機械を活用して、違った仕事ができないかを研究する。(染色など)

叶えたい事 その3
引きこもりの人の中で、少しの時間でも仕事ができる方を、
会社を通じて社会と繋いでいくことに貢献していきたい。


あなたの周りにも、まだ気づいていない「かも」が、たくさんあるかもしれません。


以上、河村さんの例会報告でした。

日吉中学校2年生7クラスでワーキング講座を行いました。

 中学2年生が1週間の職場体験をする「中学生チャレンジウィーク」の事前講座としての依頼をいただき、平成27年10月13日、大津市立日吉中学校へ訪問しました。
報告者は、(株)アーム保険設計上田さん、オーパルオプテックス(株)山脇さん、(株)ピアライフ伊佐治さん・大川さん、(株)国華荘びわ湖花街道岡田さん、(株)あぐり進学目片さん、㈱ドリーム寺田さん、㈲西常商店 西村の計8名で、7クラスにわかれて報告しました。
 代表者・後継者・社員(新入社員含)と社内の立場の違う面々が報告を担当しましたが、依頼としては、「仕事観や仕事の楽しさ、苦労話、中学生に向けてのアドバイス等」を話してくださいとの事。それぞれが悪戦苦闘しつつ、自分の想いを伝えました。
中学生に、働く大人の生き様に触れてもらい、彼ら自身の生き方を考えてもらう機会にしようと取り組んでいますが、毎回「報告者自身」が、自分を見つめ直す良い機会になっています(汗)。
 また、「地域」で働くことの意義を伝えることで、中学生に中小企業をアピールできる貴重な舞台ですので、教育現場との連携も意識した報告になりました。
大津支部では2001年から、この講座と職場体験受入に取り組んでいます。私たちの想いを聞いてくれた中学生が、すでに地域で働く一員となっています。
今回の生徒さんも職場体験中、また実際に就職したとき、我々の想いを思い出してくれればと願っています。
次回は11月、唐崎中学校に伺います。
(大津支部職場体験学習推進担当 西村常博)

第37期経営指針を創る会 第一講が開催されました。

10月2日(金)~3日(土)の2日間にわたり、守山市今浜町にあります「ホテルラフォーレ琵琶湖」にて、受講生8名、OB団23名参加のもと、第37期経営指針を創る会第1講が開催されました。
第1講のテーマは、「『労使見解』を学ぶ」「経営理念の意味と必要性を学ぶ」です。

 開会にあたり、服部経営労働委員長より挨拶がり、その後経営理念検討シートに基づいた討論を通して、自身・自社を見つめ直し経営理念を考えていきました。
ファイル 1506-1.jpg
テーマ勉強会(1)「労使見解の精神とは?労使見解を指針作りに生かす」
経営理念、経営指針を創る上で「労使見解」は非常に重要な要素です。わかっているつもりでもつかめていないのが社員の本当の気持ち。社員との関係が会社の発展に重要な要諦になっていることをあらためて学びました。
ファイル 1506-2.jpg
テーマ勉強会(2)「経営者の責務~地域社会や地球環境はなぜ必要か~」
中小企業にとって「地球環境」というテーマはしっくりこない経営者は少なくないのではないでしょうか? ところが「エネルギー問題」「公害問題」をはじめとする『環境問題』は人類の歴史に必ずつきまとってきた課題です。これと向き合わずとも会社の存続ができる、という時代ではないのだということを痛切に学びました。
ファイル 1506-3.jpg
今期の創る会第1講では「夜学」を行いました。
夜学は、各班の交流部屋で受講生一人ひとりに「自己紹介~生い立ちから現在まで」「これまでのターニングポイント」などについて45分づつお話いただきました。討論形式ではなく、OBは聴く(傾聴)ことと共感することに終始しました。
ファイル 1506-4.jpg
開始が20時45分から、終了が23時という、大変疲れた1日の締めくくりとしてははなはだハードなスケジュールではありましたが、表面上ではなかなか知り得ない受講生の皆さんの人となりがうかがえた機会となりました。と同時に受講生ご自身もあえて自ら話すことの中で何らかの気づきに出会えたかもしれません。

2日目は、前日の緊張もだいぶ取れてきた中で、経営理念検討シートの再検討を行い経営理念をさらに練って深めていく場となりました。
ファイル 1506-5.jpg
1泊2日の長時間にわたり、自分と自社の、過去・現在・未来の姿と真剣に向かい合えた貴重な時間だったと思います。

K.K

第14回報道関係者との懇談会を開催しました。

第14回報道関係者との懇談会が10月1日(木)午後6時30分から9時まで琵琶湖ホテルで行われ、報道関係者7人と滋賀同友会理事15人が参加しました。

○報道関係の参加者(順不同・敬称略)
 和野 康宏 産経新聞社 記者
 北出 昭  毎日新聞記者
 藤田 敏伸 時事通信社 大津支局長
 岡本久美子 読売新聞記者 
 井本 拓志 中日新聞記者
 西川 那臣 京都新聞社記者
 広谷 大介 日本経済新聞社 大津支局長
ファイル 1496-1.jpg

○滋賀同友会の参加者(順不同・敬称略)
 井内 良三 副代表理事・研究集会実行委員長((株)タオ代表取締役)
 上田 幹人 共育副委員長((株)アーム保険設計専務取締役)
 蔭山 孝夫 代表理事(滋賀建機(株)会長)
 蔭山 大輔 理事・東近江支部長(滋賀建機(株)専務取締役)
 川崎 博治 理事・甲賀支部長((有)ワークロード代表取締役)
 川原林弘康 理事・高島ブロック長((株)川原林工務店代表取締役)
 北野 裕子 理事・湖南支部長((株)エフアイ代表取締役社長)
 坂田 徳一 代表理事((株)坂田工務店代表取締役)
 田井 勝実 理事・ユニバーサル委員長(滋賀ビジネスマシン(株)代表取締役社長)
 高橋 信二 理事・政策委員長(NPO法人就労ネットワーク滋賀スーパーバイザー)
 坪田 明  副代表理事・新産業創造委員長(大津発條(株)代表取締役社長)
 永井 茂一 副代表理事((株)ピアライフ代表取締役)
 前川 崚  滋賀県中小企業家同友会 事務局員
 大原 学  滋賀県中小企業家同友会 事務局長
 廣瀬 元行 滋賀県中小企業家同友会 専務理事
ファイル 1496-2.jpg
 蔭山代表理事より開催の挨拶のあと、以下の通り各課題を報告。
 1)第26回滋賀県経営研究集会のご案内
 担当:井内良三 副代表理事・実行委員長
 2)2016年度滋賀県に対する中小企業家の要望と提案
 担当:高橋信二 理事・政策委員長
 3)障がい者の就労支援等に関わる取り組み
 担当:田井勝実 理事・ユニバーサル委員長
 研究集会、要望と提案、さらに障害者の職場体験受入マップの作成も、すべてが同友会の目指す人を生かす経営の総合実践であり、経営指針の成文化と社員共育、さらには滋賀でいちばん大切にしたい会社づくりがその運動を推進することに結びついていることもが解説されました。
 記者の方からは、地域の疲弊を克服するために、地域と共に歩む中小企業の役割が大切であることが良く理解出来たなど、活発な意見交換が行われました。
ファイル 1496-3.jpg
 このあと、懇親会を開催。大津ジャスフェスティバルや琵琶湖100ウォーク、中学生の職場体験の取り組みなどなど、テーブルごとに記者さんの質問にも答えつつ、楽しい食談の機会となりました。
 後日談では、懇談会での繋がりから早速に企業取材の申し入れも行われるなど、実りの多い懇談会となりました。(M・H紀)
ファイル 1496-4.jpg
ファイル 1496-5.jpg

びわ湖 かがやき カンパニー vol.52 株式会社 シンコーメタリコン

びわ湖 かがやき カンパニー vol.52 2015年10月発行

○株式会社 シンコーメタリコン
株式会社シンコーメタリコンは、滋賀県中小企業家同友会が、適切な経営指針や労使見解に基づく企業づくりを進める企業を認定する「滋賀でいちばん大切にしたい会社」(2014年度)に認定されました。代表取締役社長、立石 豊さんを取材しました。(取材/7月5日)
ファイル 1500-1.jpg
ファイル 1500-2.jpg
ファイル 1500-3.pdf

「この会社に働けてよかった」86%の社員が回答
「滋賀でいちばん大切にしたい会社」認定

 滋賀県中小企業家同友会が認定するアワードで、社員の満足度が8割を超えるという驚異的な結果が出ました。この結果の理由は何だとお考えでしょうか。
※「滋賀でいちばん大切にしたい会社」
⇒ http://shiga.doyu.jp/shiga1/

立石 ある調査会社の報告によると、日本企業の社員満足度はわずか7%という結果でした。そんな中、社員76名の当社において86%の社員満足が得られたのは「仕事におけるやりがい」「社員一人ひとりと向き合う評価」「明るく楽しい職場環境」などが考えられます。
 働く人が重要視する„評価“ について、当社は「自己評価制度」を取り入れています。人材育成ビジョンは、「前向き」「積極性」「向上心」。このビジョンをふまえて自分自身を評価し、そこに上司の見解が加わります。さらに、私も全社員と1対1でじっくり話す面談を年に2回行っています。このため、社員たちはトップや上司が自分たちをしっかり見て、評価していることを認識しており、社員のモチベーション
アップや高い満足度の要因の一つになっているのではないでしょうか。

仕事もプライベートも120%
社員を思う会社の取り組みと 仲間意識を深める社風

 職場の雰囲気も明るいようですね。会社紹介の動画は、アイドルグループの楽曲をベースにし、ダンスを交えた大変ユニークなもので驚き
ました。

立石 これは、動画サイトで1万回以上も再生され、話題となっています。当社の社風は、「アットホーム」「おせっかい」。プライバシーはありません。社員旅行は海外で、全員参加が義務です。多忙が重なって疲れ、数日仕事に出てこなかった社員宅にチームが押し掛け、励ましたこともありました。また、社内結婚が多く、結婚式や送別会では、会社を挙げて感動的な演出を企画し、私も盛り上げ役に回ります。さらに社
員の誕生日には、社長との2ショット写真を撮影し、社員のご両親に直筆のメッセージを添えて送付し、好評を得ています。
 これらはすべて、「仕事もプライベートも充実させ、人生を楽しんでもらいたい」との思いで私が始めたスタイルです。しかし結果として、職場の結束力や士気は高く、全力で働き、休むときは思いっきり楽しむ、という結果につながっているようです。

創業80年国内外に広がる「溶射技術」

 2013年に創業80周年を迎えられたとのこと。事業内容を教えてくだ
さい。

立石 当社は、日本で一番古い溶射施行メーカーとして、昭和8年に祖父が創業しました。世界中のあらゆる産業機械や各種のシステムは、過酷な環境下でも耐えうる表面改質技術が必要です。その重要な役割を担う溶射は、鉄鋼構造物の防せい、防食や基材保護、および化学機器装置などの耐薬品に対する「環境遮断を目的とする溶射」と、各工業分野の設備、機械装置などにおける「耐摩耗、耐熱、遮熱、絶縁などを目的とする機能的な溶射」に区分されます。
 形も質も条件も異なる材料を溶射するには、皮膜をつける技術も、吹き付ける材料も数万通りにのぼり、主な取引先は、2810社。溶射した基材の耐久性は長期におよぶことから、常に顧客の新規開拓が必要不可欠となっています。

社員教育にも注力
企業の発展には、「人」の力が必要不可欠
 
 こちらに訪問させていただいて驚いたのは、出会う社員の方々が、皆さん手を止めて立ち上がり、丁寧に挨拶をしてくださったことです。

立石 製造業ですが、「五ツ星ホテルを越えたおもてなしを」と常に社員に話しています。価格で勝負する企業ではありませんので、お越
しいただいたお客さまのハートをしっかりつかみ、シンコーメタリコンのファンになっていただきたいと思っているからです。
 その他の社員教育にも力を入れており、国家技能検定の資格取得を奨励し、現代の名工と呼ばれる技術者を数名輩出しています。さらに社外で興味深い講演・セミナーが開かれる際は、トップだけではなく、多い時は20人以上の社員を一緒に連れていきます。経営側と社員の想いを一つにし、仕事モチベーションアップにも繋がるからです。
 企業の発展に「人」の力は欠かせません。今後も一人ひとりの社員を大切にしながら、共に同じ夢を叶えて行きたいと考えています。

株式会社 シンコーメタリコン
湖南市吉永405
TEL 0748-72-3311
http://www.shinco-metalicon.co.jp/

龍谷大学梅田キャンパスを会場に合同企業説明会を開催しました。

 関西ブロックの同友会は9月30日(水)午後2時から5時半まで大阪同友会と龍谷大学様の協力で、龍谷大学梅田キャンパスを会場に2016年学卒者対象に「社長と話せる合同企業説明会」を開催しました。
 滋賀からの参加企業は(株)ピアライフ、宮川バネ工業(株)、(株)日吉の3社、大阪、兵庫、奈良、京都同友会の参加企業あわせて13社がブースを出して説明に臨みました。
 学生は約30人が参加。
ファイル 1497-1.jpg
 オリエンテーションでは、中小企業企業家同友会参加企業の特徴を「経営理念を明確に持ち、社員を経営のパートナーと位置付ける人を生かす経営に取り組み、社員共育に熱心」な企業と紹介。
 参加企業13社より社長が1分間PRを行ったあと、40分間3クールの面談会をスタートしました。
ファイル 1497-2.jpg
ファイル 1497-3.jpg
ファイル 1497-4.jpg
 参加企業からは「学生さんが非常に熱心で、質問の質も高く驚きました」「大企業の内定が済んだ時期でしたが、非常に優秀な学生さんに来ていただくことが出来ました」との声が寄せられました。
ファイル 1497-5.jpg
 見学に参加した共育委員会のメンバーからは、「ホテルや公共施設で大規模に説明会を開催するよりも、小規模でも中小企業に関心を持つ学生さんに絞った説明会を行うことに意義があると感じた」「大学のキャリア機関に協力してもらい、大学の施設を利用した合同企業説明会を行うのが同友会の真骨頂」「キャリア教育やインターンシップなど大学との関係性を強め、滋賀での共同求人活動の展開を具体化したい」と感想が寄せられました。
 2017年学卒採用に向けた取り組みを、滋賀同友会の共育委員会課題とする良い学びの場になりました。(M・H記)

大津支部9月度 例会報告 女性経営者から学ぶ!

大津支部9月例会が9月28日月曜日の18時30分からびわこ大津館の桃山会場で50名の参加者の中行われました。

ファイル 1493-1.jpg

報告者は武村幸奈さん(㈱はたけのみかた 代表取締役)「若者たちが奮闘!滋賀県産の無化学農薬・無化学肥料の農産物で、安心安全な離乳食を開発販売」~安全な野菜作りに励む農家と、安心を求める母親をつなぐ「三方よし」な事業とは~というテーマで報告していただきました。

ファイル 1493-2.jpg

もともと農業にも、もちろん子育てにも興味の無かった武村さんですが、大学で街づくりを学習する中で出会った農家の方を「笑顔にしたい」と思い立ち、農家の方や地域を盛り上げたいと学生団体を作り、キャンパスのある伏見の方向けに野菜市などを開催します。
農家の方々との輪が広がる中、特に苦労をされている「有機農家」と出会います。有機農業は非常に手間がかかり、また規格外野菜が出来やすいため安定供給が出来ないのですが、有機農家の方の「安心安全な食を届けるのが使命」と頑張っておられる姿を見て、
なんとか消費者に認識してもらおうと活動します。そんな中、野菜市に来られる子育て世代の「有機野菜と出会い食に対する意識が変わった」との声を聞き、両者を結び付ける事業「ベビーフード」を第一弾とし、㈱はたけのみかたを起業されます。2014年11月の事です。

 それから、1年足らずの間、今度は「赤ちゃんを笑顔に」すべく、旬のおいしさに愛をこめて「四季の離乳食mamma」を開発、発売します。全て滋賀県産の有機野菜にこだわり、式の旬に合わせて素材の良さを生かしたベビーフードです。加工食品なので、規格外野菜も正規の値段で買い取り、一貫して有機農家の「みかた」となり尽力されます。今後は、離乳食だけでなく更なる販路拡大および、有機農家を認識してもらうために農家の情報発信サイトにも力を入れるとのことです。

 最後に、武村さんは「無力」だった自分が、みんなの協力を得ることで「微力」になった。微力ながらも、みんなを「笑顔」にしていきたいと締められました。

武村さんの報告の後は、各グループで「あなたの会社・事業で社会問題を解決する事は何ですか?」をテーマに討論を行いました。

難しいテーマでしたが、各テーブルでは社会問題の解決を自社でどのように取り組んで行くかについての熱い討論が行われました。

ファイル 1493-3.jpg

討論終了後には、報告者質問タイムに入り、各テーブル事で出された武村さんへの質問に答えて頂きました。
商品の売り上げの状況など、かなり深い質問もされ、学びを深めました。

最後に座長のまとめとして、河村さん(㈱ローカライズ 代表取締役)よりお言葉を頂きました。
河村さんからは、「起業したばかりなのに理念がある」「地域・お客様とつながり顔の見える関係が構築されている」「彼女が行動することが、みんなに勇気を与える存在になっている」と武村氏への報告を聞いてのまとめを話して頂きました。

ファイル 1493-4.jpg

記 N.T

下請加工業からメーカーへ~第2創業の経験・教訓に学ぶ 北近江支部9月例会~

同友会北近江支部 9月例会
日 時:9月25日(金)18:30~21:00
報告者:近江化成工業(株)代表取締役 小林 清 氏
テーマ「未来は自分たちでつくる!~町工場のチャレンジ「経営指針を創る会」のススメ~」
司会
参加者 35名

○青柳副支部長挨拶
 ラグビーが、監督が指示を出さず、選手が決めていく。逆転トライ。
 会社や組織も、社員の自主性を高めることが大事。
○新会員紹介
 有田之彦(ありた のぶひこ)氏 (有)中技術学 代表取締役
○例会ゲスト紹介
 荒木宏治氏 荒木電子工業(株)
 荒木孝志氏 荒木電子工業(株)
 磯嶋裕之氏 (株)ファイバー
 岩崎健次郎氏 ソニー生命保険株式会社
 中村弘一氏 合同会社トレスバイオ技研
 酒井有紀氏 合同会社トレスバイオ技研
 吉田道明氏 吉田農園
ファイル 1486-1.jpg
○小林社長の話(概要と感想)
 「僕の前には、道がない。僕の後ろに道ができる」が信条。
 小林社長のコミカルかつテンポの良いご報告に皆、時を忘れ聴き惚れた。
 紆余曲折ありながらも、夢を実現していく行動力と計画力が特筆される。
 鉄ヲタ(時刻表が唯一の愛読書だった)の経験が海外への夢となり実際に海外勤務を実現された。業種や立場が変わっても「夢」は繋がりを持ち続け、必然と小林社長の前に現れる。そしてその可能性を得意のマーケティングで高めて行く。巡り来るチャンスを逃さず、表面だけでは見えない可能性をしっかりと見つけ出すための努力。こういう行動が本来すべき「経営者の努力」なのだろう。また、すべてに楽しみをしっかりと見つけていることが、維持する力となっていると感じた。
 様々な情報交換やメンターを持つことの大事さを聞く。
 本来であれば、恥ずかしく失敗談と語られるケースも有り得る「16歳の音楽配信事業」についても、遡り何が不足して、何が多すぎたのか?を分析。過去から学べること・・経験を活かすこと。当たり前のようだが、できていないことに気づきを得た。
ファイル 1486-2.jpg
 第二創業期に取り組んでおいて本当によかった、3つのポイントは

1.会社資産の棚卸
2.助成金申請
3.経営指針を創る会
 このことを通じて自分たちの強みを未来形で考える。到達すべき一里塚(マイルストン)に、時間軸と具体的アクションプランを貼り付ける。投資は2年後にありたい姿をベースに行う。新規事業は、リーダーの率先垂範あるのみという教訓を確立する。
 事業継承では、数多の経営者が悩む「資産の引き継ぎ」も、「何を残して、何をやらないか?」を先代社長(父親)と向き合い、ごまかすこと無く直視して未来を考えて行かれた。
 助成金を獲得することで、冷静に自社の事業を見つめ、外部発信する方法を学び、計画を数字化出来た。
 経営指針を創る会では外資系企業での勤務で効率一辺倒に染まっていた心を、人間尊重経営へと価値観を大きく変えることが出来た。
ファイル 1486-3.jpg
ネットビジネスでメーカーへ

中小企業にとって
1.薄利多売を止め、価値観の違うお客様を追ない。やらない事を決める!
2.チャンピオン商品を打ち出す(オンリーワンに特化。チャンピオン以外はおまけ)
3.メーカー、オリジナルに拘る(直接販売、ビジネスを自分の意志でコントロールする)
4.お困りごとに焦点をあてる(シニア犬向け商品の開発)

最後に、小林社長の真骨頂である「マーケティング理論」は垂涎。
 わかりやすく、翌日からすぐに行動に移せそうなケースをたくさん紹介してもらえた。3日週月の法則(お客様は購入した商品を⇒3日で冷める、3週間で当たり前、3ヶ月で買ったことすら忘れる)のごとく、この文章が学びと実践を継続するお役にたてば幸いである。
ファイル 1486-4.jpg
○グループ討論
「あなたの会社の未来づくりは明確ですか?」
 小林社長のように3年後、5年後をしっかり語れる人が少ないように思う。ぼやけたビジョンや今の延長線上は語られるが「こうなるだろう」であった。「こうなりたい」と語る方は、経営指針を創る会卒業生に多く、創る会への参加と指針書の重要性を感じ取れるグループ討論になった。

○第26回滋賀県経営研究会の案内
 大津支部と高島ブロックの3名様から、ご案内がありました。人を生かす経営実践のお話が聞けるとのこと。多数参加をいたしましょう。
案内詳細⇒http://www.shiga.doyu.jp/cgi-bin/info_reikai/webdir/351.html
ファイル 1486-5.jpg
○懇親会(然や)
 例会終了後、報告者を交えて懇親会を行い、とても盛り上がりました。
(山崎記)

甲賀支部 9月例会開催しました。

9月25日(金)18時30分より、水口センチュリーホテルにて、9月例会が開催され、12名が参加しました。
報告者は、永井茂一氏(滋賀同友会副代表理事・㈱ピアライフ代表取締役)をお招きし、「〝我が社の歩み〟と〝経営戦略〟~同友会での〝学び〟と、その〝実践〟~」をテーマに、年表をもとに経営指針の初期段階、同友会で先輩経営者から学んだ事を実践、そして失敗等多くの事例を報告いただきました。
ファイル 1491-1.jpg

 平成2年に創業されたピアライフですが、その年に親会社が倒産、債務超過の会社を引き受け、代表取締役に就任。銀行からお金も借りられ状態でしたので、とにかく赤字企業にはしたくないと、とにかく利益の確保に奔走されます。給与体系も歩合制で成績を上げれば給与が増える。その中で、高額な物件の提案をどんどん行い、利益は上がりますが、お客様に結果喜ばれない。世間のイメージ、不動産業者は悪しき企業そのままだったとふりかえられます。
ファイル 1491-2.jpg
 そんな中同友会に入会し、先輩経営者から、経営者の仕事を学びます。まずは経営指針を作成すること。永井氏は同友会のセミナーに参加し、経営指針書を作成されます。その後はとにかく、経営理念は誰のために、何のためにあるのかを合宿を含め社内が議論。売り上げ・利益重視の経営からの転換に社員は離反しますが、辛抱強く社員と学習を続けます。その中から、少しずつ地域のお客様に本当に必要な不動産サービスは何か?必要以上に高価なもの、またライフスタイルや地域性にあった提案等、社員が経営者でなく、理念に照らし、お客様に対して最善の提案が始まります。
一方、永井社長は、業界のレベルアップや地域の「快適環境を創造する」を実践するため、不動産以外に建築分野にも事業を拡げお客様の支持を得られています。
ファイル 1491-3.jpg
 経営者と社員との信頼関係、社員同士の信頼関係づくりに熱心に取り組まれる永井氏の具体的な実践から学びました。

立命館大学および経済学部との協力協定を締結しました!

立命館大学および経済学部との協力協定を締結しました!

 滋賀県中小企業家同友会(以下 滋賀同友会)と立命館大学および経済学部との協力協定の締結式が9月25日(金)午後2時から立命館大学びわこ・くさつキャンパス(以下BKC)において行われました。
ファイル 1495-1.jpg
○立命館大学からの参加者
 松本 朗 経済学部長
 紀國 洋 経済学部 副学部長
 高屋和子 経済学部 副学部長
 岡本直輝 学長補佐 BKC地域連携室長
 石野貴史 経済学部事務室 事務局長
 岩井舞子 経済学部事務室

○滋賀同友会からの参加者
 蔭山孝夫 代表理事
 坂田徳一 代表理事
 上田幹人 共育副委員長
 廣瀬元行 専務理事

 滋賀同友会は2000年度より大津支部で「働くことを通じて地域の子どもたちとの共育ちを担おう」中学生の職場体験受入を行い、同年度より龍谷大学理工学部の学外実習生の受入と合同研修を実施するなど、地域との共育的連携を進めて来ました。
そして、多くの大学のキャリア講義への協力やインターンシップ受け入れの窓口になるなど、大学のキャリア教育に無くてはならない存在として、多くの成果を挙げてきましたが、協力協定に基づいて系統的取り組みを実施するのは初の試みです。

 立命館大学は1994年に滋賀県および草津市の支援を得て滋賀県草津市にびわこ・くさつキャンパス(以下BKC)を開設しました。開設当初から地域との関係を重視し、様々な取り組みを滋賀県や県内各自治体、企業、団体とともに進めてきました。こうした取り組みは開設20周年を迎えたBKCを中心にさらなる展開を模索されてきました。
ファイル 1495-2.jpg
 経済学部では現在2017年に向けて学部の教学改革を進めており、その柱の一つとして、地域をフィールドとしたPBL(Project-based-Learning、課題解決型授業)教育の充実を掲げています。今後の学部改革および地域との調和・地域への貢献を進めるうえで、今般の協力協定の締結を契機に、地域の企業との連携をさらに強化すること、とりわけ「中小企業憲章」(閣議決定)に謳われる社会の主役としての中小企業との連携を積極的に進めていくことになりました。

 今後この協定に基づき、経済学部を中心として同学部のキャリアデザインに関する講義や調査実習において、滋賀同友会から会員経営者を講師として派遣をする他、会員企業を教育・研究フィールドとして提供していく予定です。

ファイル 1495-3.jpg
<蔭山孝夫・滋賀同友会代表理事のコメント>
立命館大学との協力協定の締結は遅すぎたくらいで、地元企業の発展に向けて、非常に良き接近になったと感じている。中小企業を軸にした地域の活性化のために、立命館大学に大いに期待をしており、今後とも様々に協力していきたい。

<松本朗・経済学部長のコメント>
この協力協定の締結を機会に、地域経済の発展、地域連携による教育研究の充実を目指していきたい。5年、10年かけて実績をあげていき、様々な形で地域貢献できればと考えている。

(M・H)