自主的に考え行動し、部下と共に育つ中堅社員へ!~2017年度中堅社員研修会で学び合う~

滋賀県中小企業家同友会共育・求人委員会は、2018年3月23日(金)9:30-16:30 草津まちづくりセンターにて中堅社員研修会を行いました。
参加者は、17社より26名で、25歳から57歳までの幅広い年齢層での研修となりました。
研修会のテーマは「未来を切り拓く」リーダーとしての基本姿勢を学ぶです。
5~6人のグループ分けで5班編成にて研修会を進めました。

最初に、アイスブレークとして、“グループワーク「ウインドウズ」”を行いました。
「ウインドウズ」とは、まずA3用紙に縦横の線を二本ずつ引いて9分割します。真ん中のマスには、その用紙に書き込むワードの主題を書き、残りの8マスに主題のことについてのワードを記入していきます。そして、書き込んだ用紙を皆で見せ合いながら、ワードについて説明したり質問したりするというワークです。今回、一回目の主題は“自分(自分の名前)”、2回目は“好き(言葉、人など)”で、それぞれのグループでワイワイと話が出来て緊張が解けたようでした。
その後、以下のようなプログラムで研修会を進めました。

第1講:中堅社員からの問題提起:金山 克穂さん オーパル オプテックス(株)
グループ討議:テーマ「中堅社員としての会社での役割はどんなことでしょうか?あなたの会社での役割において、どのような考えでどのように自主性を持って進めていますか?」

第2講:月刊・共育ち「聞き上手は仕事上手」研修
グループ討議

第3講:経営者からの問題提起:濱本 博樹 さん (有)浜本新聞舗 代表取締役
グループ討議:テーマ「経営理念・経営方針をどのように自分の仕事にいかしていますか?その考えや進め方を上司・同僚・部下と共有化できていますか?」
以上の内容を行うことで、中堅社員の立場や役割、今後の方向性の学びが出来たと思います。
共育委員会では、今後もこのような幅広い年齢層での研修や新人社員研修、幹部研修、経営者研修などを企画開催していきたいと考えています。

(記録:小田柿喜暢)

◯参加者の声
「中堅社員は自分で判断し決断して実行できる素晴らしいポジションだと気ずききました。そのためには、経営理念をよく理解し、部下に自分の言葉や行動など日常の業務で伝えられることが大切だと学びました」「他業種の方と知り合える貴重な時間でした。自分の仕事について整理が出来て、活力がわいてきました」
「経営理念は社長が考え社長の思いが詰まったものと知り、今まではきれい事だとだと思ってきましたが、会社のためにも自分のためにも、理念を振り返り業務にいかすことが大切だと感じました」
「①体験から学ぶ、②お互いから学ぶ、③楽しく学ぶ ことが出来ました!」
「中堅社員の役割・組織を変化、深化させることだと気が付きました。それを我が社で自分がと陸もことを、ディスカッションを通じて確認できました。社内で部下と共に育つ良いコミュニケーションを取るための基本姿勢を学びました。他社と社員さんとのディスカッションで、自分の役割と課題が明確になりました」

更新日:2018.03.23

2017年度新入若手社員研修会~仕事を「ハイ」と引受けることが成長の第一歩~

滋賀県中小企業家同友会2017年度第2回新入・若手社員研修会が12月6日(水)09:30~16:30に草津市民交流センター5階大会議室で行われ、9社から24名が受講し、共育委員と先輩社員9人と共に学び合いました。
今回の研修目標を
①仕事への不安や不満、悩みを共有し、受講生どうしの討論で気づきや刺激を受け合い、自分の中にある「問題」を「課題化」し解決する糸口をつかむ機会にします。
②「働くことの意義」を改めて問い返し、中小企業で働く意味や価値を様々な角度から考え語り合い、仕事を通じてお客様や社会に役立つこと、周囲とより良い関係性を築く機会とします。
③自分たちに期待されていることを理解し、明日からの業務にいかす気持ちを高めます。
の3つに定め、共育求人委員会で内容を練って取組みました。

開会式では小田柿喜暢共育求人委員長(大洋産業(株)代表取締役)から「仕事を与えられる環境から、自分で考え創り出す姿勢に変わることで、社会人として成長し、個人としての幸福も得ることが出来ます。目の前の仕事や課題解決から学ぶことへ、自分の人生のスタイルを重ね合わせて考える機会にしていただきたい」と挨拶を兼ねて問題提起されました。

つづいて、参加者のコミュニケーションをスムーズに進めるために、宮川草平さん(共育求人委員・宮川バネ工業(株)代表取締役)からグループワーク「ウィンドウズ」の手解きが行われました。自分の好きな言葉やはまっていることをキーワードとして、質問を投げかけ合うことで、緊張気味だった参加者は一気に打ち解けることが出来ました。

午後からは、(株)タオ MS事業部CR課の増田大輝さん(入社5年)より先輩社員の実践報告が行われました。
増田さんは自分が取組んできた「一秒のハイ」と「周りの声をきく」ことについて、「若手社員への頼み事は、その人が出来る範囲のことしかやって来ません。素直にハイと引受けることで、自分が本来持っている能力の中で、すぐに出来ることの割合を少しずつ増やすことが出来ました」「周りの声をきくことは、受け身ではなく自分から動いて成長していくことに繋がります。周りの声を聞き逃さない、交わされている言葉にアンテナを立てておくことで、自分の殻を破り成長する機会を作れます」と経験を発表。「働く中で自分の成長を実感することが、生きる喜びになります」と強調しました。
実践報告のあと「自分から進んでしていることは何か。意識をして行っていることは何か」をテーマにグループ討論を行いました。

経営者からの問題提起では「皆さんに期待されていること」をテーマに、田中 真さん(経営労働委員・(株)サン機工代表取締役)が報告。田中さんは「意識して生きている時間の中の、約半分は働いています。ストレスを発散する方法、上昇志向を持つ、自己肯定感を持つことで、仕事とプライベートを共に充実させることが出来ます。大切なことは、会社の理念や方針を良く理解した上で、自分の意思判断を持って仕事が出来るようになること。良い組織とは、構成員の存在をあるがままに受入れ、認めることで、その人が本来持っている力をフルに発揮させる条件と環境を整えています。これから先輩社員となる皆さんに、そういう環境づくりについても目を向けていって欲しい」と投げかけました。

グループ討論では、「3年後の自分はどうなっていますか?」をテーマに話し合いが行われました。

参加者からは「今日学んだことを一つでも実践して、会社に良い影響を与える人間になりたい」「お客様や社員の仲間に認められたいという気持ちが私を支え働く原動力になっています。1年後には、自分の能力を最大限にいかせるように仕事をしたい。そのために日々出来ることを積み上げます」「同じ年代の他社で働いている方と話ができて、狭くなった視野が広がりました。グループ討論では、話し合いをまとめる力が付いていて、新入社員の頃よりも成長している自分に気がつきました。普段の仕事では、足りない自分ばかりが気になっていましたので、とても楽しかったです」「私自身が経験した失敗や成功を、これからはどにように後輩を指導し成長してもらうのかを考えるようにしたい」など、報告と共にディスカッションを通じての学びや気づきがとても多かったという声が寄せられました。(M・H記)

更新日:2017.12.6

2017年度新入社員フォローアップ研修会~課題を整理し解決への思いを固める一日でした!~

滋賀県中小企業家同友会共育(求人)委員会主催の2017年度新入社員フォローアップ研修会が7月14日(金)9時30分から16時30分まで草津市立市民交流プラザで開催され、4社より9人の新入社員と共育委員会スタッフ6人の参加で行われました。

司会は橋本純次さん(共育委員、(株)ビイサイドプランニング メディア事業部 マネージャー)。
上田幹人さん(共育委員、(株)アーム保険設計 専務取締役)より「経営者や先輩、仲間の支えで研修会に参加できていることを良く意識して、今日一日研修に臨んで下さい。幸いにして少人数ですので、全員と深く討論して学びあって下さい」と挨拶があり、スタート。

まずチームビルディング体験ワークで、気持ちをほぐしながらも、限られた時間で計画を立て、成果を生み出すという共同作業を行いました。

続いて「働くことでの学び・気づき~入社3ヶ月を振り返って~」をテーマに辻淳志さん(生活協同組合コープしが)が体験報告。「ご高齢の組合員さんから“あなたが配達にきてくれると元気がもらえる”と声を掛けていただき、暮らしに役立つ仕事をしていることを実感しています。自分も多くの人々に支えられていることを知ることで幸せを感じ、さらに頼られる担当者として頑張ってゆきたい」と、失敗も経験しながら、先輩や同僚、仲間に支えられて前向きに歩んでいることが報告されました。

体験報告を受けて「入社して自分はどのように変化・成長したか、これからの課題は何か」をテーマにグループ討論。参加者から「新入社員は同じような悩みを持っていることを知り、自分だけではないと心が少し軽くなりました。でも失敗を教訓にして、社会人としての自覚と責任感を高めて、お客様にお役立ちが出来る自分へと成長してゆきたい」などの意見が交わされました。

 

午後からは「わが社の経営理念と私の働く喜び」をテーマに(株)ビイサイドプランニングの山内里華さんから先輩社員の体験報告が行われました。山内さんはメディア事業部で営業をされています。会社の理念は「元気発信!私たちは人と企業を元気にします、地域社会を元気にします、働く仲間とその家族を元気にします」ですが、入社した頃は意識できなかったとか。でも、営業という仕事を通じてお客様と会話し、お客様の会社が良くなるためのお手伝いが自分の仕事であることを理解する中で、理念が身につき働くことの力になってきたことを報告されました。

このあと「あなたは何のために働いていますか?」をテーマにグループ討論。参加者からは「相手の立場になって考えることで、見えてくることがある。仕事は生活の糧を得るためだけの手段ではなく、社会に役立ち、自分の可能性を広め、より良い楽しい人生を創造していくために行っている人間らしい行為であることに気がついた」という声が寄せられました。

締めの研修は「目標の立て方と進め方」をテーマにプレゼンスクリエイトの笠井智美さんより講義と演習を行っていただきました。
笠井さんは何のためにという目的を定め、その実現を目指して目標と数字ではかれる計画定め、仕事は「気分が乗らなくても、やるべきことはやる」という姿勢で取組むことや、「お客さんは誰か、私は何を提供しているのか」など会社の事業領域と事業活動と自分の目標が一体となっていることを理解することの重要性をお話しいただきました。

参加者からは「難しい課題が与えられても投げ出さないで、達成できる小さな目標を定めて、モチベーションを上げて継続して行動しようと思いました」と明日からの行動を固める声が寄せられました。

今回は少人数の研修でしたが、その分しっかり全員が主人公として参加することが出来ました。
共育委員会としても、今後の研修の持ち方にも教訓を得た研修会でした。(M・H)

 

更新日:2017.07.14

ようこそ、地域と共に歩む中小企業へ!~2017年度(第21回)新入社員合同入社式を開催しました~

滋賀県中小企業家同友会の共育(求人)委員会が主催する「2017年度 新入社員合同入社式」を2017年4月3日(月)午後1時半から4時半までクサツエストピアホテルで開催し、13社より今春学卒者15人と第2新卒者6人の新入社員さんが参加しました。

合同入社式は同友会の共に学び(共学)・共に育ち(共育)・共に生きる(共生)場としての企業づくり理念のもと、採用と共育を一貫して取組む活動のスタートとしてく、今年で21回目(1997年以降毎年開催)を迎えました。

◯2017年度合同入社式 新入社員参加企業(順不同)
前出産業(株)
(株)八代製作所
(株)渡辺工業
日本アドバンストアグリ(株)
宮川バネ工業(株)
(株)大生産業
(社福)八身福祉会
e-人事(株)
(社福)わたむきの里福祉会
松尾バルブ工業(株)
(有)山田保険事務所
(株)サン機工
(株)エフアイ

共育委員の山田竜一さんを司会に開会。
新入社員21名のお名前を読み上げて紹介した後、蔭山孝夫代表理事はから「途方創世の推進力は、元気な中小企業を増やすこと。皆さんは地域と共に歩む中小企業で社会に貢献してお仕事をすることになります。一緒に頑張ってまいりましょう」と挨拶。

続いて(株)エフアイに学卒入社4年目の田中明音さんより「「自己承認力と継続力を頭の片隅に置いていただき、これから実際の働く場で経験値をどんどん増やしていってください」と先輩社員からの激励の言葉が贈られました。

最後に、新入社員代表を代表して宮川バネ工業(株)の島田健司さん から「確かな技術力と一人ひとりの社員を大切にする経営理念を持つ中小企業に就職できて幸せです。これまでお世話になった方々への恩返しが出来るよう精一杯頑張ってまいります」と決意表明が行われ、第一部を終了しました。

この後記念撮影を行い、第2部の研修会では「『思うは招く~「どうせ無理」をなくしたい。僕たちはなぜ宇宙開発に挑戦したのか~』」をテーマに今年3月に開催した(株)植松電気 代表取締役 植松努さん(北海道中小企業家同友会役員)の例会報告DVDを鑑賞し、明日から仕事に臨む諦めない心と「だったらこうしたら?」という思考力を学ばせていただきました。

団塊の世代の大量退職に伴う大手企業の採用活発化などで、中小企業の人材確保は急速に厳しくなっています。
そのような状況でも、地域社会の担い手である中小企業で共に働く21人の仲間を心から歓迎する入社式になりました。
また、ベトナムの工業系大学を卒業して技術者の正社員として採用された2名も参加し、中小企業の人材採用もグローバル化していることを感じた入社式でした。

合同入社式には、NHK、びわ湖放送、京都新聞、中日新聞、毎日新聞、読売新聞より取材があり、当日の放送と、翌日の新聞紙上で大きく取り上げられました。報道関係の皆様、取材ありがとうございました。
(M・H記)

================================
滋賀県中小企業家同友会では人材の確保と育成で良い企業と元気な地域づくりを担う中小企業経営者の仲間を求めています。同友会の運動にご関心をお持ちの会員外経営者の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

滋賀県中小企業家同友会 事務局
TEL077(561)5333
FAX077(561)5334
================================

更新日:2017.04.3