滋賀県中小企業家同友会

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同友会の学び方・不離一体の経営を学び合う~第7回welcome同友会~

事務局

第7回welcome同友会が1月20日(木) 11:00~12:40まで同友会事務局で開催され、9人(内新会員さん4人)が参加しました。
報告者は赤井 健史さん(湖南支部長、(株)湖南オートセンター 代表取締役)と石川朋之さん(副代表理事、(株)Honki 代表取締役)で、同友会での学びと自己成長の軌跡をご報告いただきました。

赤井さんは同友会歴丸9年。23歳で自動車業界に入り、整備技術を学ばれました。社長になったのは当時の勤め先であった自動車事業の協同組合に解散の話が出たことから。「解散して職を失うくらいなら自分が社長になって引き継ごう」と保身のためだったそうです。社員には給料を払っているのだから黙って仕事をして当たり前、人件費はコストなので退職者が出たらそれだけ利益が出る。だから人を増やさず社員に残業させれば良いという考えだったと振り返ります。
同友会には異業種交流会に入る感覚で入会。例会に参加してグループ討論で話すと、他の参加者のレベルの高さについて行けず、プライドが邪魔をして幽霊会員になってしまったそうです。でも、経営理念が作れるならと経営指針を創る会へ飛び込まれました。そこで初めて経営者の勉強を経験したそうです。何のために経営をしているのかと問われ、「金儲けです!」と応えた赤井さんに「社長の金儲けのために頑張る社員がどれだけいますか?」と問いかけられ、金儲けとしか考えていない赤井さんの下で働いてくれている社員がいることに、感謝するように変わったとも。今では、一緒に働いてくれている社員さんの働き甲斐ばかり考えるようになりました。
同友会では「この人にような経営者になりたい」という、お手本の会員さんをつくられたそうです。また、同じ会費を払うなら役員になった方が得だと教えられ、支部の運営委員も引き受け、今では湖南支部長に。組織運営は会社経営と同じで、素晴らしい運営委員の仲間から教えられることばかりだとも。7年前には経営のけの字も解っていなかった自分がこうして報告できるのも、同友会のおかげだとだと纏められました。

石川さんが同友会をやっているのは、第一に自分を成長させるため、第二に会社を成長させるためだとキッパリ。会社とは経営者の器以上にはならないため、石川さんは大阪や東京などでコンサルの研修をたくさん受講したそうです。でも、インプットだけでは本当の学びにならなかったそうです。同友会ではインプットしたことを実践で検証できる場がある、同友会の真骨頂は学び合いと実践の場であることを強調されました。
創業3年目で売上高8千万円の頃に、義理で同友会へ入会。青年部にも渋々入り、二年間は幽霊会員だったとか。例会に出るよりも自分で会社を回すことに必死だったそうです。ある事がきっかけで赤字に陥り、初めて銀行へ。言われるがままの金利で借金し、それが高いか低いかも解らず「勉強しないとダメだ」と実感しました。そして赤字の時に、青年部の代表を引き受けたそうです。当時滋賀の青年部会勢は45人を行ったり来たり。近畿圏の代表者会議では「赤字の会社は黙っとれ」「先にちゃんと経営しなさい」「決算書見せなさい」「事業計画を見せなさい」と迫られ、恥ずかしい思いをしたそうです。しかし、研修では得られないたくさんのアドバイスをもらい、「人は人によって磨かれる」ことを実感したとも。
悔しさもあったが、大いに発憤し、結果、売上げを毎年30%伸ばし、同友会青年部も45人から二年間で100人まで増やすという成果をあげることが出来ました。それは、100人の青年部を組織的にどう動かすか、という勉強が出来たから。青年部を動かす組織運営を学び実践したことを、会社にも取り入れたことで自社の組織をいかし売上げを伸ばし続けることが出来たとも。この経験から、同友会と会社経営は不離一体だと確信を持てました。
さいごに同友会では
①例会にお客さんで参加するのではなく、運営委員に入り会社に生かして下さい。
②悩んでいることを相談できる仲間をつくって下さい。
③同友会にある資源を使い倒して下さい。役員になったら、いろんな情報が入ってくること。事務局さんに相談する。
と、同友会での学び方と活用の仕方を紹介されました。

対面での開催でしたので、名刺交換と自己紹介にも花が咲き、早速会社訪問の約束や経営指針を創る会への申込があるなど、welcome同友会らしく、知り合い、学び合い、励まし合う場になりまし。(M・H記)