滋賀県中小企業家同友会

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中同協第52回総会をオンラインで開催!~石川朋之副代表理事が中同協青年部連絡会代表に就任~

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中小企業家同友会全国協議会第52回総会が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のもと、7月14日(火)13時~14時30分までオンラインで開催されました。

総会のスローガンは「いまこそ難局を乗り越え、未来を創造する主体者として躍進しよう」で、滋賀県中小企業家同友会からは代議員として水野透代表理事が参加。オブザーバーとして永井茂一代表理事、坪田明副代表理事、石川朋之副代表理事、廣瀬元行専務理事が参加しました。

広浜泰久中同協会長の挨拶に続き、中山英敬中同協幹事長が議案を提案。北海道・宮城・島根の各同友会よりコロナ禍での会活動が報告されました。

経営指針の成文化と実践から自社の財務分析力を高める学び合いで短期的な資金対応がおこなわれ、Afterコロナの戦略立てに取り組んでいる経験。中小企業振興基本条例を全市町で制定したことが行政との信頼関係を築き、コロナ禍をのりこえる事業の推進を同友会が担っていることなど、よい会社・よい経営者・よい経営環境をめざす同友会運動の今日的意義を共有しました。
2020年度の役員選出では、各同友会より推薦のあった幹事候補全員を選出。滋賀県中小企業家同友会からは、石川朋之副代表理事が、新しい幹事に就任し、中同協青年部連絡会代表として活躍していただくことが決まりました。

最後に総会宣言、「コロナ禍をのりこえ、視座高く変化に対応しよう~中小企業の維持・存続こそ 経済・社会の支え~」を採択し、総会を終了しました。

総会宣言全文
第52回中同協定時総会 総会宣言
コロナ禍をのりこえ、視座高く変化に対応しよう~中小企業の維持・存続こそ 経済・社会の支え~

桜は咲いたというのに、商店街から、観光地から人の姿が消え、学校から子どもたちの笑顔と歓声が消えました。新型コロナウイルスの感染症拡大を防ぐため、多くの企業が事業の休止を余儀なくされ、重苦しい日々が続いた「沈黙の春」。
医療関係者などの献身的な努力や、国民の理解と協力によって、緊急事態宣言は7週間で解除されることになりました。それは、強制力に依らず、一人ひとりの自覚を高めることで新型コロナウイルス感染症に立ち向かうスタートラインに立ったということを意味します。
私たちは、「一社もつぶさない」と誓い合い、事業の継続と雇用の維持のために必要な手立てを講じ、現場の声を国や自治体に届け施策に反映させてきました。中小企業1社1社は、地域のくらしと雇用、経済を支える必要不可欠な役割をもっており、地域に支えられる存在でもあるという自覚と誇りが、苦境を乗り越えていく大きな力となったのです。
この間私たちは、テレワークや時間差出勤、リモート会議など、感染症拡大防止のために新しい仕事のスタイルを試み、手応えを感じてきました。同友会の活動も、リモート併用型の例会が各地で行われるなど、新しい学び合いのスタイルが広がろうとしています。
中同協は昨年50周年を迎え、今年は中小企業憲章の閣議決定から10年という節目の年を迎えました。今こそ、「積極果敢な挑戦」を続ける中小企業と同友会の姿を見せる時です。
私たちは、「労使見解」を基礎に築いた社員との信頼関係と人間力によって、“激動をよき友に”と気概をもって困難を乗り越えてきた先人に学び、これからの日本を支えるべく、企業経営と同友会運動の不離一体活動に邁進することをここに宣言します。

1.事業の継続に全力を尽くし、経済・社会の変化に備えよう
まずは、事態収束の長期化を見越して資金繰りや雇用を守るための手立てを尽くし、全社員の知恵を生かして単年度計画を見直しましょう。
感染症対策による事業活動・社会活動の制限や変化は、企業経営にとっても転機です。これを新たなチャンスとするために、自社の強みを再確認し、事業領域や社内体制の見直し、連携の強化・促進などをすすめ、変革の機会にしましょう。

2.同友会の姿を会内外に示し、仲間の輪を広げよう
会員が中小企業家魂を発揮していけるよう、一人ひとりに声をかけて悩みを聞き、経験や情報を伝え、会員の絆を強めていきましょう。人知れず悩んでいる多くの経営者に同友会の魅力を伝え、同友の輪を広げましょう。

3.一人ひとりが生き生きと輝く社会にしよう
私たちは今、地域に生きる経営者としての姿勢と存在意義が問われています。自社で「人を生かす経営」を貫き通し、地域の絆を紡ぐリーダーとして、同友会理念を社会に広めていきましょう。

2020年7月14日
中小企業家同友会全国協議会第52回定時総会