10月16日(月)9時30分から16時まで、環境経営委員会の例会を開催しました。「木の家づくりを通して、山と町をつなぐ」をテーマに、中小企業が主役の持続可能な社会づくりを考える一日。参加者は11名。午前の部は、南比良 同友の森と(有)川井製材を見学の後、築100年の古民家を改装したレストラン「杢」で美味しいランチを頂きました。
森の澄んだ空気や植物の営みに触れ、人間が手を入れた森は、手入れをし続ける責任があることを学びました。(有)川井製材では、設計や建築の知識を備えて木材の性質を見極め、「建物の格が上がる」最適な木材提供を行う川井克己社長の在り方に、大変感銘を受けました。
午後の部は、林業・製材所・工務店の現状と課題を知る勉強会。県木材を使用したモデルハウス「もりいえ」で、安曇川流域・森と家づくりの会代表 木材コーディネーター・一級建築士の宮村太 氏のご講演。滋賀林業会館の建設事例より、設計段階からの木材調達・分散生産の体制づくりや新たな工法へのチャレンジ秘話を伺いました。土地の気候風土に合った県木材の利用は、家屋が丈夫で長持ちするだけでなく、森林の適正管理や環境負荷の抑制、農山村の活性化など、地域経済と県土の保全の循環であることがイメージできました。
参加者からは「事業継続の土台である地域の持続には、中小企業が連携して役割を果たし合い、協働することが欠かせない。異業種にも生かせる学びを得た。」と、感想が共有されました。(記 笠井)