滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部3月例会を開催しました。

東近江支部 例会レポート

3月26日(木)18時30分から21時まで、アルプラザ八日市にて東近江支部3月例会を開催しました。大津支部所属の株式会社カワカツ 代表取締役の川勝健太氏に「『自分が頑張ればいい』の限界~家業から企業へ、10年で会社を変えた『指針の力』~」をテーマにご報告いただきました。

昭和34年に創業した株式会社カワカツには、徹底した顧客志向という素晴らしい文化がありました。しかしその実態は、深刻な整備士不足、深夜に及ぶ長時間労働、有休消化率の低迷など、社員の過度な負担の上に成り立つ危うい経営でした。売上はピーク時の半分以下に落ち込み、現場には疲弊感が漂う中、後継者として入社した川勝氏は「売上が回復すれば皆も安心するはずだ」と考え、社内環境から目を逸らして営業に奔走する日々を送ります。そのような中、お父様の急逝により、予期せぬ形で突如として社長就任となります。

「羅針盤を失った船」であった状況からの転機は、同友会の先輩経営者からかけられた「経営者としてやるべきことをやっていない。社員を不幸にしているのはお前だ」という厳しい一言でした。この言葉を機に「経営指針を創る会」を受講。プレイヤーとしての手を止め、会社の在り方を徹底的に見つめ直し、①労務環境の改善、②自分たちの仕事に誇りを持つ、③それを実現するために全員で取り組むことを軸にした「経営指針書」を作成します。その指針書を毎年更新し、全員で計画・実行し、大事な価値観を繰り返し伝え続けることで、社内環境が改善していき、社員一人ひとりがお客様を大切にし、自分の仕事に誇りを持てる組織へと変化していきました。

現在の課題は「プレイングマネージャーからの完全な脱却」です。経営指針書を軸に「緊急ではないが重要な仕事」へと注力し、「自分が頑張ればいい会社」から「みんなで頑張る会社」へとさらなる進化を遂げる決意が語られ、報告は締めくくられました。社員さんの幸せ、そして会社に関わる全ての人の幸せを心から願う川勝氏の熱意溢れるご報告でした。(記:宮川絵理子)