東近江支部10月近江八幡地区会を前出産業㈱とZOOMでのハイブリット形式にて開催し、10名の支部会員が参加しました。今回は「起業と今後の労務行政への対応から導き出す会社の発展」をテーマに木村 俊勝さん(木村俊勝社会保険労務士事務所 代表)よりご報告いただきました。
大学卒業後、滋賀県サラリーマンをしていたという木村さん。日々働くうちに「毎日同じことの繰り返しでいいのか?」と考えるようになり、社会保険労務士の勉強を始め、働きながらの受験で2度失敗。3回目の受験でようやく試験に合格されました。
会社も退職し、さあこれから、と言っても全く仕事がありませんでした。ですので、滋賀労働局の相談員として1年務めることになりました。色々教えていただいた労働局の方々とは今でもお付き合いがあり、仕事もやりやすくなったと振り返ります。その後、ある社会保家労務士事務所務めておられましたが、ある経営者から、「あなたのアドバイスは聞いておきますね」と言われ、それは、社会保険労務士で会ってもあなたは経営者ではないですよと言われているようでショックを受けると同時に納得されたそうです。
その頃から自分も事務所を持ちたいという思いを抱くようになり、独立し自分の事務所を構えます。
テナントに事務所を構えることも従業員を雇うことも、先輩社労士から「売り上げを立てられるようになってからの方が…」と反対されますが、逆に社員を雇わないから仕事が増えないはず、と実行されました。
現在では、顧問先も安定して伸びていき、テナントから新社屋移転され、経営者として日々お客様に対応されています。
木村さんは最後に「転職が常態化する今後、労務は”会社のきまり”ではなく、”法律”を基準に考えられていくのではないか。昨今の法律は規制という側面ではなく、”目標”としての側面が強い。組織としての社員一人ひとりと向き合いながら、落としどころを付けるための話し合いがより重要になる」と。労務行政の変化と会社の発展についてまとめ、報告を締めくくられました。
木村さん本当にありがとうございました。