6月6日14時よりキラリエ草津402号室で(一社)滋賀県中小企業家同友会女性部第4回定時総会を開催しました。
部員数21人の女性部総会に、県内外会員とゲスト含め34人の参加があり、女性部の取り組みに目を向けていただけたことに、気持ちを新たにする思いでした。
開会挨拶をする宮川絵理子さん宮川バネ工業(株)
総会議事では全ての報告、提案が可決承認され、2025年度役員選出においては、宮川絵理子部長より、森永江里子さん、八谷香央梨さん、中島祥子さん、古澤ちひろさんの4名の副部長が選任され、引き続き部員全員が運営委員とすることも確認しました。
議長の深見 尚子さん(ジェイ-コネクト(株))
監査報告をする上田 幹人さん((株)アームズ)
宮川部長からは、2025年度はスローガンに、「私たちがありたい姿を実現する主体者となり、誰もがありたい姿で活躍できる地域社会を目指していこう!」を掲げ、滋賀県もいよいよ人口が転出超過に転じた現状に触れながら、女性経営者としての立場から、若者たちが働きたいと思える企業づくり・地域づくりに主体的に取り組んでいく必要性を力強く訴えられました。その姿勢からは、今後の地域社会の未来を見据えた強い覚悟とリーダーシップが感じられました。
引き続き開催した記念例会は田邉朋子さん(株式会社アール・エム・アイ 代表取締役研究所長 一般社団法人京都中小企業家同友会 2023年・2024年度女性部会部会長)より「明日のリスクを味方にする!〜在り方と5つの原則」と題して、ISOマネジメントの視点を通じて未来志向のリスク管理について報告をいただきました。
まず、一般にリスクはネガティブなものと捉えがちですが、ISOの考え方では「まだ起きていない未来」に備えることが重要であり、その兆しを捉える力が経営には不可欠であるとされました。
田邉さんは、障がい者が多数派という環境で育った幼少期から、女性会社員としての葛藤、そしてISOとの出会いを通して自らの「自分軸」を見出していった体験を語られました。ISOでは「自分たちでルールを決めてよい」「後工程はお客様」「基本は予防対策」といった考え方に触れ、働き方や組織のあり方を深く見つめ直す機会となったとのことです。
特に印象的だったのは、「素直さ」の大切さと、それが単なる従順さではなく「相手を丸ごと受けとめる姿勢」であるという点です。また、従来の成功モデルが通用しないこれからの時代において、女性経営者が果たす役割は「システムのほころび」を見つけ、「繕っていく力」だと述べられました。
私たち女性部の在り方を模索する中でも、最後に示された「明日のリスクを味方にする5つの原則」(1つ.素直であること 2つ.笑顔であいさつできること 3つ.違和感に敏感になること 4つ.ヤバい状況は素早く共有できること 5つ.道具を丁寧にあつかうこと)は、日々の経営に直結する実践的な指針と受け止めました。
余裕があるからこそ、試して、調整して、また試すというPDCAサイクルが回り続ける。変化の激しい時代をしなやかに生き抜くためのヒントが詰まった、示唆に富む報告でした。(記 中島 祥子)
例会まとめをする八谷香央梨さん((株)八谷)
記念撮影
懇親会を終えて