滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

黒字経営を実現する経営の方程式~北近江支部彦根地区会~

北近江支部 例会案内

滋賀県中小企業家同友会 北近江支部 4月地区会ご報告

主 催 滋賀県中小企業同友会北近江支部
報告者 青栁孝幸さん 株式会社PRO-SEED  代表取締役社長(同友会北近江支部長)
場 所 株式会社PRO-SEED
日 時 2020年4月14日(火)18時00分~18時50分

北近江支部彦根地区では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために開催を見送っていた3月例会を、以下の通り4月14日(火)に開催し14人が参加しました。例会はYouTubeでも会員限定で同時配信され、20名近くが視聴しました。
青柳さんの報告概要は以下の通りです。

【テーマ】経営の計算式 X+Y=A
① 会社案内
・普段は営業活動しているが、新型コロナウィルスの影響で全く営業できず。また、お客さんの工場自体にも入れない状況である。ロボット・プログラミング教室も3~4月にかけて休校中である。
・経営者として20年やっているとリーマンショックのようなことも経験する。コロナショックのように自分達だけではどうしようもないこともあり起こってしまったら仕方ない。しかし黒字を確保してく必要がある。
・2019年1月に新社屋に移った。現在社員数15名。仕事の内容はエンジニアリングによる自動化で人間ややっていたことを機械、自動車、食品、医療、電機。
・現在の売上は3.7億円、粗利は1.5億円。設立からの決算における勝率は16勝3敗(黒字:赤字)。
・2012年度は非常に厳しく借金が7,000万円、売上7,500万円となっていた。

② プロ野球の打者が目指すもの。一流選手の証とは?
・打者でいうと3割打者を目指す人が多いが、イチロー選手が目指したものは「年間200本の安打」。3割を目指すということは、毎回の打席で一喜一憂しないといけない。

③ 落合監督の考え方
・元中日監督の落合の考え方は、優勝するために勝ち星を決める。年間144試合がある中で、80勝64敗という数字を決めて、80勝に対してどの投手をどのように振り分けるかを考えていた。
・強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強い。(阪神のように巨人には負けられないという考えではなく、1つひとつ勝ちを積み重ねていく。

④ 家庭(家計簿)と会社(決算書)の違い ☆黒字の方程式☆
・会社の数字、売上、経常利益を見ることで会社の規模感や儲かっているかどうかを見ることが多い。しかし、最も注目していることは「粗利」である。
・家庭(家計簿)と会社(決算書)の違いとして、家庭は毎月の収入が決まっている。
【黒字の方程式】
(家庭) 収入>支出=黒字
(会社) 粗利>支出=黒字
従って、年間粗利目標を立てて、売上よりもどう粗利を作るかを重要視。

⑤ PRO-SEEDの数字(数字目標の立て方)
【粗利目標の手順】★1年間に渡って粗利にこだわる
1. 月に必要な金額を計算する
2. 1を基に年間必要な金額を計算する
3. 賞与、その他費用を追加する
4. 粗利目標を追加する
5. 完成
・粗利目標「1,200万円」残が1年をかけて黒字になればOK。
・表には売上項目はなく、入ってくるより残るお金を重要視している。

【粗利を上げるには】
☆原価(仕入値)を安くする。
販管費10万円 仕入値8万円
10万円-8万円=2万円
10万円-6万円=4万円 (仕入DOWN)
13万円-8万円=5万円 (売値UP)
13万円-6万円=7万円 (売値UP&仕入値DOWN)
☆サービス等の付加価値を高める。(PRO-SEEDではサービス&サポートを積極的に。ユーザーの目的は購入する事ではなく、購入したものをどう使うのか。
(参考)シーメンス商品を買えるのは、全国に20社。PRO-SEEDは高いけれども買ってもらえる。工夫することで付加価値を高める。

⑥ まとめ
☆一年間で必要な金額を決める。
☆粗利を向上させるために、付加価値サービスを高める。
(記録 松尾)