
北近江支部第23回定時総会・記念例会を開催しました
日時:2026/05/26(火)18:00~19:20
場所:北ビワコホテル グラツィエ
報告者:株式会社真ごころ 代表取締役 松井 慎志 氏
テーマ:経営指針発表会を10年続けて得た教訓
〜たくさんの人を巻き込んで達成していく10年ビジョン〜
参加人数:74名(内ゲスト:20名)

松井氏は2012年に株式会社真ごころを設立。会社設立前は周囲より反対されることが多く、
設立当初は周囲を見返すために必死に働いたが2015年の介護保険制度の改正により大幅な
減収に見舞われる等、会社経営に行き止まる。
そんな中、株式会社エース産業機器の荒木社長の紹介により同友会へ入会。
何とか会社を立て直したいと、藁をもすがる思いで第39期経営指針を創る会を受講。
しかし第一講受講中に社員が交通事故を起こし、中座して事故対応にあたる。
中座の際に座長であった服部経営労働委員長より「経営者としての責任を果たしてきなさい」
という言葉とともに送り出され、この時の体験が経営者としての覚悟を示す原体験であった
と語られた。
第39期経営指針を創る会を受講後より指針経営を開始される。
自社事業紹介では、デイサービスの内容を映像にて詳細に説明され、中でも利用者の心肺停止時の
対応や認知症の説明等、生命を預かる仕事の実情を赤裸々に語られた。
指針経営の実践報告では、朝礼時の理念唱和、毎月の研修会議、クラブ活動、地域交流事業、社員誕生日会、
社員面談、社員旅行、忘年会、インスタグラムを活用した利用者家族や地域住民への日々のデイサービス内容の報告、
広報活動等、実践内容に関しても映像にて詳細に説明された。
10年ビジョンの実現に対する取り組みに関しては、真ごころケアプランセンターの創設、コロナ禍における近隣住民や
近隣自治体への感染予防のための公衆衛生活動等を通しての大型サロン「ほくほくこほく」の開設、亡き母親の意思を
継ぎ、安心安全な米粉を使用したシフォンケーキの製造や地域住民の憩いの場となる真ごころ喫茶という食事業の開始等を報告された。
10年ビジョンの実現には指針経営の継続は勿論、経営指針発表会を社員、顧客である利用者家族、取引先、金融機関のみならず、
同友会会員、同業他社、近隣住民等の自社に関係する全ての人々に向けて行うことで自社事業の周知と目指す方向を示して賛同や
協力を得ることが重要であると語られた。

株式会社真ごころの10年ビジョンは「真ごころ地域を創る」であり、自社に関係する全ての人を巻き込むことで点から線へ、
線から円へ、円から縁へという松井氏の言葉は、前述の経営指針発表会の開催方法の説明を補完するものであった。
また経営指針発表会の映像も流されたが、映像の中で利用者家族が口にされた「株式会社真ごころは地域になくてはならない会社です。」
という言葉は、株式会社真ごころが地域と共にある現在の姿を表す非常に印象深いものであった。
最後に、本記念例会は参加人数も非常多く、アンケートには、自社に持ち帰り、実践しようと感じた内容に関して
「社内のコミュニケーション強化」「業務改善」「新しい挑戦」「人材育成」「自分自身の行動変革」等の感想があり、
例会で得た学びを自社に活かしたいという前向きな姿勢が見て取れた。
同友会理念を体現した非常に良い例会であり、本年度の北近江支部の同友会活動に弾みがつくものになったと思われる。
(文・草川雄一氏)
