滋賀県中小企業家同友会北近江支部第15回総会・記念例会が5月17日(木)17時から20時30分まで北ビワコホテルグラツィエで行われ、36人が参加しました。
第1部の第15回総会議事は、司会を家倉敬和さん((株)お米の家倉 代表取締役)が担当。支部長の青柳孝幸さん((株)PRO-SEED 代表取締役)より「滋賀の子どもたちの学力が全国で46位だと知りました。滋賀の教育環境が特別に悪いとは考えられません。地域雇用を担う私たちにとって、子どもの学力を高めていくことは他人事ではありません。同友会は他団体とも提携して、より良い経営環境を実現することを目的にしています。子どもの教育課題も含めて、私たちが行政へ提言し一緒に取組んでいく力を持つには、同友会の会員数はまだまだ少ない。地域法人10%、1300名を越える滋賀同友会の実現こそが、地域の諸課題解決を担う力であり、行政と共に課題解決を推進する力になります。2018年度は創立40周年に向けて、地域のすべての企業に同友会を知らせ、思い切った仲間づくりを進める年になります。皆さんの積極的な活動への参加を宜しくお願いいたします」と開会挨拶が行われ、議長に松尾直樹さん(松尾バルブ工業(株)専務取締役)を選出し、議事をスタートしました。
総会議事提案は支部三役よりそれぞれ行われ、2018年度の北近江支部活動を担う役員を以下の通り選出。2010年には北近江支部より彦根支部を発足させる方針も満場一致で議決されました。
川邉創立40周年プロジェクトリーダーより40周年ポスター掲示のお願いと会員増強ののお願いがあり第1部を終了。
このあと、(株)渡辺工業の代表取締役である水野透さんより、「同友会で学んだ『経営者としてやらなければならないこと』と題してご報告をしていただきました。
会社の事業内容、沿革と現況のご紹介につづき、会社の業績が思わしくない中、社員から取締役になったこと、それによって長年共に働いてきた人たちとの間にできた溝(労働組合との団体交渉で経営者側として出席)、リーマンショックでの苦悩など、ご自身の経歴をお話しいただきました。
水野さんは会社の代表として、様々な苦悩に遭遇しましたが、それらの苦悩を乗り越えていく経験のなかで、次のポイントが経営において大事なのだとおっしゃいました。
1.取引先にとって便利な会社となる
本当にお客さんがしてほしいことをやる。ちょっと高いけど、便利な会社をめざす。もちろん、無茶苦茶に高いわけではない。高いけれども、それだけの仕事はする。理由なきコストダウンはお断りで、価格競争に巻き込まれてはいけない。
2.正直な経営
社員との駆け引きをしないこと。同じ社員同士が駆け引きをしてはいけない。経営指針書を社員全員に配布した。会社が何をしているのかわからないといわれたくないから。
3.働いてよかったと思える会社をつくる。
4.ご縁を大事にしていきたい。
経営には「運」も大事。経営は運に左右されるもの。当社は、おかげさまで運がいい。
最後に、リーダーにとって大事な3つのことを示して報告を終了されました。
①熱い想い(パッション)=経営理念を持ち示す
②共感力=自分がやろうとすることを社員にもわかってもらうこと、すなわち経営指針による指針経営
③統率力=社員を引っ張っていく力(リーダーシップ)。これは同友会で役員を引き受けると学ぶことが出来る。
懇親会は中川輝さん(アーステック(株) 代表取締役)より乾杯の発声をしていただき開会。
途中サプライズ企画として、(株)真ごころより参加された宮前美江さんのお誕生日を祝い、社長の松井慎志さんより花束プレゼントが行われるなど、社員を大切にする経営をめざす同友会らしい懇親会となりました。