6月20日木曜日18:30から、彦根勤労福祉会館たちばな3階中ホールにおいて、滋賀県中小企業家同友会北近江支部彦根地区例会を、地区例会としては多数の22人の参加で開催しました。
普段なかなか参加いただけない同友会メンバーや、ゲストも大勢参加いただき、また、会員企業の社員さんにも多く参加いただきました。
報告者は、働きたいけれど働き辛さを感じている人の就労支援をしている、LAPLUS共育センター代表の小野幸弘さん。
障害者雇用が制度的にも法的にも広がるなかで、障害者手帳を持たず、本人はどこも悪くないし、病院にも行かず、福祉サービスも受けないまま、家に引きこもっている人の家族からの相談が増えているそうです。
大学を卒業しても、就職できない。就職しても離職、転職の繰り返し。そして働けなくなる・・・・
本人と話すと
雑巾絞れない。ドアを開けても閉められない。掃除、洗濯、やったことない。生活に必要なことを、何も知らない。そんな状態で過ごしてきています。
まず、世の中の当たり前から、教えているとのことでした。
そんな人も、やりたいことを見つけ、就労したいと思い、その気になれば、自ら変わり、働けるようになります。
そして、人として認められて働くことで、働き続けられるようになると。
私たちも、同友会では「共に学び・共に育ち・共に生きることは当たり前だ」と言いながら、自社では「共生」でなく「強制」や「矯正」をしていないか・・・。
社内にある暗黙の了解、たとえば「仕事はこうやって当然でしょ!」と言う基準を少し変えるだけで、もっと働きやすい職場になるかもしれない。と考えさせられました。
この日のグループ討論テーマは「手帳を持たない障がい者に〈秘密保持〉と〈職場の人間関係〉で経営者ができることとは」
10月に障全交in滋賀を控えた中で、この地区例会には、福祉関係団体や障害者雇用を積極的にされている企業、また、障がい者とその家族のケアをされている士業の先生方も参加いただき、白熱の討論が繰り広げられました。
例会は21:00に散会しそのあと、会員メンバーでもある中国料理龍鱗にて、報告者小野氏を囲んで懇親会が持たれました。
(記録担当:川邉和明)