滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

同友会で知って得する大切なこと~長浜・米原ブロック6月例会

北近江支部 例会レポート

北近江支部長浜・米原ブロック6月例会ご報告

と き:6月24日(金)18:30-20:30
ところ:長浜商工会議所 2階 第4会議室
テーマ:「経営を一生懸命間違わないために! 〜同友会で知って得する大切なこと〜」
報告者:廣瀬元行 滋賀県中小企業家同友会 専務理事
記 録:株式会社お米の家倉 家倉敬和

【同友会に就職された動機】
・自分の力を社会の進歩に役立てたい
・人々が幸せに暮らせる世の中にしたい

【廣瀬氏の働く上での理念】
① 素敵な経営者を増やし、素敵な地域社会を創りたい
② 素敵な人生を歩みたい

【中小企業の現状】
中小事業者数の推移
1997年 2016年
483.7万者 357.8万者
この20年で、実に25%も減少している。
つぶさに見ていくと、倒産件数は少ないが、経営を諦める(廃業・解散)企業が激増している。
同友会的観点から見ると、経営者の覚悟と実践で乗り切れるのではないかと感じてしまう。
高度経済成長が終焉し、リーマンショックやコロナなど、外部環境が悪いことを経営を諦める理由にしがちであるが、倒産や廃業の原因は、実は“企業内の矛盾”によって潰れているのが現実である。
労使間の矛盾、社員との信頼関係が崩れ、社員に愛想を尽かされ、最後に経営者が諦め倒産する。

【同友会が提唱する三位一体の取組】
1、 経営指針の成分化
2、 共同求人による人材採用
3、 社員と共に育つ共育

しかし!この3つが外形的にできていても、会社が潰れる3つのパターン(傾向)があるので、今日はこのことをお伝えします。
その①「一人相撲をとる社長」
・勉強熱心(TTP:徹底的にパクる)であるが、飽きっぽい
・人の好き嫌いが激しい
・悪いことは他人や環境のせいにする
・お人好しで乗せられやすい
・志は高いが数字に弱い
・有言不実行(一貫性に欠ける)

その②「コミュニケーションが苦手な社長」
・社員は解ってくれていると思い込んでいる
・社員はわかってくれない
・社員への説明責任を果たさず文句を言う

その③「公私混同する社長」
・社員には厳しい
・自分は特別な偉い存在
・身内のワガママを通す

この3つに当てはまっていないか、今一度自分を振り返り、自分が不完全であることを自覚し、事業の推進に当たっては社員の理解と同意を得る努力を続け、社員から信頼され尊敬される社長になるための努力が不可欠です。

【経営者の経営姿勢の確立こそが一番大切】
会社は、社員をいかし個人の幸せを実践するためにある。
社員はより良く暮らすために働いていることを理解し、その価値観を認識・尊重しあうことが大切。
“会社のため”という理由で取り組んだり求めたりしていることが、本当に間違っていないか?今一度問いかけたいものです。そうしないと、一生懸命に間違ったことをしてしまいます。

同友会では、失敗を謙虚に学び合うことができます。
・自分の“弱点”を自覚する
・失敗をオープンにする
・失敗から教訓を引き出す
・失敗しない法則を導き出す

中小企業家として生きる道を選んだことの覚悟を新たに、理想の経営者像・人間像を具体的にイメージし、自分を創っていく努力が必要です。

<理想とする経営者とは?>
・その人がいるだけで
・周りが明るくなり
・人に希望と勇気と
・喜びを与えられる人
・失敗経験が豊富で
・人の話をよく聴く
・とても人間くさい人

<素敵な会社の定義は?>
社員が、・今日もいい仕事をした! 明日もがんばろう!! と思ってくれて、笑顔で出社してくれる会社であれば、経済環境が少々がたついても中小企業であればビクともしないでしょう。
こんな、経営者、素敵な会社を目指していきたいですね!!