滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-甲賀支部-

甲賀支部9月例会「一人ひとりの個性を生かす」を開催しました

甲賀支部 例会レポート

9月25日(金曜日)18時より、甲賀支部初のZOOMとリアルのハイブリッドにて、甲賀支部9月例会が開催されました。今回は、支部会員7名、その他3名の10名の参加者でした。

 

報告者は支部会員の中崎ひとみ氏(社会福祉法人共生シンフォニー 常務理事)で、「個性を生かす人材戦略~多様な人を働き方で生かす経営~」というテーマで、

1.会社紹介(共生シンフォニー含むグループ会社)

2.障害福祉の事業

3.人を生かす配置

についてご報告いただきました。

 

1.現在は共生シンフォニーを中心に合計8.社のグループを形成。製菓製造販売、弁当製造販売、就労訓練、デイサービス、作業所、ケアマネと多くの業種職種があります。

2.福祉事業は元々官製市場であったが、2002年に高齢者、2006年に障害者の市場は民間に開放されています。社会福祉法人は、税制上のメリットはあるが、ガバナンスが厳しく、経営能力の無いものは承継が難しい。

3.2003年頃まではお金も人も不足する暗黒時代。定着率も悪かった。そこで、考え方を変え

 

、その人に合った仕事ができるように「分業」。就職困難者を優先雇用し、その人に合わせて、例えばシングルマザーは時間考慮、ヤンキーは仕事内容考慮等々。また、いわゆる就労困難者ではないけれども、働きづらさを抱える人も雇用し、答えが出るまで試行錯誤、配置転換でサンプル集めして雇用継続してきた。つまり、仕事ありきではなく、人ありきで仕事が生まれ、その結果事業所も増えてきた。このように変化して、社会では生きにくい人々が生き生き働ける場所を提供できるようになった。

 

グループ討論では「あなたの会社で、社

員の個性を生かすためにどのようなことをしていますか」というテーマで話し合いを行ないました。その中では、社員の違いを見える化することで認め合い、理解し合うことにつながること。今ある仕事にその人を当てるのではなく、仕事という箱作りから一緒に始めることでその人に合い、力を貸してくれるようになり、役に立っているとい認識からますますやる気が出てきて良い循環になるということを話し合い学びました。これらは、福祉だけでなく、全産業で参考にして応用していくことが大切だということを確認しました。