湖南支部12月例会は、滋賀県知事 三日月大造様を報告者にお迎えし、BIG例会として開催致し、会員ゲスト他、81名が参加しました。
知事が一団体のそれも支部でご講演頂けるとは、大変光栄なことです。これまでの同友会活動に対してご理解いただき、また周囲の批判の可能性を恐れずご参加頂いたこと、本当にありがとういました。
ご報告は『すべての人に居場所と出番のある社会の実現に向けて』というタイトルです。
人口減少に伴う労働人口の減少は、地域経済に大きな影響を与えるとともに、地域社会の崩壊にもつながりません。
今年度、滋賀県も人口減少に転じます。13の市町村では既に人口減少が進んでいます。
三日月知事は、この人口減少を前向き捉えられ、人口が減少するからこそ、自然豊かな滋賀県の風土を生かす良い機会だと言われます。語弊の無いように、人口減少を望まれているわけではありませんし、少子化対策にも力を入れられています。
人が人として自然長調和して暮らして行ける社会を共に目指して行きたいと思います。
具体的な施策としては、『人』にフォーカスした内容が中心になります。
2024年の滋賀国体(彦根をメイン会場)に向け、ハードの整備と共に、様々のスポーツにもファーカスした『人』の育成を目指されています。例会当日もこれまでマイナーとされていすスポーツ選手を県庁に招かれ、メディアにPRされていたとのことです。スポーツと文化で滋賀県をもっと盛り上げて行くとのことです。
働きづらさを抱えた人の働きたいを実現するための施策を5項目挙げられています。
その一つは、女性活躍の推進、一人親家庭の就労支援、若者の就労支援、中高年の就労支援、犯罪歴のある方の就労支援。
女性活躍の推進では『イクボス』制度の活用で企業にも育児への配慮を促す制度が動いています。母家庭の労働世代の就労希望と実就労との乖離が少なくなることを期待しています。専門知識が必要な営業の仕事ですが、当社もそんな方が働ける環境を作っていきたいと思います。
少年犯罪歴のある子供たちの多くは、家庭環境に問題を多く抱えており、まず『住む所が無い』そして『仕事が無い』だから『出番が無い』。里親の充実や県庁での就労(期間社員)として就労させ、社会と共に生きる力を学ぶ場として提供されています。
就労人口の低下の対応としては、働きづらさを抱えた人の活躍が必要です。2019年秋には、働きづらさを抱えた人の就労を考える『全国障がい者問題交流会』を開催致します。
それまでに、三日月知事の重要政策の実現に向け、率先して取り組んで行きたいと思います。
湖南支部 運営委員 ユニバーサル委員会委員長 田井 勝実