2019年度の龍谷大学学外実習事前研修の一つとして、滋賀県中小企業家同友会では共育求人にin会が担当し、中小企業経営者によるパネルディスカッションを開催しています。
このような取り組みは、同友会が龍谷大学理工学部との共育連携をスタートした2000年度より形は変えながらも継続して行われてきたものです。
パネルディスカッションの狙いは、以下の3つです。
1)滋賀(地域)の中小企業の魅力と、そこで働く面白さや働きがい。
2)中小企業が地域社会で果たしている役割を理解し、そこで働くことへの漠然とした不安を解消する。
3)地元で働き社会に貢献するという職業観を形成するきっかけにしてもらう。
今年は 2019 年6 月22 日(土)13:35~15:05に龍谷大学 瀬田キャンパス(8号館103号教室)において開催され、パネラーには小田柿 喜暢 大洋産業(株) 代表取締役、田中 陽一 京都エレベータ株式会社 代表取締役、宮川 草平 宮川バネ工業(株) 代表取締役 が登壇し、廣瀬元行 滋賀県中小企業家同友会 専務理事がコーディネーターを務めて行われました。
参加した龍谷大学3回生約250人には、滋賀と京都同友会の共同求人活動参加企業を紹介したパンフレット「京都・滋賀仕事NAVI」と「中小企業憲章(閣議決定)」が資料として配付されました。
まず、パネラー3人よりそれぞれの企業の独自性や魅力、地域社会で果たしている役割についてプレゼンテーションが行われました。小さな企業でも理念に基づいた広い事業領域を持ち、ASEANにも独自に進出するグローバル戦略。政府が認めたホワイト企業認定「ユースエール」に県内中小企業でいち早くチャレンジし取得した企業。メーカーの独占市場へ挑戦し、ユーザー指向で技術力を高め市場を広げている実践。極めつけは、一社員からスタートし、社長になった(なれる)お話など、学生さんにとっては今まで見たことも聞いたこともない世界を披露していただきました。
このあとの討論では、会社が求めている人材像、社員教育の取り組み、働きやすい職場作りと、仕事への働きがいを持てる環境作り、学生時代に、これだけは経験してほしいことなどを、限られた時間でしたが学生からの質問にも答えながら、パネラーの思いをお伝えしました。
最後に、コーディネーターの廣瀬専務からは、中小企業憲章の前文にある中小企業は社会の主役であり、中小企業が光り輝くことで地域経済は自立的に発展すると政府が宣言していることが紹介され、学外実習ではその企業や団体が地域社会で果たしている役割なども、先輩からしっかり学んでほしいとまとめられました。(M・H記)