滋賀県中小企業家同友会

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滋賀県中小企業家同友会第45回定時総会・記念例会を開催しました。

組織活性化委員会 委員会レポート

滋賀県中小企業家同友会第45回定時総会・記念例会を開催しました。

2023年4月25日13:00~19:30、近江八幡市のホテルニューオウミにて、第45回定時総会・記念例会を開催しました。96名の会員が参加しました。

総会議事では、就労ネットワーク滋賀の朽木弘寿さんが議長に指名され議事を進めました。
代表理事より活動報告と活動方針の報告、委員会・支部・部会から2022年度活動報告と2023年度活動方針の発表、事務局長より決算・予算の報告、滋賀建機㈱会長の蔭山孝夫さんから新年度役員人事の提案があり、議案すべてが承認され、新年度がスタートしました。

記念例会では、広島県中小企業家同友会の代表理事で、㈱タテイシ広美社代表取締役会長の立石克昭さんより『いこるところに人は集まる~社員の夢が叶う企業づくり~』をテーマにご講演いただきました。

タテイシ広美社は、広島県府中市(福山より電車で1時間、車で30分)にある社員約100名の看板、デジタルサイネージ、電光掲示板などの企画・設計・製造・施行まで一気通貫で提供しておられます。子どものときから「経営者になる」という夢を抱いていた立石会長は、修行を積んだのち府中で独立。当初は仕事がなく、周辺の企業をまわりながら、ペンキ塗りの仕事をこなしておられました。そのなかで、大事にしてこられたのは「仕事を楽しむこと」だったとおっしゃいます。
35歳の時に広島同友会に入会。「経営者の一番の仕事は、社員に『夢』を与えることだ」という言葉に出会い、学びが始まりました。そして、社長が変われば社員も変わる、ということを体験します。滋賀旅行をされた際に、「三方よし」という言葉に出会い、自社には「世間よし=地域社会よし」が足りない事を痛感、経営理念にも地域社会への思いを盛り込みました。
地域との関りで特筆すべきは、地域のコミュニティースクールへの関りです。地元の小中一貫校で、コミュニティスクールが立ち上がり、地域と関わるカリキュラムへの参加を求められました。立石会長は、「地域の中に学校を、学校の中に地域を」というスローガンを抱え、学校の運営にも携わるほか、子どもたちが地域の大人、特に地域の経営者と関わる場として「模擬会社」を経営する授業をはじめました。
事業計画ではなく、まず経営理念から生徒に作ってもらうという、同友会で学んだことをフルにいかし、地域を良くする商売を教えておられます。
さて、「いこる」とは「炭火があかあかとともっている様」をいう備後弁です。バーベキューでも、いこっている炭のうえに肉やらエビやらをのせます。経営者がいこれば、おのずと人が集まってきます。いこってないひとにだれもついてきません。経営者がいこることが、よい会社をつくり、よい地域社会をうみだす原動力なのです。
立石会長の明るいご性格と溌剌としたお話し、そしてほとばしる経営者としての姿勢から、参加者は多くの事を学ぶことが出来ました。