滋賀県中小企業家同友会

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高島支部9月例会を開催しました~『家業シンカ論』~<守破離>で行う事業承継~

高島支部 例会レポート

高島支部9月例会を開催しました

9月17日(水)安曇川公民館にて高島支部9月例会が開催されました。
県外を含め15名が参加しました。報告者は湖東開発株式会社 代表取締役社長の辻本真樹さんです。
テーマは「家業シンカ論」サブテーマは<守破離>で行う事業継承です。

テーマの文字にシンカとあるがなぜ漢字ではないのであろう。また私は道の付くことをしたことがなく
守破離を型のことぐらいしか理解していないので、どのような報告になるのか大変興味がありました。

辻本さんは冒頭に事業継承は他人事ではない、それと守破離とシンカについてという3つを報告の
ゴールVISIONにするとのことでした。
守破離の意味、順番について氏が説明されよく知っている方も多いかも知れませんがビジネスでは
よく使われていることを知りました。

家業のシンカ論の考え方は生業→家業→企業という考え方で、辻本さんは理念や夢の実現には企業に
なると決意されたそうです。

辻本さんが代表になるまでの事業継承を赤裸々に報告され、ホント大変である。
社長になるまでに守を身に着けることが必要と説かれました。そして社長になるにあたり辻本さんは
労働環境を見直すことから始められました。また、社長になるにあたり会社の目指す先やどこに向かう
のか。社長は何をするのかを決意表明したものを作られたとのこと。辻本さんは当時、経営指針を創る会に
参加されており経営理念ができたら再度社員に発表する約束をしたそうです。

理念を創るうえで創業者や先代たちと対話し、社是、社訓と何か一つでもかぶるようにされたそうです。
それには社員が先代たちの考え方と相違しないように心掛けることが良好な関係性につながり、その
考え方を共有することが大事であるとのこと。

さて、守破離の破について辻本さんは、人の成長は心技体の研鑽である。心→技→体→をぐるぐると回すこと。
同友会では心技体を磨くことができた。離は進化、真価、深化、シンカ(沖縄弁の仲間の意味)。
だれしもが好きになるまちをつくる理念を軸にした指針経営をすることで進化させることができている。
また、社員主体の会社づくりが企業の真価となり、より考えて行動することでさらに深みがでてくるとのこと。

テーマである家業シンカ論はよい会社創りに近道はない、社員と共に繁栄し続けていきましょうと
まとめられました。

(記 川原林弘康)