1月12日、北近江支部長の小田柿 善暢氏(大洋産業 代表取締役)をご訪問いたしました。
私は入局して2か月めですが、『労使見解』を読んで、「なぜ会員さんは同友会運動を続けておられるのだろうか」と疑問に感じています。それは、労使見解には経営者にとって耳の痛い事ばかりが書いてあるからです。そこで、小田柿支部長に「なぜ同友会運動を続けておられるのか」を質問しようと思いました。
私の無骨な問いに小田柿さんは「同友会の仲間と共に地域社会を盛り上げていきたいからです」とお答えくださいました。たとえ自分の会社の業績が好調でも、他の会社にも元気がないと地域社会が盛り上がっていかないとのことでした。活気のある人が集まって住んでくれる地域をつくりたいとの思いを語ってくださいました。
また、労使見解については「経営にとって当たり前のこと」と申されました。小田柿さん曰く、「人権を守ることが、労使見解において最も重要です。経営者も従業員もお互いに一人の人間なのですから、お互いに尊重していかなければなりません。相手のことをよく理解したうえで、一緒に仕事をしていく。そういったときに労使見解は重要になってきます。また、時代と共に人の考え方も変化していきます。そこに柔軟な対応をしながら、雇用を守って会社を持続し発展させていく。これが経営者の責任です。」とのことでした。
地域社会と会社経営の関係など、僕では気づくことができなかった部分までお話を伺うことができました。今回の訪問での気づきをもとに、より同友会理念、労使見解への理解を深めていこうと思います。
滋賀県中小企業家同友会事務局員
岩下 育磨