2月19日、宮川草平氏(宮川バネ工業株式会社 代表取締役)をご訪問いたしました。
宮川草平さんといえば、私(岩下)が入局する前に実習で参加した「人を生かす経営全国交流会」で、熱い議論を交わされていたことが忘れられません。当時私は中小企業家同友会に対して懐疑的な思いを抱いていたのですが、「世の中には良い会社経営を目指して本気で活動している人たちがいる」思わせてくれたと瞬間でした。
さて、宮川さんに「なぜ同友会運動を続けておられるのですか?」と質問してみますと、次のようにお答えくださいました。
「会社の役割は利益を上げることだけではありません。ほとんど人は大学を出た段階では、何も出来ません。実際に働いてみて、多くのことを学んでいくうちに人間として自立していかれます。そうすると、従業員さんを大切にしないような経営では社会は成り立っていきません。会社には人を育てる組織でもあるということです。会社は地域にとっても、そこで暮らす人々にとっても大事な役割を担っています。私はこのことを同友会運動を通じて学びました。そうして、これは真剣に会社経営を学ばなくてならないと感じ、同友会運動を続けています。」
私は恥ずかしながら、人を育てるという観点から会社を考えたことがありませんでした。確かに私も社会に出て、働きだしてから多くのことを学ばせていただきました。事務局から今学ばせていただいていることに応えられるように、教えていただいたことを次の世代にも残していけるように、私は同友会運動を続けていこうと思います。
宮川さんありがとうございました。
滋賀県中小企業家同友会事務局
岩下 育磨