10月25日(金)18時30分から20時30分までホテルニューオウミで東近江支部10月例会が開催され、21名が参加しました。報告者は、甲賀市で食品スーパーの運営を行う㈱ツジヤの代表取締役社長、辻貴博氏です。「地元スーパー三代目の挑戦 コストコ再販で売上倍増」をテーマに、コストコ商品再販事業で急成長を遂げた秘訣を語っていただきました。
大学卒業後、化粧品販売の会社に入社し、その後三重県の中堅スーパーで経験を積まれ、鮮魚の捌き方や精肉のカット技術を磨かれました。33歳で家業の㈱ツジヤに専務取締役として入社、自社の最終利益が赤字の決算書に落胆されました。しかし、「逆に今より悪くならないならチャレンジして行動しよう」と思い立たたれ、経営資源の効率化や仕入れ価格の見直しを実施。加えて注目していたコストコ商品の再販事業に取組み、開店5分で売り切れが続出という大変な人気を集めました。
37歳で代表取締役社長となり、売上は最盛期と同じ規模にV字回復し2年で黒字化を達成。辻氏の次の目標はコストコ再販事業のFC展開です。コストコ商品再販店舗は全国200か所に急増中ですが、一方で事業継続できる店は限定的。SV経験を活かしたコンサルティングを通じて、再販店が地域により身近な店として浸透すれば、コンビニのような拡大も可能ではないかと考えられています。
辻氏は最後に環境変化に対応する経営を、ダーウィンの「変化に適応するものが生き残る」という言葉に重ねて締めくくられました。(事務局横江 記)