滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

東近江支部 9月ZOOM例会「強いチームと仕組みをつくる」

東近江支部 例会レポート

9月24日(木)18時30分より、東近江支部9月、ZOOM例会を開催し、教授、学生を含め24名が参加しました。
今回の報告者は、太洋産業㈱小田柿社長。『社員一人一人が考え、行動できる会社に!』~苦境の今だからこそ、強いチームと仕組みをつくるチャンス!~をテーマに報告いただきました。小田柿社長は、中途採用で社員となり、そこから経営者になられた方です。社長になられてすぐに先代社長、相談役が亡くなられ、オーナー企業なのにオーナー不在の組織が出来上がります。

何もわからない中からの出発でしたが、『透明性のある経営推進が重要』と考え、1年目から様々な経営改革に取り組んでこられました。リーマンショックやコロナ禍の現状など、数字を出して細かく教えていただきました。

2009年には滋賀同友会に入会され、2010年に経営指針を創る会を受講されます。そこで「労使見解」を学び、経営者と社員の明らかな違い、責任に気づかれます。理念実現においては経営者と社員は役割が違うだけであり、役割を全うすることで、会社という一つの人格を持つ組織になるとさらに取り組みを進めます。
社員思考の共有化と社員間コミュニケーションが大事と考え、3か月に一回全社員を集めての全社総会を行い、事業の報告はもちろん、社員の家庭を守るための家計節約セミナーや、社員の子どもたちに自分の仕事を説明する課題を出すなど、会社のためだけでなく、社員一人一人が自ら考え行動できるプログラムを組んでおられます。
また、グローバル戦略としてべトナムに現地法人を設立。ユースエール認定取得、健康アクション宣言、SDG‘s宣言など、様々なことを社員と考え、全社一丸となって取り組んでおられます。経営者と社員が、役割が違うがフラットな組織だと感じました。

『経営者は永遠ではないが、会社は永遠継続する。そのためには社員の力が不可欠である。』と締めくくられました。