滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-東近江支部-

12月例会「パラダイムシフト(常識を捨てアイディアを生み出す)への挑戦」を開催しました

東近江支部 例会レポート

今回の例会は、ZOOMのみで開催し、報告者は東近江支部会員の㈱ジッセントシップ、代表取締役 小泉 卓さんでした。
『パラダイムシフト(常識を捨てアイディアを生み出す)への挑戦』~街と人生をデザインする!~をテーマに報告いただき、26名が参加しました。

㈱ジッセント・シップは、平成26年に東近江市で高齢者デイサービス事業で起業。フランチャイズ加盟し運営するも、数字は伸びず存続の危機に。
その後フランチャイズを外れ、再発起をかけてリニューアル。この地域には無い事業形態への挑戦、デイサービスのイメージを根本から変えることに挑戦されます。
その結果、共感してくれる人々が増え売り上げは急上昇!

現在は、子どもたちが放課後、体を動かせる場としての放課後デイサービス『障害児通所事業』や、子育て世代のスタッフの声から生まれた『企業主導型保育事業』、
またその実績が認められ各市町の『小規模保育事業』の公募に当選し、甲賀市・栗東市でも保育園を運営されています。
人との繋がりを大事にされ、時代にあった業種・業態に変化させてこられた結果、利用者は増え、人材難の時代に就職希望者が順番待ちされている状態にもなったそうです。

小泉さんが事業展開で大切にされていることは、①“法人の理念に沿っているか?” ②“地域に必要なサービスか?” の2点です。利益も大切だが、事業を実施することで
利用者・地域にどのようなメリットが生まれるのか?目的や目標をしっかりと定めること。自分たちが展開している事業は、街づくりの一環となっていることが大事なんです。と話されました。
事業を通して、地域を元気にしたいという熱い想いが伝わってきました。

今後の課題と展望としては、
1つは採用。若い人たちにインターンシップを利用して早い段階で企業とマッチングできる機会を作っていきたい。
2つ目は、社員共育。外部講師に来てもらってのマナー研修や、異業種が集まる研修への参加(同友会の例会)などをしていき、
全職員に専門的スキルのみではなく、社会人としての基礎つくりをしていく。常識のある職員を県内のみならず全国へ排出し、ジッセント・シップで働いたら基礎ができているという、ブランディング化を目指したい。
3つ目は、社員との対話の充実、給与規定・評価制度の確立。社員のやる気にスイッチを入れられ、人生の設計が立てやすい、誰もが輝ける職場の確立をしたい。と報告いただきました。

また、今までの実績が認められ、甲賀市にて250名規模の認定こども園を令和4年4月より開園することが決まっており、現在準備を進められています。
業界の常識を捨て、利用者や社員の声をヒントに事業展開されてきたのが今の業績アップにつながってきている。また取組むスピードが素晴らしく速いく、コロナ禍の時代に適応した経営実践でした。