滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

経営者としての覚悟が芽生えた同友会

北近江支部 例会レポート

長浜・米原ブロック2月例会
とき:2023年2月27日(月)18:30~21:00
ところ:長浜商工会議所
参加者:22人
記録:田邉さん

報告テーマ:同友会の学びで私は変われた
報告者:荒木 宏冶さん 荒木電子工業株式会社 常務取締役 同友会北近江支部運営委員

自己紹介:2000年、福島県の会社に入社し、半年後に結婚。
2004年、荒木電子工業入社。
・産業機器メーカー、光学機器メーカー、医療器具メーカーの3本の柱を主軸に経営

同友会との出会い

最初の就職先ではとても充実した日々を送っていた。福島5年目、2004年4月に社長から滋賀に帰ってきてほしいとの電話から帰郷を決定。荒木電子工業入社後、10年以上目の前の仕事をこなす。2017年株式会社エース産業機器の荒木順平社長から「何か学べることがあるから」と同友会に誘われる。同友会入会後は積極的に例会参加し、例会後はモチベーションが高いが、会社に戻るとその意欲は無くなる。同友会には参加するだけで満足しているようになってしまった。

創る会を受講して

徐々に例会にも参加しなくなる。そんな時、荒木順平社長から『今のままの兄貴だとだめだ。会社がつぶれる。』と言われる。経営者になる自覚がなかった荒木さん自身にはその言葉の意味がよくわからなかった。経営指針を創る会の受講を決めたのも気分転換だった。
経営指針を創る会、第3講、第4講において社長と話すきっかけを得る。

社長と話をする。社長の考え抜粋

『社員の幸福度アップの為』

『自分の給料を多くもらっても意味はない。』

『自分の給料をあげるくらいなら、投資に回す。』

『月1億の売り上げを目指す。』

社長の考えを聞き驚く。この日を境に社長との距離が縮まり会話が増える。
この事から社長の考えに寄り添うことが出来る。
経営指針を創る会がなければこのような気持ちにはなれなった。

経営指針を創る会の受講後

会社のことを考えるようになった。ただその分悩むことも増える。
同友会で学んだことを実践するようになる。
自社紹介、社員紹介の動画を作成する。
色々とやるべきことを模索しようとした矢先にコロナ禍になり、外部との接触が大幅に減り一人で悩む機会が増え、今の自分で事業承継ができるのか不安になる。
過去を後悔する日々が続き、未来に不安を覚え、現在に混乱する。
悩んでいる自分を変えるためにタバコを止め、本を読み、感想文を書き始める。体力をつけるためにマラソンを始める。
これら全ては会社のために、自分を変えることを始める。
そうすると変化が起こる。
社員から相談を受けることが増える。社員の笑顔を見る回数が増える。社員や家族から優しくなったといわれる。

将来の展望と課題

自分を変えてみようという気持ちが芽生える。
何のために経営しているか?→まだはっきりとは見えていない。が、経営者としてやっていく覚悟が芽生える。
課題は世代交代。今後の成長。社員数、仕事量、社員の年齢、投資。

まとめ

同友会入会し、父親と話すきっかけをもらい、自分をかえるきっかけを得る。経営者としての覚悟が生まれた。
同友会、創る会は自分を変えるきっかけをもらえる場所だということを確信。

荒木順平さん((株)エース産業機器代表取締役) 談

なぜ兄貴を同友会へ誘ったかというと『幸せ』になってほしかった。自分が同友会で幸せのきっかけをつかんだので、兄貴にも幸せになってほしかった。非常に兄弟思いの優しい兄貴で、尊敬している。2004年に帰ってきてくれたのも、荒木(順)の為に帰ってきてくれた。
そのことをすごく恩に感じ、兄貴には本当に幸せになってほしいと強く願っている。
今日の話を聞いて、すごくうれしかった。同友会の学びは幸せになれる。