滋賀県中小企業家同友会

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北近江支部7月例会を開催しました~『家業シンカ論』~守破離で行う事業継承~

北近江支部 例会レポート

北近江支部 7月例会

日程 2025年7月23日(火)18:30~20:30

場所 プロシードアリーナHIKONE 多目的会議室

テーマ:『家業シンカ論』~守破離で行う事業継承~

報告者:辻本 真樹 氏  湖東開発株式会社 代表取締役

7月23日18時30分より彦根市のプロシードアリーナHIKONEにおいて、北近江支部7月例会が総勢28名で開催されました。中小企業家同友会の青年部副幹事長も務められている湖東開発株式会社 代表取締役の辻本 真樹氏による『家業シンカ論』~守破離で行う事業継承のテーマでご報告頂きました。

 

辻本氏は地域密着型不動産会社の三代目として2023年に代表取締役に就任されました。

会社のある滋賀県野洲市をこよなく愛し、『だれしもが好きになるまちをつくる』を経営理念として、社員だけではなく地域の方にも見て頂けるように会社外側にも懸垂幕を大きく掲げておられます。

そんな辻本氏ですが、創業者の祖父がカリスマ的に不動産事業を大きくされましたが、2代目への事業承継がうまくいかない状態となりました。一旦、辻本氏のお母さまが5年間限定で社長に就任されますが、自身が5年後に社長就任するまでの期間をどの様に過ごすかを悩まれた際、中小企業家同友会に出会い、青年部に入会しての学びを続ける中でご自身の考えがシンカ(深化)していったと仰います。2022年には社員から「社長になったら何を目指すのですか?」との大きな問いかけに対して、全社員の前で経営指針の発表をされ、

『だれしもが好きになるまちをつくる』との経営理念が社員との関係を一つにした事により、それまの会社が家業から企業へとシンカ(進化)されたと考えられています。

現在では、ご自身はビジョンを大いに語るだけで、あとは社員一人一人が自分で考えて行動して会社が動くまでになりました。まさに点から線へ、そして面へと社員の力が大きくなったのを実感されています。

 

また、地域貢献に力を注いでおられる辻本氏は、地域からも頼られる存在になりたいとの思いのから、多くの地域活動に参加されます。そんな中で地域のいろんな方との出会いがあり、その出会いによって2026年、2027年と過去最高の売上が予想され、会社のシンカ(真価)が向上していく中で、今後も同友会活動での学びを大切にしていくとの報告でした。

グループ討論では「あなたの考える自社のシンカとは何ですか?」との討論テーマで、各テーブルで自社のシンカについて語り合い、学びをさらに深められました。

北近江支部と青年部との合同製作により、滋賀同友会が一つとなり、今後も各支部や各委員会で盛り上がっていくきっかけとなった貴重な例会となりました。
(渡邉雄介 記)