北近江支部8月例会を開催しました
2025年8月26日18時30分~20時30分、米原市役所3階会議室にて北近江支部8月例会を開催しました。
40名の参加がありました。
ご報告は長浜市で産業機器販売・湖北米のEC販売ほか彦根市でアイスの販売店をされている㈱エース産業機器・㈱エース物産代表の荒木順平さんです。
テーマは:「事業承継から新事業立上げまで会社を成長させる決断力と実践力〜指針経営のすすめ 〜」です。
【ご報告要旨】
株式会社エース産業機器:測定機器を扱う専門商社。
「問題解決企業」として世界の製造業を顧客に持ち、常に「役立ち」を経営理念の中心に据える。
創業以来右肩上がりの成長を続け、昨年は過去最高売上を記録。
創業当初は「お金持ちになる」ことが唯一の目標で、社員の視点を欠いていた。
「自分が頑張れば良い」と考えたワンマン経営で、社員は会社の方向性を見失っていた。
お客様第一を掲げ過ぎたことで、従業員や仕入れ先への配慮が不足。
家族と共に働いたが、厳しい経営姿勢のため離れていった経験。
同友会での学びをきっかけに、自ら進んで経営を変える「指針経営」を開始。
※指針経営=経営指針書に基づく経営。経営指針書は経営理念・10年ビジョン・経営方針・経営計画からなる。
「大切な人を自社で働かせられるか?」と自問することを経営の物差しに。
GPSになぞらえて、会社の「現在地」を正確に把握することの重要性を強調。
朝礼・月次・四半期決算で進捗を共有し、具体的な数値目標を設定。
一人ひとりの目標を全体に統合し、社員を巻き込む仕組みを構築。
設定した目標を実行し、必ず振り返るPDCAサイクルを徹底。
帝国データバンク評価や外部表彰など、第三者からの評価を重視し、自己満足を防ぐ。
改善点があることは成長の余地があることだと前向きに捉える。
ワンマン経営からの脱却と、社員と同じ方向を向く組織づくりが成長の最大要因。
苦い経験を経て、「指針経営」の実践が会社と社員を共に成長させてきた。