北近江支部 9月例会を開催いたしました
日程 2025年9月18日(木)18:30~20:40
場所 プロシードアリーナHIKONE 多目的会議室
テーマ 『PRO-SEEDの戦略』~戦わずして勝つビジネスモデル~
報告者 青栁 孝幸 氏
株式会社PRO-SEED 代表取締役(一社)滋賀県中小企業家同友会代表理事
9月18日18時30分より彦根市のプロシードアリーナHIKONEにおいて、北近江支部9月例会が
総勢52名で開催されました。滋賀県中小企業同友会の代表理事も務められている
株式会社PRO-SEED代表取締役の青栁 孝幸さんより
『PRO-SEEDの戦略』~戦わずして勝つビジネスモデル~のテーマで報告いただきました。
青栁氏の報告は「右手にロマン、左手にそろばん」という言葉から始まり、近年の新社屋建設、
プロシードアリーナのネーミングライツ契約、自動倉庫シャインの建設計画と多額の投資に対して
本日は「そろばん」の話をしていただきました。PRO-SEEDの事業内容はロボット教室と
FA(ファクトリーオートメーション)。FAにおいて日本国内のシェアは三菱が60%で1位、
シーメンスはわずか3%だが世界では三菱は10%、シーメンスは35%。
20年前にシーメンスを知り、「今やれば日本で1位になれるのではないか」と思ったそうです。
シーメンスの取り扱いの講習も受けたが、当時は忙しく手をつけることはなかった。
しかしリーマンショックで仕事が無くなり赤字になりシーメンスを思い出し営業を始めます。
200社をリストアップし営業電話、200社中5社の取り扱いを確認しそれをシーメンスに報告することで
信頼を得てシーメンスとのパートナー契約を結ぶ。これで仕事が来ると思ったが仕事がもらえる
パートナー制度ではなかった。2年が経ちあと1年したらやめようと思っている時、シーメンスPLCでの
検索に対してフォローできるHPを作成してはどうかという助言もあり資金繰りの苦しい中、腹をくくって
HPを作成したそうです。その後業績は上がり、青栁氏は技術者を止め営業に集中する。シーメンスユーザー
が困ったとき問い合わせるメーカー(シーメンス)・商社(取引先)・インターネット検索をプロシードと
太くつなげることでシーメンスの仕事はプロシードに来るというビジネスモデルを構築されました。
いろんなことをしたいが、1つに絞って全面的に打ち出すことは、ユーザーだけでなく求職者にも刺さる強い
ものがあると仰られます。その後コロナショックの影響も受けましたが、以降の業績はさらに上がります。
その背景として、
①営業と会議のWEB化による見積件数の増加と社員教育の質向上。
②リブランディング、顧客満足度のアンケート調査結果から超高級路線へ変更
の2つを上げられました。自動倉庫シャインの建設を控え、経営はロマンとそろばんの両輪であることを
学ばさせていただく報告でした。また、同友会は学びの場であると同時に課題解決の場でもあり、
代表理事として同友会をより価値のある会していく強い思いを語っていただきました。
グループ討論では「あなたの会社にビジネスモデルはありますか?また目指すビジネスモデルはありますか?」
とのテーマで、討論しました。
今回の例会報告は理念・指針を中心としたものではなく戦略・手法をテーマにしたものであり、
参加者52名の盛況な例会となりました。
経営者の学び、課題解決の場として今後につながる有意義な例会報告となりました。(記:SY)