滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

困難には誠実に向き合うことで未来は拓かれる!~北近江支部3月例会~

北近江支部 例会レポート

事業承継カウントダウン~経営者としてこうありたい~
3月12日月曜日18:30から、彦根市の勤労福祉会館にて、北近江支部の3月度例会が開催され24人が参加しました。経営実践の報告者は、松尾バルブ工業株式会社の松尾直樹専務でした。

松尾バルブ工業さんは、昭和25年に松尾氏の祖父が彦根の地で創業されました。主に船舶に使われるバルブを生産されています。
松尾専務は、大学卒業後にフリーター生活を経験した後に、2003年4月に松尾バルブ工業に入社されました。
入社後しばらくは、仕事への熱意が強かったわけでなく、淡々と仕事をする生活が続きました。
しかし、2003年の10月に船舶に搭載された自社のバルブが破裂するという事件があり、また2009年に数十年の取引先から突然の取引停止、2011年には、中国製品の部品に有害物質が含有していることが発覚するなど、度重なるいくつもの苦難が松尾氏を襲いました。そんな中、松尾氏は持ち前の誠実さ、正直さですべての事案に真正面から向き合い、一つ一つ丁寧に対応をされていきました。その結果、トラブルやクレームが起こったことで、得意先や取引先から今まで以上に信頼を得る結果となっていきました。
また会社だけでなく、松尾さんご自身も経営者として、自社分析力やファイナンスなどの実務能力を向上させたり、経営者としての自覚と覚悟を強めていかれました。
同友会との出会いは、「理念をなんとかつくりたい。。」という気持ちの中で、2016年5月の北近江支部総会で入会と同時に経営指針を創る会に申込をされました。
今では、事業承継を目前にされ、ご自身だけでなく、次の世代、子供たちの未来が今よりもっと幸せになれるような世の中になるよう、事業を通して貢献していきたいと熱く語って頂きました。(記 山岡朗)

 

グループ討論テーマ「社員とともに成長する為、心がけている経営者の姿勢とは?また、その為に取り組んでいることはなんですか?」
参加者の声
「困難な場面に遭遇したときの心構え、頑張ったら乗り切れる、何とかなる、という姿勢を持つ。前向きな発言をする。褒める、分かりやすい例を出して伝えるようにしてゆきたい」
「艱難辛苦が降り注ぐ中、モチベーションを持ち続けられたことが素晴らしい。同友会の経営指針を創る会で問い続けられた経営理念を大切にして欲しい」
「経営者としての本気度を今一度腹に落とし、覚悟して前に進みたい」
「経営者と社員、話し合える環境が大切」
「簡単な道と難しい道の選択は、難しい道の方を選ぶ。行動を起こす前に、一歩立ち止まって考える」
「ピンチをピンチと考えないプラス思考」
「同じような年齢の方が、ものすごい困難な事に見舞われても負けない心に感動しました。社員の立場として、こういう社長の下で働きたいと思う会社です」
「社員が持っている問題を解決していこうと思いました」
「一生懸命取組むと、協力者が現れると言うことを実体験で話していただき、気持ちは伝搬する事がわかりました」