滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

北近江支部10月例会ご報告~ミッションとクレドを共有し社員幸福実現めざす~

北近江支部 例会レポート

日時2018年10月23日(火)18:30 開会 21時閉会
会場:北びわこホテルグラツィエ
報告者:ニューワンズ株式会社 代表取締役 新庄一範 氏
テーマ:「クレド(経営理念)で思いを一つに~「従業員満足」より「従業員幸福度」の追求。諦めなければ夢は叶う~
司会:真ごころデイサービス 松井さん
参加者32名

2018年10月23日(火) 18時30分から21時まで北近江支部10月例会を開催致しました。
報告者はニューワンズ株式会社 代表取締役 新庄一範さんです。ニューワンズ株式会社 は2017年に第6回滋賀でいちばん大切にしたい会社に選ばれた企業で、大津市を拠点とし全11施設の運営をされています。

父の介護をきっかけに起業され、独自の経営理念で介護事業を通じて、利用者も従業員も夢と希望を持ち続けられる職場の実現に貢献されています。

介護の現場では限られた時間内に多くのサービスをこなすあまり、効率重視の対応になっていることに気づき、本来の目的(人間らしく生きる事)を見失っていると新庄さんは仰います。

創業当時に自らへ課したミッションは、自分にとって「人生は全ての人々に夢と笑顔を与える為に、自らを高め続けること」。この経営者個人のミッションと、会社のミッションが重なっていくことで、経営理念(目的)が明確になってゆき、結果として業績につながると報告していただきました。
ミッションを社員と共有するために、社員全員を巻き込んだ議論を通じて「クレド」を成文化。その実現を一人ひとりが自分の役割と自覚して実践できるように、課題解決のための委員会、クレドの実践を物差しにした360度の人事評価(本人・同僚・施設長の3社による評価)を丁寧に行っています。

高齢化がすすむ日本は現在400万人が認知症にかかっており、65歳以上の7人に1人と推計されているほど深刻な問題です。しかし新庄氏は報告の中で、認知症は学習療法により薬を使わなくても進行をおさえたり、改善できると仰いました。認知症=終わりではなく、絶望を希望に変え、介護先進国日本から世界を目指し、認知症ゼロ社会を真剣に取り組まれています。

介護現場の環境や実状を知り、新庄氏が取り組まれている事業がいかに大切か学ばせていただき、自社にとってのミッションは何か?今一度自身を振り返るきっかけになった例会となりました。

グループ討論では「社員さんのモチベーションを上げる為にどうされていますか?」という内容で各グループ熱く語り合い、様々な意見交換がされ、例会の学びがさらに深まりました。

《参加者の声》
・自分の立場から、女性がさんごに働きやすい(赤ん坊を連れて仕事が出来る環境)環境が素晴らしいと思いました。わが社でも、どのような環境が社員にとって働きやすいのかを考え、活かせればと思います。

・グループ討論を通じて「モチベーション」とはそれぞれバラバラであることをあらためて感じました。今まで以上に、社員がどのような時に気持ちよく働いているのか、楽しそうに働いているのかにきちんと目を向けて、接していこうと思いました。

・経営者個人のミッションと会社のミッション、社員のミッションを顕在化させて一致させることが重要。満足と幸せの違いがよく理解できました。

・社員さんの話をよく聴く、本音を聴き出す、を丁寧に行おうと思います。満足から幸せへステージUPしてゆきたい。

・従業員さんが幸福であると、利用者さんの幸福に繋がる。それが業績に繋がっていることを、自分の今の仕事に当てはめて仕事をしてゆきたい。

・モチベーションは一人ひとり違うので、私がその人のモチベーションはこうすれば上がるだろうという決めつけは絶対しないようにしようと感じました。

・社員が何に幸せを感じるか、と言うことを把握することがまず大切。幸せとは何かを考えさせられた。

・昨日と比べて今日は一つでも違うことをやってみる。それがやがて自分の皆の幸せに繋がる。小さな努力を続けます。

(記 長浜ユニフォーム 古田)