滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

指針経営の始まりは「私が変わる」ことから~長浜・米原地区会~

北近江支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会北近江支部 長浜・米原地区会が6月1日(火)18:30~21:00まで神照まちづくりセンターで行われ、16人が参加しました。

今回のテーマは「経営指針を創る会のすすめ」で、滋賀県中小企業家同友会の経営労働委員長である川邉和明さん((株)アドプランニング代表取締役)と経営指針を創る会を卒業し、指針経営の実践真っ最中の松尾直樹さん(松尾バルブ工業(株)専務取締役)よりご報告をいただきました。

川邉和明さん報告概要
経営理念は思っているだけでは社員に伝わらない。ゆえに、まず成文化しなければならない。
そして、経営姿勢を確立させ、全社的に取り組むことで、社員をパートナーとし、労使一体となって外部環境を変えることができる。
大企業と中小企業は違う。大企業⇒社長は遠い存在で、社員にわからない。中小企業⇒社長と社員の距離が近い。
社長の言った言葉が真に受けられる。社長の言っていることとやっていることが同じでなければならない。

何のために経営理念を作るのか?社員、お客、取引先、銀行等に対してどんな会社かわかってもらう。
私は、経営理念は憲法と同じだと思っている。経営者のマニュフェスト。経営者の行動を縛るもの。

経営理念を成文化しても、なかなか浸透しない。浸透すると⇒社員がやめなくなる。何をやっている会社かわかりやすく、仕事が出しやすくなる。取引先が付いてくる。金融機関が将来性を理解してくれ、稟議が通りやすくなる。
まとめ
有名な言葉で、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」とあるが、そう思っていない。自分自身の前向きな考えかたで、他人も過去も変えられる。経営者が変われば社員は変わる。

松尾直樹さん報告概要
過去の自分
適当な人間だった。恥ずかしがりやだった。
経営指針書
勢いで発表できるが、モチベーションがないときは従業員に伝わらない。SWOT分析しても半年後に変わっている。古文書みたいになっている⇒はやりの言葉を書かない(わかりやすい言葉で伝える)。どうすれば伝わるか悩んでいた。経営指針を創る会では、OBに怒られないための指針書を作っていた。

経営指針を創る会卒業後
実践あっての指針経営だと思う。指針書は会社の通知表である。売り上げを発信しなければ、努力結果がわからない。数値を出すことにより、周りから信頼が得られる(悪い時も理解してもらえる)。
今の自分
一つの課題に対して、都度解決(ほったらかしにしない)⇒会社がよくなってきている。
苦しい姿、はずかしい姿を正直に見せる。⇒助けてもらえることが多くなった。
自分が変われば、社員も変わる。

感想
私も経営指針を創る会をきっかけに変わることができた一人です。川邉さんや松尾さんのように実践は出来ていませんが、間違いなく会社は良い方向に向かっています。自分が変わらなければ何も変わらない、変えることはできない。自分を変えることが出来る場所が『同友会』にあり、その近道は『経営指針を創る会』だと今日の報告より一層強く思いました。(記 荒木宏治)

懇親会