滋賀県中小企業家同友会 北近江支部BIG例会ご報告
と き:2017年10月10日(火)18時~20時30分
ところ:北ビワコホテル グラツィエ
講 師:村松久範 氏 コーケン工業株式会社 代表取締役会長
第7回「日本でいちばん大切にした会社」大賞 中小企業庁長官賞受賞
テーマ:「人」ありき。“ぶれず”にやり抜き30年。家族のような300人の仲間~コーケンは凄い。 何が?! 社員が凄い。~ そんな会社をつくりたい。
参加者:合計119人
10月10日(火)は北近江支部にとって一大イベント北近江支部BIG例会と題して報告者には「第7回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」(2017年)で中小企業長官賞を受賞された、コーケン工業株式会社の代表取締役会長村松久範様をお招きし、お話をお伺いしました。
当日は北近江支部始まって以来の参加者を数え、文字通りのBIG例会となりました。
村松会長はとても気さくに、またざっくばらんにお話を頂きとても興味深くまた聞いている者を飽きさせないお話をして頂きました。
過去の従業員さんの最高齢が93歳、現在の就業されている方の最高齢は89歳ということでした。この方は最高齢を超すことを目標にされているということでした。
気さくに社員さんに声掛けされ「ジジ、ババ」という表現をされてはいましたが、これは村松会長ならではの親近感・信用が有る為とも伺えました。
人が集まらない時に沢山年寄りが来てそれを戦力として定着させられた手腕は正に驚きでした。
うるさい年寄りが若手を育てる。社内はまるで大きな一つの大家族でありジジ・ババから孫、ひ孫世代がこの会社で働く四世代同居の昔の大家族の有り方そのものがこの会社にはあり、大きなコミュニティーとして企業体を成しているのだと感じました。
障害者雇用率も高く、その面倒は年配者が面倒見良く見てくれている。いろんな意味で高齢者雇用の有り方を考えさせられる話でした。
この社風は村松会長曰く30年以上続けてきただけ、何も特別なことをして来たわけではないと仰っておられました。
「日本で一番大切にしたい会社大賞」もこれはコーケン様の社員が凄いのだと言い切られていました。
この会社が成長してきた理由は、単に流れに乗ってきただけだともお話されていました。時流に乗って逆らわずに、しかも一歩先を進む。正に会長の経営手腕と思われます。
現在、日本は就労者人口減少の波の真っ只中で人手不足感がある中小企業の大きな解決策を教えて頂いたようにも思います。65歳定年制度も見直す時期に入っているようにも思います。障害者雇用率も年々引き上げられている中、障害者雇用の今後も含めコーケン工業様にはまだまだ学ぶべきところがあるように思います。
村松会長にはその後の懇親会にもご出席頂き、いろいろと踏み込んだ話もさせて頂くことができ、是非コーケン様へ見学ツアーを北近江支部にて行いたいという話もさせて頂き会長も快く返答頂きました。
何よりも社員が喜ぶと仰りながら笑顔で話して頂いたお顔がとても印象的で、心から社員(家族)を大切にされていることが伺えた瞬間でした。
有難うございました。
参加者感想(一部抜粋)
・社員との信頼感、絆が社員をやる気にもさせ、結果も出しているのだと思いました。村松会場の愛情が強く感じられました。
・「良い会社」でなく「いい会社を」というフレーズが凄く残りました。年齢を重ねた人の知恵と工夫をどう会社に組み込みかを考えたいと思います。
・「家族だから一緒にいる」心に残る言葉でした。言行一致するように行動して行きたいと思います。ほめること、現場をしっかりと見る・把握する、高齢者雇用をする。
・“感じる力”を育てる。自分の言ったことに対して、相手がどう感じるのか、どう思ってもらえたのか、感じる力がとても大切なんだとあらためて感じました。“共育”共に育つと言うこと。一緒に仕事をして、感じて考える。考えを共有して、一緒に育っていこうとする考え方をこれからして行けばいいなと思いました。
・一人ひとり個性があり、輝けるところがあること、その輝ける自分磨きが出来るところが会社であることが解りました。
・家族のような会社経営をされている中身は、素晴らしい人事制度やシステムではなく、泥くさいコミュニケーションから成り立っていることを学びました。社員を大切にする会社にしたい。
・会社全体が一つになるには、10年~20年かかる、とても深いお言葉で、難しいことなのだと実感しました。経営者が人に対する姿勢でぶれないこと!。
・コーケン工業様を是非訪問して、感じたい、学びたい!