滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

経営理念とは自分の中にあるもの~北近江支部9月例会ご報告~

北近江支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会北近江支部9月例会は、彦根ブロックでの例会を兼ねてサンルート彦根で開催されました。

また今回は、滋賀県中小企業家同友会で初の他支部会員、支部長を迎えての合同例会でもあり、参加人数は北近江支部会員22名、他支部6名、ゲスト(会員外経営者)2名、同友会専務の廣瀬さんで合計41名となり、サンルートの会場「金亀」を全スパーン借りて学び合いを深めました。

今回の例会報告者は(株)クローバー代表取締役 澤田友宏さんで「行き当たりばったりの経営から、指針経営への歩み」をテーマに同友会に入り、経営指針を創る会へ参加したことによって、気づいたこと、学んだことを実体験や自分の生い立ちを盛り込んで、今の経営理念についてご報告いただきました。

当日は実の兄であるアケボノ特機(株)の澤田和重社長に司会を担当していただき、絶妙な掛け合いで場の雰囲気が盛り上がりました。エンピツのエピソード(参加者のみ知る?!)では、兄弟らしい一幕がみれました。

報告の中で、澤田さんは今まで色々な仕事をしてこられましたが、父の死によって死生観が変わり、地元へ戻られ新たな出発をされました。創業当時は不労所得を夢み、儲かるだけ儲けたらやめようという考えであったものが、同友会入会をきっかけに変わっていきます。
青柳現北近江支部長より1年間の誘をうけ、海外ビジネス研究会で訪問したミャンマーで36期経営指針を創る会への受講を決意。経営理念を確立し、 方針と計画を立て、自社での経営指針発表会を行い、1人ひとりの社員と考え方をの共有を目指されています。

「理念とは北極星のようなもの」

この言葉は同じ北近江支部の小田柿さんから教えてもらい感銘した言葉で、理念に向かってはなかなか真っ直ぐには飛んでいけないが、遠回りをしてでもゆっくりと近づいていく信念、志を語られました。

クローバーとエクセルシオールグループの共通理念は「全力で事業に取り組み、人生を豊かに」を掲げ、行政と結びつき、子供の自立支援や自社工場での就業体験などを通じて、社会に貢献され、従業員と共に成長していくプロセスを大切にされています。
最後に「今振り返れば、経営理念とは自分の中にあるものだと思います。その理念に気づくかどうか、気づく場が経営指針を作る会での問いかけ間と思います。本当の経営理念を成文化したい、その理念に基づいた方針と計画を定めたいという方は、経営指針を創る会に参加し、同友会の例会で学ぶ続けることをオススメします」とまとめられました。

グループ討論では「あなたが成長したと感じたとき・ことは?」でした。6グループに分かれ、成長について討論し合いました。その中で、「嫌な事は為になること」、「他人の成長を素直に喜べること」、「共に育つ環境作りが大事」という、同友会の掲げる「共に育つ」理念に基づく良いグループ討論となり、グループ発表も各グループしっかり行えた。

ゲスト参加された、協同組合ビジネス21 専務理事の北川浩和様が早速ご入会されました。例会ゲスト参加からのご入会は、先回の彦根ブロック6月例会でも同じくあり、彦根地域での仲間づくりに繋がりました。

生きた経営体験の報告をグループ討論を通じて学び合う、お互いの学び方の違いを理解しつつ学び合うことが同友会の例会の真骨頂です。このような学び合いをしている中小企業家の会はありません。多くの中小企業家の方が、月に1回自分の経営を振り返る場として参加をして頂きたいと思います。

今回は他支部からの参加を位置づけた例会で、他支部の支部長、会員さんともディスカッションをして交流ができ、非常に内容の濃い例会となりました。

(記 (有)長浜ユニフォーム 古田)