滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

経営者の責任・指針経営の実践を学びました!~北近江支部第13回定時総会・記念例会~

北近江支部 例会レポート

滋賀県中小企業家同友会 北近江支部第13回定時総会・記念例会が5月12日(木)17:00~20:45まで北ビワコホテル グラツィエで行われ45人が参加しました。

第1部の総会議事では、2015年度の総括と収支が報告され承認。2016年度の役員選出では以下の通り運営委員と会計監査を選出。3年間にわたって北近江支部を引っ張ってきていただいた水野透支部長の跡を継ぐ新支部長に青柳孝幸さんを選任しました。

役職名   氏名 会社名役職会内担当
相談役 金森弘和 (株)冨久や 代表取締役
運営委員 青柳孝幸 (株)PRO-SEED 代表取締役 支部長
運営委員 荒木順平 (株)エース産業機器 所長
運営委員 遠藤 健 (株)JIC 代表取締役
運営委員 小田柿喜暢 洋産業(株) 代表取締役
運営委員 金山文博 (有)金山クリーニング 代表取締役
運営委員 川崎 睦 びわ製作所 代表者 副支部長
副支部長 川邉和明 (株)アド・プランニング 代表取締役 副支部長
運営委員 草川雄一 (有)草川製作所 後継者
運営委員 澤田和重 アケボノ特機(株) 代表取締役
運営委員 澤田友宏 (株)クローバー 代表取締役
運営委員 中川 繁 福岡産業(株) 取締役工場長
運営委員 中川浩邦 (有)大郷屋 代表取締役
運営委員 中嶋玉樹 (有)まるさ 取締役
運営委員 中嶋康博 中嶋行政書士事務所 所長
運営委員 古田 守 (有)長浜ユニフォーム 専務取締役
運営委員 前川真人 (株)前川新聞舗 代表取締役
運営委員 松本茂之 (株)プロクルー 代表取締役
運営委員 水野 透 (株)渡辺工業 代表取締役
運営委員 宮川博光 宮川鉄工所 後継者
運営委員 山岡 朗 (株)松屋 代表取締役 副支部長
運営委員 山崎 識 ひばり観光バス(株) 代表取締役
会計監査 中川 輝 アーステック(株) 代表取締役

第2部の記念講演では、「社長のするべき3つの仕事」をテーマに、藤谷良樹氏 神戸鈑金工業株式会社 代表取締役 兵庫県中小企業家同友会 副代表理事より経営実践をご報告いただきました。

さる5月12日(木曜日17時より、北ビワコホテルグラツィエ(長浜市)において、滋賀県中小企業家同友会北近江支部第13回総会と記念例会が開催されました。
記念講演には、兵庫県中小企業家同友会副代表理事で神戸鈑金工業 株式会社の代表取締役 藤谷良樹社長を講師にお招きし「社長のするべき3つの仕事」というテーマで、約1時間にわたって熱い講演をしていただきました。

「社長のするべき3つの仕事」とは、
(1)事業構造を描く
(2)社員を選び育てる
(3)仕組みをつくる
の3つです。
(1)事業構造を描くとは、ひとことで言えば「事業戦略策定」であり、継続的に利益を出せる強いビジネスモデルを創ることが経営者の役目。そのためにはトップは外部にアンテナをはり環境変化に対応し「チャンス」を逃さないこと。動き続けて迅速に対応していくことが大切。

(2)社員を選び育てることにあたって大切なことは、まずは「採用力」。社内を整え、学生さんらにとって魅力ある会社にしなければならない。さらに「人材育成」にどれだけお金をかけているか?加えて「社長自らが社員に対してどれだけ『経営』のことや『商売』のこと『自分たちの会社のこと』を語っているか」が大切だと強調。最後に「事業承継」。経営を自分の息子に継がすのか?社員の中から次の経営者を選ぶのか?はたまた社外から選ぶのか?ということは、最も重要なファクターである。

(3)仕組みをつくるとは、「経営指針書」をつくり、幹部に理解してもらい、PDCAを回していくことが大切。経営指針書をつくっただけでは意味がない。
社長が会社にいなくても会社が回る『自走する会社』を創るためには「経営指針書」は欠かせない。

「事業戦略」と「経営品質」(社員育成x経営指針)がかみ合ってこそ会社は継続的に発展していく。

神戸鈑金工業株式会社は1944年兵庫県高砂市に設立。現在では社員数107名(平均年齢34歳)中国にも現地法人2社を要する企業です。しかしここまでの道のりは容易なものではありませんでした。
藤谷社長が入社される1991年当時は、社内に労働組合ができ、会社内の雰囲気は決して良いものではありませんでした。当時を振り返って藤谷社長は「新卒社員を採らず、職人さんが幅を利かす会社でした」とおっしゃっています。
また、入社後、藤谷社長は営業を担当され得意先まわりをされますが、先述のような会社の雰囲気は取引先にも伝わり、営業面でもご苦労を重ねられます。加えて、経理をご担当されていた社長(当時:藤谷現社長の御父君)との確執もあり、内憂外患な状況でした。
このような状況の中、同友会に参加され、諸先輩との交流を重ねられる中で様々な「気づき」に出会われ、経営指針の実践の重要性に感じ、会社の立て直しと発展を進められました。
藤谷社長のこうしたご経験が、上記の「社長のするべき3つの仕事」につながってきたことを実に分かりやすくかつ熱くお話しいただきました。
会社の大小に関わらず、経営者の姿勢・責任を全うし、余威会社をつくるとは具体的に何をしないといけないのかを問いかけられ、大変参考にさせていただけるお話でした。

(株式会社アド・プランニング 川邉和明 記)

第3部の懇親会では、ゲスト参加者2名から入会宣言も行われ、学びと実践の決意に満ちた、素晴らしい総会になりました。