北近江支部 2月度例会ご報告
滋賀県中小企業家同友会北近江支部2月例会が20日(木)18:30-21:00まで北ビワコホテルグラツィエで開催され、30人が参加しました。
今回の例会は北近江支部会員の上野哲也さん(一哲合同会社 代表社員)より、「嫌々同友会に入会した経営者のその後~「経営指針を創る会」を受講して変わったこと~」をテーマにして経営体験の報告が行われました。
最初に松尾副支部長の挨拶では、コロナウイルス蔓延による被害、日本製鉄の呉製鉄所の閉鎖、オリガミペイ破綻等色々な経済の動きがあると話されました。中小企業経営や地域社会にとって決して良いとはいえない時代だからこそ、我々のような中小企業の経営者が、率先して元気よく積極果敢に事業活動をしなければいけないと、力強い挨拶をされました。
次に一哲合同会社の上野さんより、例会報告をして頂きました。
当初、上野さんは株式会社リトパコーポレーションで社員として働き、現在経営する「ここやねん長浜支店」を買い取る形で独立を果たされます。独立時の目的は、ひとえに「お金」目当てだったそうです。
店を買い取る際に、㈱リトパコーポーレーションの会長に同友会に入ることを薦められ、「面倒くさいなぁ」「働く方が売上げに繋がるのになぁ」と思いつつも、不本意ながらに入会されました。
そんな上野さんですが、例会参加を重ねるにつれ、徐々に経営に対する意識が変わってきたと報告されておりました。例会の参加を機に「経営指針を創る会」の受講を決心された上野さんですが、創る会を受講している期間が人生で最も辛かったとお話されていました。
「何のために働くのか」「何故働くのか」を日々自問自答し、時には奥様や社員さんと相談しながら考えることで、経営理念と共に、10年後の店作りの為に社員さんのこと、社員さんの将来のことを考えられるようになったとお話されました。
そして、そのとき初めて社員さんに対しても関心を持って向き合えるようになり、社員と一緒に店舗の改革やセルフ注文システム導入にも取り組め、働き方の改革にも繋がり、売上げも伸び人材の定着にも繋がったと話されました。
報告の後、「あなたは、社員の将来を考えながら経営をしていますか?」をテーマにグループ討論を行い、創業者、後継者、経営幹部それぞれの立場で意見を交わして学び合いました。
最後に、今でも決して積極的に同友会活動をしていないと話されていた上野さんですが、例会報告をされていた上野さんの目は誰よりも自社の経営と経営を発展させる同友会での学び合い活動に対して真摯に向き合っているように感じられました。(T記)