滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-北近江支部-

7月21日北近江支部7月例会を開催いたしました「事業承継と人を生かす経営」 ~同友会活動を通じて得た学びの実践~

北近江支部 例会レポート

北近江支部7月例会を開催いたしました。

2020年7月21日(火)18:00より、彦根サンルートホテル&ZOOM会場のハイブリッドで例会を開催いたしました。

イベント名   滋賀県中小企業家同友会 北近江支部 7月例会
主 催     滋賀県中小企業家同友会 北近江支部
報告者     中野裕介氏 / 株式会社ジョーニシ 代表取締役
会 場     ホテルサンルート彦根 & ZOOM meeting room
日 時     令和2年 7月21日火曜日 18:00~20:30
参加人数    リアル参加(会場参加) 9名(G討論参加6名)- 1グループ
Zoom参加  9名 - 2グループ

18:00  開会  小田柿支部長挨拶

「コロナ禍で大変な中、ご参加いただきまして、ありがとうございます。現状、コロナウィルス感染拡大第2波のような状況に加え、米中の経済戦争が激化していて、特に製造業は大変な状況となっています。しかし、こういう時に『いま現場が大変だから』ということで経営者自身が現場に入ってしまって、社員さんと同じ業務をこなしているようでは、この後の会社の経営がおろそかになってしまいます。こういう時だからこそ、現場は社員さんに任せて、経営者は経営者の学びを深め、次の一手を打てるべく研鑽しなければなりません。社員さんに現場を任せていても、現場が回れる体制づくりが重要でないかと思います」

18:10 報告開始

報告者:株式会社ジョーニシ 代表取締役 中野裕介氏

株式会社ジョーニシは、農業用機械器具の設計・製造・販売で、全国の農家の方へ肥料や農薬の散布機などを現地用にカスタマイズして提案販売を中心に幅広い事業展開をされています。

報告者、中野社長は、2018年に35歳で伯父から事業承継を経て4代目社長に就任。同友会では、委員会にも積極的に参加され、学びを社内で実践されていかれます。 そのひとつとして、社内の組織づくりにも取り組まれます。採用・共有にも力を入れておられる中野社長は、将来社員となる人物からみて魅力的な職場は、現在の社員にとっても魅力的な「人が育つ働きやすい職場」となると言われます。

事業承継まもない現在、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けられてしまいました。こんな時だからこそ「人を大切にする」「人を生かす経営」が重要だと気づかれました。

報告テーマ「事業承継と人を生かす経営」~同友会活動を通じて得た学びの実践~

ポイント:経営理念追求に向けてのミッションが「10年ビジョン」である。
→「持続可能な未来づくりを目指す」

  • 事業承継のタイミングは = 会社がピンチの時!!
    (その心は、ピンチの時は渡す側が渡しやすいし、受ける側が積極的に渡す側にアピールすることで、後を引きずることなく承継してもらいやすい)
  • コロナ禍で、同友会を通じて感じたこと

→ 経営者が社員へ、現状の危機感と、安心感を正確に伝えることの大切さ。
→ 社員の生活の安定が重要と考え、6月賞与は借入して支給した。
→ 経営者になって「社員の生活を背負っている」とひしひしと感じた。

  • ピンチはチャンス

→ 今まで手をつけられなかったことを強引に進めることができる。
→ 事業承継がしやすい。→ 代表権をもらいやすい(先代も不安がっている)
・  この時期での事業承継
○メリット・・・一から組織を作り直すことができたことと、腹をくくって、覚悟ができ、責任意識が持てたこと
○デメリット・・経験がないことなので、莫大な借金を負うことが不安だった
・承継後

→ 幹部と話し合いを持った
→(コロナ禍でピンチの時に)経営陣の給与カット&幹部の賞与カットを決めた
→ 幹部のやる気スイッチが入った。
○ エンゲージメント(社員の会社への思い)を高める経営に向けて、経理公開を実施
「この数字が〇〇になったら、△△になる」という具体的な説明をする。
※状況の厳しい時は、同じことをやってもダメ。→ 新しいことにチャレンジ/失敗しても責めない
・部課長と毎月1回30分面談を実施。

  • webやSNSを活用したコミュニケーション/全員集まらなくても会議はできる!!

以上の内容でした。
19:10 ~  グループ討論
リアル参加(会場参加) 9名 - 2グループ
Zoom参加       6名 - 1グループ
討論テーマ「社員さんと、どのように情報を共有しながら、経営していますか」
20:00 ~ 補足説明
20:15 ~   その他連絡事項
20:30 ~   散 会