滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-甲賀支部-

甲賀支部 第5回定時総会・記念例会を開催しました

甲賀支部 例会レポート

5月25日金曜日午後5時より、JAこうか貴生川支所ホールにて、甲賀支部第5回総会が行われ、会員他、20名が参加しました。

総会では、杉田 浩平氏(すこやか社会保険労務士事務所 所長)が議長に選出され、議案提案が行われました。
2017年活動報告は、川崎 博治支部長(㈲ワークロード 代表取締役)、収支報告は鵜飼 龍馬氏(㈲カーテックウカイ 代表取締役)より行われ、承認されました。

 

2018年度支部役員の提案は、山本 忠志氏(㈱ほけん屋mydo 代表取締役)より9名の運営委員の提案があり、田中真氏(㈱サン機工 常務取締役)が全会一致で承認されました。
2018年度方針を田中真新支部長より提案があり、同友会活動の原点である支部活動の活性化を掲げ「同友会活動に積極的に参加したくなる支部づくり」をスローガンに①労使見解に基づく経営指針の成文化を広げる、②例会を中心とした支部活動に会員が参加するよう運営委員が行動する、③甲賀や滋賀同友会を積極的にPRし、当面100名の会60名会勢の達成が提案されました。
2018年度予算を鵜飼氏より行われ、2018年度の活動方針等が承認されました。

引き続き記念例会が行われ、「同友会の発展が自社の発展につながっている~同友会で自社・自分がどのようにかわるか~」をテーマに坪田 明氏(大津発條㈱ 代表取締役社長、滋賀同友会副代表理事)より問題提起が行われました。
大津発条は、1970年高度経済成長期に父親とその仲間が独立したバネ専業の製造業で、父親と兄が中心となって経営されていました。
経営は順調に見えましたが、バブル到来に合わせ、本業以外の事業にも積極的に挑戦した結果バブル崩壊とともに危機に陥ります。
坪田氏は兄に代わって社長に就任。しかし、製造や営業を中心にかかわっていたため、経営を学ぶことを決意。
滋賀県産業支援プラザの学習会で知り合った、同友会の先輩に「経営指針を創る会」の存在を知り、同友会入会を決意されました。入会直後過労が原因で交通事故をおこし長期の入院生活に。
その時に同友会の書籍等を読み、「労使関係の見解」に触れ、経営者の責任、対等な労使関係、労使双方の共通課題など経営トップとしての在り方、またご自身がめざす経営者像をイメージされたといいます。
退院後、第23期経営指針を創る会(2006年開催)を受講され、社内で経営指針書を発表されました。
2008年のリーマン ショックでは、売り上げが大きく落ち込む中でも、「社員のリストラはしない」と発言し、新聞にも取り上げられました。
経営の危機に際しても経営者の取るべき決断を迷わずできたと報告がありました。
滋賀同友会が40周年を2019年に迎えるにあたり、「中小零細企業であっても雇用を守り、その地域に存在することは地域 社会や滋賀にとって大きな貢献です。将来が展望しにくい今こそ経営者が学び、企業と地域を守っていく先頭に立たなければなりません。そのためにも経営課題のある経営者、地域の衰退を何とかしたい経営者を同友会にむかえいれましょう」とまとめられました。

閉会後、甲賀支部設立より尽力いただいた、川崎博治前支部長に感謝状と花束が贈呈され、「支部長を引退しても甲賀支部の発展に尽力します。長い間ありがとうございました」とお礼の言葉が述べられました。