滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-甲賀支部-

甲賀支部 10月オープン例会を開催しました

甲賀支部 例会レポート

甲賀支部10月例会が10月17日(水)18時より、JA貴生川支所にて50名の参加で開催されました。

宮城県中小企業家同友会会員の㈱ヴィ・クルー代表取締役の佐藤全氏より、「人材不足の時代でも人が集まる会社 ~儲からない会社は人も採用できない~」と題して、ご報告いただきました。

佐藤氏の会社のある宮城県では、学生の就職先は仙台がほとんど。佐藤氏の白石市には学生がなかなか来てもらえない地域。一般的には大手が採用するのでうちには来ない、と言われますが、そうではなくて地域の中小企業で働く本人(親)が満足していないと、子どもに大手に就職、東京で就職と勧めているからそうなると。

 

私たち中小企業の経営者が社員にやりがいを与えていく必要があり、地域の学校の閉校や合併など、自社だけではどうにもならない事にも、同友会の共同求人活動で粘り強く行政や教育機関に訴え、100社を超える会社が参加する合同企業説明会を開催し、地域には中小企業がたくさんあり、そこで若者が育っている状況を創ろうと活動されています。

また、経営指針を創る前は、3年の計画をどうしようかと悩んでいたが、経営理念を掲げ、10年ビジョンを策定してからは気が楽になり将来どうしようかという不安がなくなったと言われます。

しかし、10年後の事は分からないので法螺(ホラ)で良いと言われます。それでやっていくと、大法螺が少し具体的な中法螺になり、中法螺が小法螺になりと実現できるようになる。経営者ならば法螺も吹く必要があると言われます。

そして、経営指針だけ、共同求人だけ、社員共育だけとバラバラに取り組まずに、良い会社にしていくためには全部活動する必要があると言われます。一つ一つの活動に卒業があるのではなく、関連して螺旋的に向上していく、そういうイメージが必要ですと。

厳しい現状のなかでも、明るい未来を描き経営していくための経営者としての在り方を、具体的な事例を色々交えて報告頂きました。