滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-甲賀支部-

甲賀支部 6月例会開催しました

甲賀支部 例会レポート

6月23日木曜日、サントピア水口勤労青少年ホームにて、6月例会を開催し、15名が参加しました。
 報告者は、東近江支部所属宮川 草平氏(宮川バネ工業㈱代表取締役社長)より、「事業継承からの‟共育ち”」をテーマに事業承継を中心に経営体験報告をいただきました。

宮川氏は、卒業後農業生産者のもとで従事されますが、体調を崩され、宮川バネの新規事業部門の担当として入社。当時は日本の製造業は生き残れるのかという疑問と、経営者の息子と言いながらも、このご時世に経営を継ぐという選択肢はリスクが高いと思っておられました。
 新規事業や本体のばね事業にかかわる中で、後継者候補として社内勉強会に参加。ご自身が継ぐという意識はあまりなかったと宮川氏。

 しかし、後継者が決まらない状態の中、M&Aの話が立ち上がります。そこで、M&Aの結果、本当に社員さんが幸せになれるのか?など疑問を持たれます。結果現状の社員さんにとっても厳しい条件になることがわかり、私が何とかしなければと、社長になる決意を固められます。
 社長就任後は、経営指針を再度作成し、社員に発表し、何のために経営をするのか、今後の展望などを語られました。また、同友会を含め経営者として外に学ぶ事で発展している企業には一定の法則があり、自社に取り入れないとと報告されました。
 現在リーダーの育成、バネの新たな活用と事業分野の開拓に取り組まれています。
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 決して順調とはいえないと宮川氏。しかし社内共育制度や新卒採用に取り組み、同友会の経営労働委員会、共育委員会に参加し、一つ一つ学びを実践されています。