滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-甲賀支部-

甲賀支部 11月例会を開催しました テーマ:「社員がイキイキと働ける会社づくりとは」

甲賀支部 例会レポート

甲賀支部11月オープン例会が、11月18日月曜日、18時よりJA貴生川甲賀支店にて開催され、38名が参加しました。報告者には川端 章代氏(川端運輸㈱ 代表取締役/奈良県中小企業家同友会 代表理事)をお招きし、「社員がイキイキと働ける会社づくりとは」をテーマに報告いただきました。

父親の会社で川端運輸に事務補佐として入社されるも家族経営で、これでいいのかと疑問を持たれます。仕事を覚えていく中で、営業車配車業務と安全管理を任されますがトラブルが多発。労働組合が結成されるなど、社内は混乱。その時、義理で同友会に入会されますが、今起きている現象の問題が解決できると学ぶことを決心。「経営者は会社を維持発展させる責務」「共に育つ社風づくり」「経営理念、経営方針の大切さ」この3つをポイントに、当時専務として京都同友会の経営指針実践道場に参加。何のために経営しているのか?繰り返し道場の中では問いかけられ、受け身で仕事をしていた私、陸送貨物は暮らしにとって欠かせない業務、これからわが社はどんな会社したいのか、など一つ一つ気づかれます。

自分の役目と使命に気づき、経営者として川端運輸にすべてをかけると決心。

平成20年に代表取締役に就任し、経営指針書の共有、人が育つ仕組みづくり、人事評価制度の見直し、一人ひとりの個性が生きる学習会の能力の向上などに取り組まれます。

キーワードとなっている「共に育つ企業」として、社員共育に取り組み、薄紙を重ねるように根気と情熱をもって、実践されます。組合とは労使委員会を設置して経営指針書をもとに問題を丁寧に議論。乗り超えた先にしか見えない、モノゴトは一歩先で受け止めるを信条に社員とともに前向きに課題解決に取り組まれています。

厳しくなる陸送貨物もわが社の強みが生きる中距離貨物に特化。3年前の50周年では収益力も向上し、学卒入社を迎えるなど、取り組みの成果が出てきています。

川端氏は、「人を大切にする経営指針書の作成がポイント。事業計画書でなく、社員とどんな会社、働き方をしていくのかを盛り込んでいく。そこが私のスタートでした」とまとめられました