滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

湖南支部11月例会を開催しました~うぬぼれるな、へこたれるな~

湖南支部 例会レポート

湖南支部11月例会を開催しました

2023年11月22日(火)18:30~21:00、キラリエ草津にて湖南支部11月例会を開催しました。35名の参加です。
ご報告は、㈱ゴトウマネージメント代表取締役の今井美之さん、テーマは「私が社長になった理由 ~うぬぼれるな、へこたれるな~」です。

「うぬぼれるな、へこたれるな」は、滋賀ダイハツ販売株式会社の社主でいらした故・後藤昌幸氏の言葉です。
後藤氏は、一時は低迷していた滋賀ダイハツ販売株式会社の経営を立て直した後、兵庫ダイハツ販売株式会社の再建に着手、5年で全国トップの会社に変えました。
どん底を経験し、そしてその経験を生かしてトップをとった経験から、後藤氏はよく「いい時に決して調子に乗ってはいけない。悪い時がまた来るかもしれないから。でも悪い時に決してそこで諦めてはだめだ。いい時が絶対、これから来るから」とその思いをこめて「うぬぼれるな、へこたれるな」とよく言っておられました。

今井さんは大学を卒業後、内定をもらっていた滋賀ダイハツ販売に入社します。当初、営業職を希望していましたが、ちょうど交代があり、後藤氏の秘書をしてみないかと声をかけれられます。今井さんは「やります」と即答し、後藤氏と面談します。
今井さんは秘書という言葉に華やかなイメージをもっていましたが、実際の業務は、後藤氏のタイムスケジュール管理、講演準備や同行、本の販売のほか会社の経理やマネージメントゲーム(MG)の運営という激務でした。さらに、後藤氏から3つの約束を提示されます。
① 地獄の研修で1番になること、② 日商簿記2級を取得すること、③ マネージメントゲームのインストラクターになること、です。
3つの約束に懸命に取り組み、すべてクリアした今井さん。後藤氏とともに働く中で、後藤氏が言葉や行動にブレがなく、言行一致していること、業務より教育を大事にしていることなどの経営者としての姿勢を学びました。

後藤氏が86歳になられたとき、「引退する」と今井さんに告げました。
今井さんはまだまだ後藤氏と仕事がしたいしやりたいこともあったので、猛反発をしましたが、受け入れるしかありませんでした。
それで、今井さんはこれまでの経験や知識を活かして新しいことにチャレンジするか、営業職に就くか悩みましたが、後藤氏から研修を事業としていた会社の社長にならないかとの提案がありました。
今井さんは悩みましたが、後藤氏が会社で教育や研修に力を入れており、その中で敢えて厳しいことを言い、目の上のたんこぶの役を引き受けてきたことに思いが至り、もし後藤氏が引退したら誰がその役を担うのかと、自分がその役を担うことで会社が1mmでも1cmでも成長する起爆剤になれるのではないかと考え、社長になることを決意しました。
主にMG研修をメインとするゴトウマネージメント㈱の社長になった今井さんですが、しかしその矢先、新型コロナウイルス感染症のまん延のため、緊急事態宣言が出されるなどコロナ禍に陥ります。「密」がダメになったため、研修会を開くことのできる環境ではなく、売上が立たない状況になりました。グループ会社の報告会ではまわりから「しょうがないよね」と慰められます。そこへ、後藤氏は「コロナを理由にしたら何も変わりませんよ。赤字はすべて社長の責任です。今井さん、このままでいいのですか」と厳しい言葉が投げかけられました。
経営はボロボロで大変な中、「赤字は社長の責任」と言われ心がくじけそうになった今井さんですが、ふと後藤氏の歩んでこられた苦労の道を振り返り、そして秘書として近くで後藤氏の思いや姿勢を見ながら、いざ自分が経営者になったらそれができない自分が居ることに気づきました。他責になっていました。

それから、今井さんは止まってはいけない、環境は自分で作らないといけない、と動き続け、オンラインサロンへの参加や、少人数でのMG研修などいろいろなことをして事業を回し続けました。さらに、滋賀ダイハツ販売㈱の後藤会長も自らMG研修に参加され、研修の大事さを理解してもらうことができ、後藤昌幸氏がMGを滋賀ダイハツ販売に持ち込んだ意味も理解され、社内研修でも活用してもらうことが出来ました。
この経験を振り返り今井さんは、「後藤氏は口うるさい人でしたが伝えたい思いは絶対にブレない人でした。私も後藤氏と同じように伝え続けてきてよかったと思います。会社は臨機応変に変化していく必要がありますが、変えてはいけないところもあります。それは信念で、教育はすべての業務に優先するという後藤氏の信念がまさにそれです。だからこそ、後藤氏は会社を再建できました。私は教えてもらったことを実践しながら伝えていきます。そして滋賀県の会社あるいは全国の人に一つでもお役に立つよう、この思いを伝えていくと決めました」と、決意を述べました。