滋賀県中小企業家同友会

支部活動について-湖南支部-

湖南支部3月例会を開催しました。

湖南支部 例会レポート


3月14日㈭18時半よりキラリエ草津にて、湖南支部3月例会を開催いたしました。「経営者に必要なのは素直な人柄と行動力!!~夢に向かって人を巻き込む力の育て方~」をテーマに、岩本重治さん(㈱がんさん 代表取締役)よりご報告いただきました。支部会員ゲスト合わせ34名が参加しました。

㈱がんさんは金属スクラップリサイクル事業を営む、草津市の中小企業です。2018年に岩本さんのお父様から事業を受け継ぐ形で設立されました。岩本さんは知人の紹介で同友会にも入会し、従業員を2名雇い、これからどんどん会社を伸ばしていくぞ!という気持ちで会社としてのスタートを切りました。

設立時の思いも虚しく、㈱がんさんは第二期目にして赤字になってしまいました。仕事は増えず、売上が上がらず、部長と毎日喧嘩する日々でした。資金繰りも厳しくなり、岩本さんは会社存続のために社員に人件費削減の相談をしましたが、社員からは理解を得られず大喧嘩の末に退職していきました。岩本さんは自分のこれまでの未熟さを痛感し、「従業員に生活の心配なく働いてもらえる会社にしよう!」と残った部長と二人で再スタートを切ることになりました。


㈱がんさんの新たなスタートは販路の見直しからでした。会社に利益を残そう!をスローガンに社員と力を合わせて地道な販路開拓を行いました。社長の岩本さんが率先して営業を行い、少しずつですが会社の財務体質を改善していきました。目標に向かって真剣に営業をしていく岩本さんの姿に、喧嘩ばかりしていた社員も、次第に岩本さんを社長として信頼してくれるようになっていきました。
岩本さんは会社のこれまでについて、「苦い経験を経て、自分が前向きに正直になったことが企業変革のスタートだった」とし、周囲の人間や同友会の仲間からの指摘が自己変革につながったとまとめられました。